カンヌ最高賞でまさかのブーイング!?映画『ディーパン』とはどんな映画?

2017年7月6日更新

第68回カンヌ国際映画祭のパルム・ドールは、発表と同時に記者席からのブーイングがありました。予想外といわれていた、カンヌ最高賞受賞作品の『ディーパン』とは、どんな作品なのでしょうか?

カンヌ映画祭最高賞パルム・ドーム『ディーパン』

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2015年の5月13日から24日まで開催されていたカンヌ国際映画祭で、最高賞のパルム・ドールを受賞したのはジャック・オーディアール監督の『ディーパン』。

しかし、この作品は実は現地での初公開時から、「砂のような描写」や「説得力がない」と、作品に対してのメディアや批評家からの評価が予想以上に低かった作品。

パルム・ドールが発表されると同時に、アメリカのメディアは、一様に予想外だと言い放ち、記者席の一部からはブーイングも起こったようです。

カンヌ国際映画祭の審査員の評価は?

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第68回カンヌ国際映画祭ではジョエル審査員長をはじめ、カナダ・スペイン・アメリカ・フランス・マリ・メキシコ・イギリスから来た7人の審査員が映画を審査しました。

そして、パルム・ドール受賞という判断は、作品のメッセージ性よりも、力強さで選び審査員全員が満場一致で選んだと発言。

また、コーエン兄弟はこの映画祭はブーイングを行ったような批評家や記者のためのものではなく、作り手のために作られていると、批判を一蹴しました。

批評家やメディアたちが評価した作品『キャロル』

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1950年代の同性愛を描く作品で、主演はケイト・ブランシェットルーニー・マーラーの実力派女優ダブル主演。話題性も高く、注目作でもありました。

批評家たちの希望は、知名度からしてもこちらだったようです。

カンヌ最高賞の『ディーパン』ってどんな話?

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フランス人映画監督ジャック・オーディアールの最新作となるこの作品は、内戦下のスリランカで家族を失った男ディーパンと、女、そして少女の3人が織りなすファミリーストーリー。

難民申請のために、偽の家族を作り出国し、パリ郊外で生活レベルの低いの暮らしに身を置きながらも、徐々に新しい家族になっていくというストーリーです。

過去に数々の映画賞を受賞しているジャック・オーディアール監督。

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1981年から脚本家として活動し、1994年に初監督デビュー作として『天使が隣で眠る夜』を発表しました。デビュー作から、第20回セザール賞の監督作品賞、ジョルジュ・サドゥール賞を受賞。

『つつましき詐欺師』では、49回カンヌ国際映画祭にて、脚本賞を受賞しました。それ以降もカンヌ国際映画祭では、『預言者』で、グランプリ受賞をしています。

数多くの賞を受賞している彼ですが、4度目での挑戦だった今回で、悲願のパルム・ドールを受賞しました。

この作品が価値あるパルム・ドールに輝いたことで、さらに自信をつけて新たな作品を作り上げていってほしいですね。