クリストファー・リーの知られざる10の事実

2017年7月6日更新

2015年6月7日に映画界のレジェンド、クリストファー・リーがこの世を去りました。『ウィッカーマン』『007 黄金銃を持つ男』など数多くの名作に出演、最近では『ロード・オブ・ザ・リング』でサルマンを演じたことで有名です。今回はクリストファー・リーの知られざる10の事実 を紹介します。

ドラキュラ伯爵役で有名な名優・クリストファー・リー

クリストファー・リーは1922年にイギリスで生まれ、2015年6月7日に死去されるまで90歳を超えても生涯現役で活躍した名優という名にふさわしい俳優です。

特に、1958年の映画『吸血鬼ドラキュラ』で非常に狂気的な演技を見せつけ、それ以来、怪奇映画の帝王として名を馳せた偉大な人物です。

また、2001年から始まった『ロード・オブ・ザ・リング』三部作においては“白のサルマン”を演じ、ガンダルフ役のイアン・マッケランとの共演が注目されました。

世紀を跨いで活躍した、そんな稀代の名優クリストファー・リーについて、今だからこそ知っておきたい事実をwhatculture.comがまとめていたのでご紹介します。

1.名門貴族の子孫だった!?

クリストファー・リーはドラキュラ伯爵や『ロード・オブ・ザ・リング』サルマン役など威厳と品を兼ね備えた演技に定評がありました。それは彼の生まれ持った資質だったのかもしれません。彼の母親エステレ・マリー・リーはヨーロッパで最も歴史のある貴族の一つカランディー二家出身でした。カランディー二家は遡るとカール大帝へと繋がる由緒ある家系です。さらにクリストファー・リーは南北戦争時代アメリカの有名な指揮官ロバート・エドワード・リーの親戚でもあります。

2.クリストファー・リーの秘密!?

ピーター・ジャクソンがクリストファー・リーに関する驚きの逸話を明かしています。『ロード・オブ・ザ・リング /王の帰還』グリマがサルマンの背中を刺すシーンで、ピーター・ジャクソンはサルマンが刺された痛みで叫び、悶えるという演出を考えていました。その時にリーは言いました。

“人が背中を刺された時、どんな声を上げるか知っているかい?私は知っている。”

軍事機密のため、リーは詳しい内容は語っていませんが、クリストファー・リーは第二次世界大戦中にイギリスのスパイとして諜報活動をしていたそうです。彼が刺された側なのか?それとも刺した側なのか?目撃しただけなのか?真実は藪の中です。ピーター・ジャクソンはリーがスパイではなく、連続殺人鬼ではないかと疑い、怯えていたとも語っています。

3.ジェームズ・ボンドのモデル!?

クリストファー・リーは『007 黄金銃を持つ男』(1974)スカラマンガ役などジェームズ・ボンドと関わりの深い人物です。この作品以前は007シリーズ原作者イアン・フレミングがドクター・ノー役(007)としてクリストファー・リーを推していました。

イアン・フレミングはクリストファー・リーと共にOSS(戦略事務局)で働き、クリストファー・リーから直接影響を受けていたそうです。リーから受けた影響がボンドへどれほど生かされたのか分かりませんが、彼なしではジェームズ・ボンドは生まれていなかったはずです。

4.最も背の高い主演俳優!?

クリストファー・リーは数々のギネスワールドレコードのタイトルを保持しています。例えば、剣を使用したアクションを映画で最も演じた俳優、テレビゲームの声優を務めた最年長の俳優などがあります。

さらに彼(193cm)は最も背の高い主演俳優の記録も保持していました。クリストファー・リーが亡くなった現在、『ウェディングクラッシャー』などで有名なヴィンス・ヴォーンがこの記録を持っています。

5.最も多く映画作品に出演した俳優!

2007年の時点で、クリストファー・リーは244本の映画とテレビ映画に出演し、最も多くの映画にクレジットされた俳優となりました。1948年にデビューして以来、1995年、2006年を除いて、年1本の映画に必ず出演、2007年以降も作品数を伸ばし続けていました。クリストファー・リーは歴史上最も興行的に成功した俳優の一人で、出演作品の興行収入の合計はなんと!4,400億円です。

6.ポルノに出演していた!?

クリストファー・リーはSF,アクション、ファンタジー、ヒューマンドラマなど様々なジャンルの映画に出演、その内の1本がポルノでした。 しかし、リーの出演シーン撮影中(『悪徳の快楽』1970年)はキャスト全員が服を着ていたため、ポルノ映画であることに気が付かなかったそうです。撮影後に友人の一人から、18禁の劇場で映画が上映されることを聞かされ、初めて自身がポルノに出演していたことを知りました。

7.撮影中に死にかけていた!?

クリストファー・リーはスタントマンに頼ることを嫌う役者でした。そのため撮影中によく怪我をしたり、危険な目にも遭っています。1955年の作品『ダーク・アベンジャー』では、格闘シーンで手を骨折した後も撮影を続けたという逸話を残しています。

1977年『エアポート‘77/バミューダからの脱出』では水の中に沈んだ死体を酸素ボンベ無しで演じて、もう少しで本当に死体になる間際だったそうです。スタントマン協会はクリストファー・リーのスタントを高く評価し、功績を称えた賞を彼に贈りました。

8.語学が堪能!8カ国語を話せた!?

多才なクリストファー・リーは語学に堪能なことでも有名です。英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語の5カ国語を流暢に話すことができ、ギリシャ語、ロシア語、スウェーデン語にも精通しています。若い頃、クリストファー・リーはその語学力を生かし、映画の吹き替えの仕事をしていました。映画スターになってからはその機会が減ってしまったため、お気に入りの作品『ザ・ラスト・ユニコーン』ドイツ語の吹き替えをギャラなしで担当しています。

9.オカルトの知識が異常に豊富!?

クリストファー・リーはオカルトに強い興味を持ち、20,000冊のオカルト本を所有していたそうです。オカルトに関する知識も豊富で1400年代のイギリスの公式死刑執行人全員の名前を答えることが出来るほどでした。2011年、ダブリン大学でオカルトに関するスピーチをして学生を驚かせていました。

10.メタルシンガーとして活躍!?

美声でも有名だったクリストファー・リーは80年代~90年代にかけてオペラ作品に出演し、その中のいくつかの公演がレコード化されています。(祖父がオーストラリアで最初のオペラカンパニーを創立した人物) それだけに留まらず2005年、メタルバンドのラプソディ・オブ・ファイアとコラボレーション、2010年には“By the Sword and the Cross”というアルバムをリリースしてメタルシンガーとしてデビューを果たしました。2013年にリリースされたリーのシングル“Jingle Hell,”がビルボードチャート18位にランクインしたことで、クリストファー・リーはビルボードチャートに載った最年長(当時91歳)シンガーとなりました。