『もののけ姫』登場人物・あらすじまとめ【ネタバレあり】

2017年7月6日更新

1997年に公開された『もののけ姫』は、宮崎駿監督の構想16年、製作に3年という長い時間をかけて作り出された大ヒット長編アニメ作品です。複雑に絡みあう人間界ともののけの世界を壮大なスケールで描きだしているこの作品の登場人物とあらすじをご紹介します。

スタジオジブリの名作映画『もののけ姫』

1997年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画『もののけ姫』。興行収入193億円を記録した、大ヒットアニメ映画です。

日本のみならず、世界中でも高く評価され、ジブリの人気を確固たるものにした作品でもあります。そんな名作『もののけ姫』のあらすじ・登場人物について解説します。

『もののけ姫』あらすじ

物語はとても複雑で、理解しきれない部分もあると言われています。今回はあらすじを物語の大きな区切りとなっている5場面に分けて、ご紹介します。

アシタカの旅立ち

エミシ(蝦夷)の村に住むアシタカはいずれ、エミシ(蝦夷)一族の長になるはずの少年でした。 しかし、ある日村を襲ったタタリ神と戦い命を引き換えに呪いをかけられ、右腕に大きな痣ができてしまいます。 呪いをかけられたアシタカはそれを解くため村を出ることになり、西へと向かいます。

タタラ場とエボシ御前

旅の途中、アシタカは瀕死の一人の男を助けます。この男の住む村はタタラ場といい巨大な製鉄工場でこれを作った女、エボシ御前に出会いました。

タタラ場は戦に使う鉄砲などの原料となる鉄を作っており、そのため原料である砂鉄を得るためにシシ神の森を削っているのです。

アシタカを襲ったタタリ神は、この人間の森林伐採が原因で、ナゴの守という猪神がそれになってしまったもので人間であるアシタカに呪いをかけたのでした。

もののけ姫、サンとの出会い

ある夜のこと、タタラ場を山犬ともののけ姫呼ばれる少女サンが襲います。 サンは犬神モロの君に育てられた娘でかつてモロを恐れた人間が生贄にとサンを差し出しモロが育てたのでした。

森を破壊していくエボシ御前を憎むサンとモロは容赦なくタタラ場を襲い、サンとエボシ御前との戦いを止めようとしたアシタカは重傷を負いますが、サンとともにアシタカは山へと逃げることにします。

重症を負ったアシタカをサンは殺そうとしますが、アシタカには普通の人間とは違った感覚を感じとったサンは生命を司る神・シシ神にアシタカをゆだねることにしました。

人間と神の戦い

シシ神はアシタカの傷を治癒させ、一命を取り留めたアシタカでしたが、その頃森ではそのころ森では人間たちの自分勝手な行動に憤慨した乙事主(おっことぬし)という猪神が、人間たちを攻めるべく仲間を引き連れてシシ神の森へと向かっているのでした。

人間たちもまた、不老不死の薬になるシシ神の首を狙うジコ坊と、サンを葬ろうと企むエボシ御前が手を組もうとしていました。

アシタカは神と人間との戦いを止めようと奮闘するのですがついにそれは始まってしまいました。

サンと山犬は乙事主の味方につき、森を守るために命をかけて戦いますが、ジコ坊はシシ神の首を討ち取る事に成功したのでした。

共に生きるために

首をなくしたシシ神はディダラボッチへと変貌し暴走、触れるもの全ての生命を吸い取り始めます。 森はみるみるうちに枯れていき、アシタカはジコ坊から首を奪い返し、ディダラボッチに返しました。

首を取り戻したディダラボッチは姿を消し、シシ神の消えた森を見てサンは失意にくれるのでした。

「森とタタラ場、双方生きられる道はないのか」アシタカは悩みました。

自然破壊はせずに済めばそれが最だということはわかっていますが、人間たちも生きるためにはそれをしなければならないという葛藤に苦悩します。

アシタカの右腕の呪いは消え、この二つが共存できる道を探すためにサンとアシタカは別れ、新しい道を歩み始めるのでした。

『もののけ姫』主な登場人物

様々な登場人物たちの事情やそれによるに心の動きなどが物語の核となっています。また、架空の生き物たちも重要な役割を果たします。

右腕に呪いの痣を持つ、エミシ(蝦夷)一族の若者

アシタカ

エミシ一族の17歳の少年アシタカは、村の王となるべく育てられた正義感の強い若者です。人への憎悪が生んだタタリ神が村を襲うのを追い払った際にその呪いを右腕に受けてしまう。呪いを受けたことで、アシタカは村を去ることになり旅に出ます。エボシが治める村に流れ着き、村を襲ってきたサンと助けたことでサンとの距離を縮めていきます。

トキから「いい男」という評価を受けるアシタカは、整った顔立ちをしている青年だということがわかります。

山犬に育てられた、もののけ姫と呼ばれる少女。

サン

人間でありながら、犬神に育てられた15歳の少女。もののけ姫と呼ばれています。もののけ達を襲撃するエボシの命を狙い村を襲います。その際にサンに助けられますが、人間に対し憎しみを持つサンはアシタカを受け入れられません。しかし、次第にサンの人間性に触れることで人間の心を知っていき、もののけと人間の狭間で揺れ動きます。

ラストにはアシタカのプロポーズを受け、結ばれました。

人間から生贄としてサンを捧げられるが、サンを大切に育てた三百歳の犬神。

モロの君

サンを娘として育てたモロの神は大きな白い犬神です。サンと一緒にエボシの命を狙います。人と話をすることができる知力と強靭なパワーを持っています。ひどく人間を恨み、アシタカがサンを人間の世界へ返すように促した際も、「黙れ小僧!」と一蹴します。

ラストでは、人間への憎悪から祟り神になりかけた乙事主との戦いで力尽き、首だけの姿になりますが、エボシの右腕を食いちぎるという執念を見せます。

乙事主とは昔は仲が良かったらしいです。しかしのちに、シシ神の扱いを巡って猪族と対立することになりました。

五百歳の最長老の猪神。他の猪神を率いて人間たちに攻め入る

乙事主(おっことぬし)

乙事主はモロの君と対立する、四本の牙を持つ盲目の白い猪神です。シシ神の森を守るために一族を率いて鎮西(九州)からやってきました。森を侵略するエボシを激しく憎みますが、皮肉なことに同じ気持ちを持つモロの神とは対立します。

ラストでは、モロの神との戦いで死への恐怖からタタリ神になりかけます。

その首に不老不死の力があると信じられている、命の与え、また奪う神。

シシ神(ディダラボッチ)

『もののけ姫』サン・アシタカ・シシガミ

無数の動物の様態を持つという特質を持っており、「生と死」の自然を象徴する神。

昼の姿は角が無数に頭頂部から生えた人面の鹿で、夜の姿は異様な模様と半透明な体を持つディダラボッチ。青い光を放ち森を徘徊します。地上を歩けば草花が枯れ、水上を歩行し、傷を癒す力を持つという、文字通り神的力を有します。

人間に襲われタタリ神と化した猪神

ナゴの守

エボシに鉛玉で襲撃され、死の恐怖と人間への憎しみによってタタリ神となった、猪神。アシタカに矢を放たれた際に死の呪いをかけます。

タタラ場を作り、女たちとともに鉄を作りだしている。自然界を脅かす人間の一人

エボシ御前

タタラ場と呼ばれる村を率いる女の長。森ともののけを襲う非情な一面もありながら、その統治能力で村の者達からは長として慕われています。

モロの君に右腕を食いちぎられますが、その後村民たちと村の再興を目指します。

謎の組織「師匠連」の一員でありシシ神の首を狙っている男

ジコ坊

不老不死の力を求めてシシ神の首を狙う、謎の組織「師匠連」の一員。唐傘連や石火矢衆の頭でもあります。エボシをシシ神退治の鉄砲玉と扱うなどの腹黒さがあり、エボシとシシ神を巡り駆け引きを行います。アシタカと互角に戦える身体能力もあります。

エボシの側近でエボシに惚れているという噂。牛隊、ワラット達の親分

ゴンザ

エボシの側近で、トキに言い負かされることや、泳げないという残念な人物でもあります。