チャップリンを盗む映画?『チャップリンからの贈りもの』【あらすじ・キャスト】

2017年7月6日更新

歴史に残る映画をいくつも生み出してきたチャールズ・チャップリンは、今でも新鮮味をもって楽しめる奥深いものを遺しました。そんなチャップリンにまつわる実話をもとにしたコメディ映画『チャップリンからの贈りもの』。ファンにもそうでない人にもオススメです。

チャップリンはどこに?実在の事件を元にしたコメディ映画が7月18日公開

グザヴィエ・ボーヴォワ監督の『チャップリンからの贈りもの』は、78年にあった実際の事件をもとにした映画。チャップリンの遺体が棺ごと盗まれて身代金を要求されたというもの。チャップリンの邸宅や墓地から、親類、息子に孫に至るまで映画に出てきます。

チャップリンの遺族の全面的協力のもとで撮影されたこの映画、主演はブノワ・ポールブールドとロシュディ・ゼム。どうしようもない悪人は登場せず、ドタバタ劇に最後はほろりとさせる作品。チャップリン映画の名シーンや音楽をオマージュするなどチャップリンワールドの再現もされています。

『チャップリンからの贈りもの』あらすじ

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出典: cinema.ne.jp

1997年12月25日、喜劇王チャップリンがこの世を去りました。同じころ、エディの親友オスマンは、小さな娘と病床の妻をかかえて貧しい生活を送っていました。医療費が払えなくなるとオスマンから聞いたエディは、チャップリンの遺体を盗み、身代金を要求することを計画します。

しかし、詰めの甘い計画のせいで、徐々にふたりは追い詰めれてしまい、オスマンは事態を打開するために、最後の賭けに出るのです。

チャップリンの親族もキャストとして参加

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出典: lpt.c.yimg.jp

この映画は、当時を再現するためにチャップリン夫婦が生活していた村で全編が撮影されました。車も警官の制服も当時のものを使っており、チャップリンの息子にも出演してもらうという念の入りようです。

ブノワ・ボールヴールド

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チャップリンの遺体を盗むダメダメ犯罪者コンビの一人、には『インビスハンド』に『スターは俺だ!』でセザール賞を受賞したブノワ・ポールヴールド。本職なこともあってコメディ演技には定評のある彼は妻の入院費と娘の養育費のためにと空回りな頑張りをする犯罪者オスマンを演じます。

ロシュディ・ゼム

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『虚空の鎮魂歌』や『シャドー・チェイサー』と脇役専門ですがいい演技をするロシュディ・ゼムはオスマンを支え、協力してチャップリンの遺体を盗むお調子者のエディを演じます。チャップリン映画で重要なモチーフだった社会的弱者を象徴する二人が茶目っ気たっぷりに動きます。

ユージーン・チャップリン

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チャップリンの息子ユージーン・チャップリンがサーカスの支配人役として出演。現在サーカス関係の仕事をしており、彼が在籍しているサーカスも映画に出演しています。

ドロレス・チャップリン

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チャップリンの娘役を実際のチャップリンの孫娘ドロレス・チャップリンが演じます。『ヒトラーの贋札』を初めとした映画に出演し、モデルと女優の両方で活躍しています。

名匠たちがチャップリンの世界を現代に蘇らせる!

『神々と男たち』でカンヌ国際映画祭のグランプリを獲得したグザヴィエ・ボーヴォワ監督。チャップリンの遺族にとっては苦い思い出であるこの事件を面白おかしく脚色し、難色を示していた遺族にも歓迎されたそうです。

音楽を担当するのは、『ロシュフォールの恋人たち』や『嵐が丘』で知られる巨匠ミシェル・ルグラン。御年83歳という高齢を感じさせないエネルギッシュなものとなっています。

ユダヤ移民への敬意をコメディ映画で表現してきたグザヴィエ・ボーヴォワ監督は、ユダヤ系イギリス人のチャップリンへの敬意を表した最高のコメディ映画を作りました。