ハリウッド映画に出てくる偽IDの間違った知識

2017年7月6日更新

映画でよく見かける偽造IDですが、あんなに簡単に入手できるものなのでしょうか? 日本ではあまりなじみのない偽ID、しかしアメリカでは、未成年者がクラブに入る時やアルコールを購入する際に頻繁に使用されているんです。今回は偽ID入手・利用経験のあるコラムニスト、Daniel Dockery さんの記事をcracked.comよりご紹介します。

1.その道の専門家は不要?

多くの映画では、偽造IDを仕入れるのにその道の専門家に接触する様子が描かれています。実際にはどんな人が作成するかなんて考えたこともなければ、聞く相手もいませんでした。

しかし、知人がアトランタ郊外のフリーマーケットで偽造IDを売りさばく人物を見つけたのです。その人物によると、ほとんどの人は複数のIDを持ち合わせている数人の男から買い取り、各個人のものとして詳細に仕上げるというものではなく、自分に最も似ているIDを選ぶだけなんだそうです。

クラブに入るためだけなら、暗闇の中用心棒に提示するだけなのでその程度で十分といった感じですね。

2.すべてのシチュエーションでウソをつき通せ

さて、偽造IDを手に入れたとしましょう。「武勇伝を自慢げに語る準備もできた!」と思いきや、もし店員が怪しい目で上から下までジロジロ見ながらウソだと気づかれた場合、どうすればいいのか...考えられる方法は、いたってシンプル。「ウソをつき通せ!」です。

以前偽IDを入手したとき、別の州から週末旅行に来たという設定で考えていました。即興でウソをつくのはすごく恥じらいを感じるものですが、いかに冷静に対応できるかが勝負となります。

今回取材に応じてくれたアマンダという女性は、問題に直面したときは”親”というワードを出せば、たいがい逃げ切ることができると答えてくれました。例えば、「親がもうすぐ来る」「親が先に入っておいてと言っている」と言えば用心棒やバーテンダーは簡単に中に入れてくれるそうです。

3. 友達がいない錯覚に陥る

アメリカで飲酒が許されるのは21歳からです。偽IDを持って友人たちとクラブに入るには、「自分たちは潔白であること」を用心棒にさりげなく見せつけることが大切で、IDを提示する時に用心棒のアイコンタクトを避け一生懸命大人っぽい会話をしようとするのは逆効果です。

この問題を解決したあるグループは「ウェーブ作戦」でクラブに入ることに成功したと語ってくれました。ウェーブ作戦とは、他の友人たちが入店する数分前に、偽IDを持った一人が入るという作戦。これは目立ちにくくするという利点と同時に、一人で入店するため友人が一人もいないという幻覚に陥るんだそうです。

4.簡単にダマせる場所が存在する

偽IDはリキュールショップやガソリンステーション(アルコールを売っている)などで利用されますが、若者たちに聞いたところ、最も容易に入れる場所はバーとのこと。理由は、バーは基本的に人の出入りが激しいため、スムーズに実行できるんだそうです。

逆に、レストランは立ち止めをくらう確率が高く、その次に困難な場所はガソリンステーションです。しかし、アマンダはガソリンステーションで、レジの最中に店員に話しかけて店員の気をそらす方法を実行していますが、この方法は即興的に会話をしないといけないため難しいと語っています。

そして最も困難な場所はリキュールショップだそうで、理由は名前のとおりお酒専門の店なのでアルコール以外の商品がないため、一番怪しまれる確率が高くリスクも断然大きくなります。

5.バレたら人生終わり

偽IDを利用してクラブで出会った友人らと楽しくドンチャン騒ぎで盛り上がることは、大した問題ではないと思っていました。しかし、21歳になった時には本当の氏名、年齢、住所が記載された本物のIDで入店できるため、長年偽ってきた名前や年齢でウソをついてきたという事実に、一生分の罪悪感を覚えることでしょう。

私はあるグループに、今まで通っていたクラブやバーに寄りつかなくなった理由を聞いたところ、自分たちの雰囲気と合わなくなったからと、19歳から偽名で通っていたので本当の名前を言った途端に周りからドン引きされたからだそうです。

チェックのあまいバーを一度見つけるとそこに通いつめるようになると、イリノイ出身の28歳のマルサという女性は、実際にはジョージア出身の21歳のアマンダであることを明かした上で、複雑な感情を表しています。また、あるバーのオーナーは、未成年者の偽IDの使用は刑務所行きにつながる可能性がある話し、未成年者の将来を懸念しています。