ジェフリー・カッツェンバーグはディズニー第二次黄金期を築いた名プロデューサー

2017年7月6日更新

『美女と野獣』や『アラジン』などディズニーで数々の名作を生み出してきた名プロデューサー、ジェフリー・カッツェンバーグ。低迷していたディズニーを立て直し、第二次黄金期を築いたといわれています。シュレックを製作したことでも有名です。なぜディズニーからドリームワークスへ?ジェフリー・カッツェンバーグに注目です。

ディズニー第二次黄金期を築いたジェフリー・カッツェンバーグとは

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プロフィール

1950年ニューヨーク生まれ。ニューヨーク大学中退後、1975年パラマウント映画に入社。最高執行責任者であるマイケル・アイズナーの右腕としてパラマウントの立て直しに貢献。映画『スタートレック』などヒット作に携わります。

1984年ウォルト・ディズニーの最高経営責任者となったアイズナーに引き抜かれ、カッツェンバーグもウォルト・ディズニーへ。アニメ制作部門最高責任者に抜擢されます。それまで低迷期にあったウォルト・ディズニーを立て直します。

その後、アイズナーとの不仲が原因でウォルト・ディズニーを辞職。旧友であったスティーヴン・スピルバーグらとともにドリームワークスを設立。現在に至ります。

ディズニー第二次黄金期とは

ウォルト・ディズニー

第一次黄金期は、1950年前後といわれています。『白雪姫』をはじめ、『シンデレラ』『ふしぎの国のアリス』『眠れる森の美女』といった時代を超えて愛される誰もが知っている作品をつくり、第一次黄金期を築きあげました。

その後『王様と剣』や『ジャングル・ブック』などが公開されますが、黄金期ほどの盛り上がりはなく低迷期が続きます。

そこへ新しい風を吹き込んだのが、カッツェンバーグだったのです。1989年公開された『リトル・マーメイド』をはじめ、『美女と野獣』、『アラジン』、『ライオン・キング』とヒット作を続々と製作。ディズニー映画の第2次黄金期を迎えたのです。

リトル・マーメイド(1989年)

1989年に公開された『リトル・マーメイド』。この作品で、ディズニー映画は低迷期から抜け出します。劇中で流れる「パート・オブ・ユア・ワールド」や「アンダー・ザ・シー」「キス・ザ・ガール」などの挿入歌も高い評価を得て、「アンダー・ザ・シー」はアカデミー歌曲賞・作曲賞を受賞しています。

美女と野獣(1991年)

1991年に公開されたのがフランスの民話をもとに制作された『美女と野獣』。アニメ映画史上初のアカデミー賞作品賞ノミネート作品ということで注目を集めました。また『リトル・マーメイド』と同様、挿入歌はアカデミー賞歌曲賞・作曲賞を受賞しています。2017年にはエマ・ワトソン主演実写映画『美女と野獣』が公開予定です。

アラジン(1992年)

1992年に公開された『アラジン』。ピーボ・ブライソンとレジーナ・ベルのデュエット曲『ホール・ニュー・ワールド』はあまりにも有名ですね。全米でナンバー1のヒットを記録し、アカデミー賞やグラミー賞を獲得しています。作品は続編が制作され、アニメシリーズ化をするなど、人気ぶりが伺えます。2015年7月現在、実写版『アラジン』の企画が進行中という情報があります。

ライオン・キング(1994年)

1994年に公開された『ライオン・キング』。『アナと雪の女王』『トイ・ストーリー』に続くアニメ映画史上ナンバー3という興行収入を収めています。さらに2015年現在、アニメ映画史上最も観客動員数が多かったアニメ映画ということでも知られています。

ドリームワークス設立

ドリームワークス

出典: variety.com

ディズニーを実質クビとなったカッツェンバーグは、旧友であるスティーヴン・スピルバーグ、デヴィッド・ゲフィンとともに、ドリームワークスを設立します。自身はアニメ部門を手掛け、スピルバーグは実写部門、ゲフィンは音楽部門と担当をそれぞれに分け、ハリウッドではおよそ55年ぶりとなる新たなスタジオ設立計画を成功させます。

ドリームワークス作品の特徴

ジェフリー・カッツェンバーグ

「ディズニーのお題目は“子供たちと、大人の中にある子供心ための映画”だ。だからドリームワークスは“大人たちと、子供の中にある大人心ための映画”を作るんだよ」
引用:eiga.com

そう語るカッツェンバーグ。ディズニーではタブーとされていた宗教をテーマに盛り込むなど、ディズニー時代にはできなかったことに挑戦します。声優にウディ・アレンを起用したことも、ディズニーではできなかったことのひとつ。皮肉や風刺を効かせた新たなカッツェンバーグ作品は大人と子供の心をがっしりとつかんだのでした。

シュレック(2001年)

なかでも成功したのは2001年公開の映画『シュレック』。2001年に新しく設けられたアカデミー長編アニメ映画賞を初めて受賞し、話題を呼びました。シリーズ化し、続編、スピンオフ作品なども製作されており、その人気ぶりが伺えます。

アニメ映画界に新たな風を吹き込み、多くのヒット作を生み出し続けてきたカッツェンバーグ。現在は、アニメ部門を分社化したドリームワークスアニメーションのCEOのポジションに就任していています。カッツェンバーグがディズニーを辞職しなければ、存在すらしていなかったかもしれないドリームワークス。現在では、トップクラスのアニメーション・スタジオとして存在しています。カッツェンバーグの手掛ける新たなドリームワークス作品に注目が集まります。