2017年7月6日更新

役に入り込むために海外有名俳優たちが行ったこととは

作品毎に様々な役柄を演じ分けなければならないのが俳優の常です。そのため役へと入り込むために様々なアプローチを模索しています。髪型を変える、減量など誰もが思いつくものだけではありません。中には常人では考えられない方法で役作りする俳優も。今回は意外な役作りをした俳優たちを紹介します。

デニーロならではのこだわり!?『アンタッチャブル』

ロバート・デ・ニーロは、実在のボクサーの現役時代と引退後を演じるため急激な体重の増減をしたり(『レイジング・ブル』)、タクシードライバーを演じるため数週間タクシーの運転手として働く(『タクシードライバー』)などして役作りをしてきました。

ブライアン・デ・パルマ監督『アンタッチャブル』でアメリカ実在の伝説的マフィア、アル・カポネを演じたデニーロは増量や頭髪を抜くなどして見事にマフィアのボスを体現しました。

さらに、見えない部分でも手を抜かないデニーロはカポネが愛用していたというシルクの下着を着用し撮影に臨んでいたそうです。作品で映らない所までこだわるデニーロならではのエピソードですね。

何の脈略もないフェイスペイント!? ニコラス・ケイジ 『ゴーストライダー』

『ザ・ロック』『フェイスオフ』『マッチスティックマン』など数多くの作品に出演し、数えきれないほどのキャラクターを演じてきたニコラス・ケイジですが、『ゴーストライダー』で行った役作りは常人では理解できないものでした。

異色な作品ではあるものの『ゴーストライダー』はマーベルのスーパーヒーロー映画です。ヒーローの役作りと言えば体力作りなどが一般的ですが、ニコラス・ケイジはバロンサメディというアフロカリビアンの象徴のような黒と白のフェイスペイントを施し、役に入り込んでいました。

もちろんバロンサメディは物語上何の関係もありません。なにかしら古代のパワーをヒーローへと転化したいと考えたのかもしれません。

女性をストーキングしていた? ジェイミー・ドーナン 『The Fall(原題)』

ジェイミー・ドーナンはマミーポルノとして話題の小説を映画化した『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』でクリスチャン・グレイ役に抜釘されたことで一躍有名になりました。ジェイミーはクリスチャン・グレイを演じるためにSMの研究などをして役作りをしていたそうです。

そんな彼は『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』出演前はアメリカのテレビシリーズ 『The Fall(原題)』という作品に出演、連続殺人鬼ピーター・スぺクター役を演じていました。

その時にジェイミー・ドーナンが取り組んだ役作りが常軌を逸しています。

ジェイミーはサイコパスの気持ちを少しでも理解しようと地下鉄で見つけた見知らぬ女性を一日中、ストーカーのように尾行したそうです。自分の行動は誇れるものではないが、女性を尾行していた時は興奮したとドーナンは語っています。

いくら役作りとはいえ、一歩間違えたら逮捕される行動です。

天敵を食べていた!?リーアム・ニーソン『THE GREY 凍える太陽』

リーアム・ニーソンは『96時間』で最強の父親を演じて以来、すっかりアクション俳優のイメージが定着しています。そんな彼が2012年に出演した『THE GREY 凍える太陽』は、遭難した雪山でオオカミから激しい追跡を受ける作品でした。

オオカミと激しいバトルを繰り広げるジョン・オットウェイ役に入る込むためにリーアム・ニーソンは実際にオオカミの肉(噛みごたえがある:リーアム・ニーソン談)を食べていたそうです。

アイルランド人のリーアムは珍味が入ったスープを抵抗なく食べられたとも語っています。

PETA(動物保護団体)はこれに強い反発を示し、映画を見ないように呼びかけたり、リーアム・ニーソンの行動を激しく非難していたそうです。

メガデスを聞いて映画の世界へ!?ダニエル・ラドクリフ『ホーンズ 容疑者と告白の角』 

2001年から10年以上、ハリーポッターを演じ、すっかりイメージが固定化されたダニエル・ラドクリフですが、今は新たな代表作を生み出そうと、もがいている最中です。

そんな中選んだのがジョー・ヒルの小説を映画化した『ホーンズ 容疑者と告白の角』という作品、頭から角が生える青年イグというまたしてもファンタジックな役柄でした。

ラドクリフが役作りのため取った方法が有名ヘビーメタルバンドメガデスの“Sweating Bullet”という曲を毎日聞いて作品の世界観と役へ入り込む

ラドクリフはこの曲を聴くとサイコパスが話かけているように感じると表現しています、

地味ながらきつい役作り!?ハル・ベリー『ジャングル・フィーバー』

ハル・ベリーは『チョコレート』でアカデミー主演女優賞を受賞、『キャットウーマン』でラジー賞を受賞など浮き沈みが激しい女優です。

まだ駆け出しの女優の頃に出演した、スパイク・リー監督作『ジャングル・フィーバー』でコカイン中毒の女性ヴィヴィアンを演じたハル・ベリーは、役へと深く入り込むためにお風呂に8週間入らず撮影に臨んだそうです。

ハル・ベリーによるとコカイン中毒の人が清潔でないと思ったわけでは決してなく、他に役作りをする方法が思いつかなかったためだと語っています。

実際にコカイン中毒になるという選択は先の長いキャリアを考えて思い留まったのかもしれません。

豚で実験!?ロザムンド・パイク『ゴーンガール』

『プライドと偏見』『アウトロー』など多くの話題作に出演してきましたが、ロザムンド・パイクと言えば、2014年の話題作『ゴーンガール』が正に彼女の代表作となりました。

ロザムンド・パイク演じるエイミーが元彼のデジーの豪邸に軟禁状態になった後、デジーの喉をかき切って殺害するシーンはとても印象的です。

人の喉を裂く感覚がどんなものなのか知りたいと思ったパイクは、人の喉をかき切る代わりに肉屋へ向いました。

“人の喉を切るにはどれだけの力が必要なのか分かりませんでした。だから実際にお肉屋さんに行ってカッターを使って豚の胴体を切らせてくれないか頼んでみました。その日にお肉を買いに来たお客さんはカウンター越しのわたしを見ていたかもしれませんね。”
引用:whatculture.com

ロザムンド・パイク迫真の演技の裏にはこんな意外な役作りエピソードが隠されていました。

独特なダイエット法!?アン・ハサウェイ『レ・ミゼラブル』

『レイチェルの結婚』『アリス・イン・ワンダーランド』など数々の話題作に出演してきたアン・ハサウェイですが、2012年の映画『レ・ミゼラブル』ファンティーヌ役の印象が強いのではないでしょうか。

彼女は11キロもの減量をして撮影に臨んでいました。役作りのために減量する俳優は数多くいますが、彼女の場合その方法が独特、ペースト状のオートミール以外は口にしないという減量方法でした。

なぜオートミールのペーストなのか明らかになっていませんが、19世紀に困窮しながら生きた売春婦を体現するために、ピッタリの食材だったのかもしれません。

スターのオーラを消す役作り!?トム・クルーズ『コラテラル』

『トップガン』『ミッション・インポッシブル』などヒーローやナイスガイを演じることが多いトム・クルーズですが、2004年マイケル・マン監督『コラテラル』では珍しく冷徹な殺し屋を演じました。

そんなトムが選んだ役作りの方法は郵便配達の職員になりすますという奇想天外なものでした。殺し屋とは全く関係ないように思えますが、トムにはちゃんとした意図があったのです。

それは一般的な人の生活を追体験することで、スタートム・クルーズではなく、誰でもない誰かになることが目的でした。その時トムは、コーヒーショップで気づかれることなくドリンクをオーダーしたり、話をしたりと見事に目的を達成していたそうです。

ハリウッドスターが一般人として休日を満喫できる良い機会だったのかもしれません。

エキセントリック俳優のエキセントリックな役作り!?シャイア・ラブーフ『フューリー』

『トランスフォーマー』『イーグルアイ』などに出演、最近では奇行などで世間を騒がしているシャイア・ラブーフですが、俳優としての実力は高く評価されています。

第二次世界大戦の戦車部隊を描いたデヴィッド・エアー監督『フューリー』でボイドを演じるために、ラブーフはいつも通りクレイジーな役作りに取り組みました。

州兵となる、歯を抜く、ナイフで自らの頬を切るなど一般的には考えられないレベルの役作りに加えて、数日間馬が死ぬ場面に立ち会うという常人では考え付かないエキセントリックな方法で激しい戦場に身を置く人物を体現しようとしていました。