2017年7月6日更新

【覚えていますか?】2010年のチリ落盤事故がハリウッド映画化

©Dennis Van Tine/ABACAUSA.COM/Newscom/Zeta Image

2010年に起こったチリの落盤事故。700mの地下に33人が取り残されたまま2ヶ月以上が経過、生存は絶望的と思われましたが、救出開始から69日目、奇跡的に33人全員が救出されました。本作『33人(原題)』は感動の実話を映画化した作品です。

2010年に世界中で話題となった、コピアポ鉱山落盤事故

2010年8月5日にチリ共和国で、その事故は起きました。アタカマ州コピアポ近郊のサンホセ鉱山で坑道が崩落したのです。

崩落によって32人のチリ人と1人のボリビア人が700mもの地下に取り残され、救出には69日もの日数を要しました。

奇跡的な33人の作業員が救出される模様は世界中のメディアの注目の的となり、2000人以上のメディアが押し寄せ、世界中で中継されました。

世界中の企業や政府が救出のために支援し、映像はインターネットでも多数配信され、日本でも非常に大きな話題となりました。

2015年、映画予告がついに公開

そしてこの奇跡の救出劇は、ハリウッドによって映画化されることが決まりました。

プロデューサーには『ブラック・スワン』などで知られるマイク・メダボイ氏。作業員役はアントニオ・バンデラス氏など有名俳優が演じています。

一方で、その後の作業員たちは...

世界中の注目からしばらく経つと、アメリカでドキュメンタリー番組が作られ、何冊もの書籍も出版されました。そして今回の映画「33人」の映画化も決定しました。

事件の後、作業員33人のうちの14人は、年金の支給開始の前倒しを求めました。この中には、当時のリーダーで一番最後に救出されたルイス・ウルスアさんなども含まれています。

また、ケイ酸の粉じんを吸うと発症する職業病の「珪肺(けいはい)」を患うメンバーが何人も現れ、事件から時間が経った現在でも苦しめられている作業員たちがいることがわかります。

さらに今回の映画化で、モデルとなった作業員の何人かは試写会にも登場した一方、作業員リーダーであったルイス・ウルスアさんを含む作業員数人は映画に不満を持っており、試写会を欠席しました。

歴史的な救出劇が映画化されることによって、事件が忘れ去られることはなくなります。しかし、美談として商業映画化されることに反対する作業員がいるのも事実です。

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