行定勲監督のおすすめ映画13選

2017年12月11日更新

「セカチュー」などで知られる行定勲は、数々のヒット作品を世に送り出した映画監督です。国内外からその才能は高く評価されており、ベルリン国際映画祭でも賞を受賞しています。今回はそんな行定監督のおすすめ作品を紹介します。

映画監督行定勲とは

行定勲は『世界の中心で、愛をさけぶ』や『GO』などの作品で名を知られている映画監督です。日本アカデミー賞も3作品で受賞し、『パレード』では第60回ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞するなど、海外からも評価が高い監督です。 行定監督はなかなかOKを出さないということで有名で、映画作りには人一倍こだわりを持ち、完成度の高い作品を世に送り出しています。長編映画の他にも、テレビドラマやCM、ミュージックビデオなどの製作も行っています。

1.ベストセラー小説を映画化。社会現象を巻き起こした行定勲の代表作

mazda620 ずるいくらい美しい青春純愛映画。 初めて本気で愛した人との時間は思い出なんてものではなく記憶として一生残る。 本気で人を愛すると他のことなんてまるで目に入らないくらいとにかく彼女との時間が自分の全てになる。相手にとって全力でいたくなる、何もかもを愛したくなる、どんな終わり方をしてもその人との時間はその後の人生観をつくり、その人の存在によって多くのことを知ることができて成長させてくれる。 例え次に愛す人ができても、今の自分はその時の彼女がいてできた自分であって、体にしみついたみたいに残ってしまう想いだと思う。 悲しいとか切ないとかよりも美しいという言葉がぴったりの作品。高校時代の回想を見ていたというより、彼の中のキレイに残されてしまった記憶を見せてもらったような映像。 原作やドラマでは表しきれない映画だからこその作りが本当にうまいと思った。俳優の中で断トツで好きな強烈な山田孝之ファンですが、セカチューは完全に映画派です。この作品をみて森山未來にどハマりしました。 JK長澤ちゃんの圧倒的な「キラキラの女の子感」性を問わずに誰もが彼女に魅了させられるはず。 本当にきれいな時間が流れてる。

2004年に公開された大沢たかお、柴咲コウ主演作品。行定監督の名を世に知らしめた大ヒット映画です。 故郷を旅する朔太郎が、過去と現在を交差しながら病気で亡くなったかつての恋人・アキとの事を思い出していくストーリー。涙無しでは観られない感動的な物語は、当時「セカチューブーム」という社会現象を巻き起こし、小説・ドラマと共にヒットしました。 今作で長澤まさみは、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞し、監督を務めた行定勲の演出も各批評家から高く評価される事となりました。

2.行定勲×芦田愛菜の絶妙タッグ

yuki12241 映画として非常にしっかりしている。子役を使った作品ってどうも下手なコメディに走りがちなのですが、本作は非常にシリアスに子供視点の日常を描いています。 子供と大人の境目っていつ訪れるのでしょうかね。学校を卒業した時なのか、20歳になった時なのか。案外、人の気持ちを知りたいと思った時、察することが出来た時に既に大人と同じように物事を考えていると言えるのかもしれません 。芦田愛菜演じる主人公のこっこは社会に対するアンチテーゼの役割を果たしています。人が当たり前にしていることにたいして、「何故」と問いかける。それに案外答えられなかったりするんですよね。自分の中にも常識として存在する事柄に全て理由を付けることは出来ないですし。そう言ったものを想像して割り切れるようになった時に人は大人になるのかな、とそんなことを考えながらしみじみした作品でした。非常にオススメです。

2014年に公開された、西加奈子の小説『円卓』を原作とした映画。芦田愛菜単独初主演作で、初めて関西弁を話す偏屈少女を演じた事でも話題となりました。 家族全員から愛されている小学3年生の琴子こと通称こっこが、孤独を求め成長していく物語。かつて誰もが持っていた童心を思い出させてくれる作品です。 ぴあによる初日満足度調査では1位を獲得。これまでの芦田愛菜のピュアなイメージを、ガラッと変えた映画となりました。今作への意気込みについて行定は、かつて子供だった大人たちが忘れてはならない大事なことを映画にしたい、と語っています。

3.若き神木隆之介主演

Dai_Naoka 日常と非日常が混ざった世界設定、演出が面白く、癖になりそう。

2007年公開の神木隆之介主演作。監督・脚本ともに行定勲が務めたオリジナル作品です。 空港建設を巡る争いに揺れていたのどかな田舎町・馬酔村で起こる、少年少女たちの奇跡の物語。神木隆之介演じる都会から来た転校生・亮介を筆頭に、UFOに父が連れ去られた少女・ヒハルの為にUFOを呼び起こそうと挑戦し父を取り戻そうとしていきます。 三浦友和や大竹しのぶ、小日向文世なども出演し、主題歌はCoccoが務めました。観ているうちに次第に引き込まれていく、不思議な世界観が魅力的な作品です。

4.最後まで観るとタイトルの意味が分かる

haru3 『今度は愛妻家』ってそういうことか。もう半分過ぎたあたりから泣きっぱなしで目パンパン。たぶん最初から全部内容知ってる状態で見たらもっと切ないんやろなぁ。文ちゃんが蘭子に「あんたは私より長生きしなさいよ」っていうシーンとか。2時間と長めやし、楽しい映画じゃないから しんどいけど、いつかもう一回見ようと思います。

舞台作品を映画化。甲斐性のないカメラマンと明るい妻のさくらの夫婦を描いた映画です。

5.ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した行定勲の傑作

Yuzukappa おもしろかった。各キャラクター目線をよく映像化していたとおもう。 人は人のことなどわからない、 しかし、わかりあえたような気にさせてくれるモンスターによってつながっている。 時に上辺の付き合いなど、チープでだめだと言われるけど、じつは隠されていることによってつながっている、という部分もあるのだ。しかし、その隠されたということに、わからない、ばれているという恐怖も内在しているのだ、 ゆえに人間はおもしろく、おそろしいもんだってことだ、 芝居がうまく、キャラクターにリアリティがあってよかった。中村ゆりがめっちゃよかった。貫地谷しほり、特に香里奈はすごいよかった。藤原竜也は、やはり苦手だ、そもそも映画向きではやはりないとおもう。 ラストのシーンは、藤原竜也にこう見えたということでいいんでなかろうか、もう妄想としてみていた、ということでも。 二回目みたい、みんな知ってたの体だったのだろうか、確認したらおもしろそう。 セリフ言っちゃう問題あるけど、気にならないとこもある、ユニバースーとかは絶対ダメだけどヒントとして効いてる部分もあるとおもう。 最後らへんで一気に寓話になる。竜也のおかげで。思えば最初はめちゃリアリティの話、おそらくこの点では失敗してるけど、まぁ、僕の中でスイッチしてみれた、 しかし、不思議と飽きなかった。人物の動作、所作で画面の中がいろいろ動いて、とても勉強になった。 とにかく、人、おもしろいし、こわい。

吉田修一の同名の小説が、2010年に藤原竜也主演で映画化されました。原作は内容のライトさからラストにかけてヘビーになっていく様が高く評価され、第15回山本周五郎賞を受賞した作品です。 5人の若者達がひとつの家でルームシェアをする経過と末路を描いた物語で、藤原竜也のほか、香里奈や貫地谷しほり、林遣都、小出恵介が出演。行定は監督と同時に脚本も務め、第60回ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞しました。 この映画のヒットを受け、2012年には山本裕典主演で舞台化もされ、この舞台の演出は行定自身が手掛けた事でも話題となっています。

6.行定勲監督による恋愛群像劇

han_echo 見る人でだいぶ捉え方が変わりそうな感じがする映画。 愛の形を表現したいのだろうけど… 自分の感想だと、執着する愛ってのは破滅をうんでしまうんではないかと。 その執着愛ってのは麻薬のような感覚に取り込まれて抜け出せない… でも、それが一種快楽のような感覚にもなりうる…そんな感じ。 ハマる恋愛にはそんな感覚はあるかもしれない。 阿部寛が沼で探してるのは、艶のどこを愛してるのかわからないが好きだと思っている自分の気持ちを探してるんじゃないかと… そんなんでも多分本人は満足なんですよ。 平凡な生活から、愛だと思う生活を追いかけている事に。 愛ってみんな自信が無くて、愛だと思ってる事は、本当に愛なのか?みたいな感情を映像化しようとしてる感じに見えましたが…

全体的に長く、この映画に感情移入出来る人がどれだけいるか…

直木賞作家・井上荒野の小説『つやのよる』を原作とした2013年の映画です。 艶という周りの人たちの人生を変えてきた女性が病にかかり危篤となった時、艶の夫をはじめ、今まで艶と関係を持った元夫、不倫相手、従兄とその妻たちが自分たちの愛を見つめなおしていくラブストーリーとなっています。 主演の阿部寛のほか、小泉今日子、大竹しのぶ、風吹ジュン、真木よう子、忽那汐里などが出演。艶という一人の女性に関係する人たちの人間関係や恋愛模様がよりリアルに、つやっぽく描かれています。

7."在日外国人"と"日本人"の関係

____RiN____ 日本映画では間違いなく一番影響を受けている作品、かつ大好きな作品。窪塚さんのファンになったきっかけ。 冒頭から、そのワンフレーズから、がしっと脳髄掴まれたような気分だった。言葉の選び方も、そのセリフの発し方も全てが格好良い。まるでこのセリフのために与えられた声、話し方みたいだと思った。

名前ってなに? バラと呼んでいる花を 別の名前にしてみても美しい香りはそのまま

ロミオとジュリエットの引用だが、この映画の中で使われるこのセリフより魅力的なセリフをわたしは知らない。

2001年公開、金城一紀の小説が原作となった映画。窪塚洋介主演で、監督は行定勲、脚本は宮藤官九郎が務めています。 親友を亡くした在日韓国人の主人公が一風変わった少女と出会う青春映画で、柴咲コウ、新井浩文、山崎努、大竹しのぶなど名だたる俳優陣が集結し、日本アカデミー賞では監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞など8部門で最優秀賞を受賞しました。 さらに日本アカデミー賞だけでなくその年の映画賞をことごとく総なめにし、同年の第74回アカデミー外国語映画賞にも日本代表作品としてエントリーされた事から海外でも高く評価されました。

8.加藤シゲアキの小説を行定勲が映画化!

行定勲がNEWSの加藤シゲアキが執筆した同名小説を映画化した『ピンクとグレー』。 スター俳優と彼の少年時代の親友を主人公に、現役アイドルが芸能界の嘘とリアルを描いた衝撃作を原作に、映画ならではのエンターテイメント性溢れる演出が印象的な青春サスペンス映画です。

9.明治維新での日本の情勢を描いた映画

2005年に公開された吉永小百合主演作。明治維新の中ではマイナーな、北海道の開拓をテーマに描かれた作品です。 明治4年、四国・淡路島に住む 稲田家が明治政府から命じられ北海道に移住し新たに国作りをしていく物語。吉永小百合演じる志乃を中心に、周りの男性たちの生き様や歴史的背景がダイナミックに描かれています。 キャストは渡辺謙、豊川悦司、柳葉敏郎、香川照之など豪華な面々が集結。第29回日本アカデミー賞では作品賞、監督賞など12部門にノミネートし、吉永小百合がこの年の最優秀主演女優賞を受賞しました。

10.制作発表会見が話題になった青春純情ドラマ

雫井脩介の小説を原作とした、沢尻エリカ主演の2007年公開の映画です。伊勢谷友介や竹内結子、永作博美らと共演しています。 教師を目指す大学生・香恵が、前の住人の忘れ物と思われる一冊のノートを発見。そこには隆と恋愛する伊吹という女性の思いが書かれており、そんな2人の恋愛模様に励まされながら、イラストレーターである石飛リュウという男性に恋をしていく物語です。 今作の舞台挨拶での「別に」発言が波紋を呼んだ沢尻エリカですが、作中では京都の純粋な女子大生を実に自然に演じています。

11.三浦春馬が全編中国語に挑戦!日中合作映画

2014年に公開、オール上海ロケで撮影された日本と中国の合作映画です。 中国で時計修理の仕事をしていたリョウ。美しい女性・ルーメイと出会い恋をするも、彼女と瓜二つの双子の妹・ルオランとその婚約者との三角関係に巻き込まれていくミステリーラブストーリーです。 三浦春馬がリョウ役で全編中国語で演技し、美人双子姉妹は中国の人気女優リウ・シーシーが一人二役を務めています。行定監督は今作を制作したきっかけを、現代の日本では作りえない、空気やリズムなど目に見えないものを表現したかった、と後のインタビューで語りました。