撮影裏事情、本当はすごいもめてた映画15選

2017年7月6日更新

巨大マネーが動くハリウッド業界では、製作の問題やキャストらによるクレームが起こるのは日常茶飯事です。今回はインディ映画から話題作まで、製作中に起こった実際のトラブルをwhatculture.comよりご紹介します。

『グラディエーター』(2000)

グラディエーター

本作の監督を務めたリドリー・スコットは、最初の脚本を全面的に書き直すべきだと批判し、その結果、脚本は大幅に変更されました。製作の直前まで脚本についての議論は続けられ、撮影開始2週間前まで決まらなかったたため、キャスト陣は心配していたそうです。

撮影が始まっても問題はなくなりませんでした。俳優のオリヴァー・リードがあと3週間分の撮影を残したまま、心不全で急死してしまったことにより、脚本が再度変更。

主演のラッセル・クロウは脚本に口出ししたり、彼のアシスタントに十分お金が支払われていない理由でプロデューサーを殺すと脅したりといった行動を、多くのスタッフや共演者から目撃されています。

しかし、優れた映像美やストーリーから大きな商業的成功を収め、評論家からも高い評価を得て、第73回アカデミー賞では作品賞や主演男優賞を含む、5部門受賞する良い結果を残しました。

『チャッピー』(2015)

チャッピー

ある男性キャストの存在により、多くのスタッフや監督、共演者が不快な思いをするはめになりました...。南アフリカ共和国のラップグループ、ダイ・アントワードのリードラッパーであるNinjaは、同作で本人役として出演していますが、ニール・ブロムカンプ監督は、「Ninjaと同じ部屋に二度といたくない」と思ったことを明かし、多くのスタッフが彼のあり得ない言動に苛立ちを感じたそうです。

Ninjaは他の出演者の演技を罵倒したり、セット写真家として参加していたブロムカンプ監督の姉に、ある女性スタッフにフ●ラされている自身の写真を送り付けたり、別の女性スタッフを口説いたりと、数々の問題行動を起こしました。

『ボーン・アイデンティティー』(2002)

ボーン・アイデンティティー

製作当初から、ダグ・リーマン監督は、脚本やリーマンの監督手法を巡ってユニバーサルと衝突を繰り返していました。ユニバーサル側は、特に第3幕の脚本を大幅に変更したい意向を示していたため、リーマンと主演のマット・ディモンはこれに対抗していました。撮影の合間にも脚本の書き直しが何度も行われ、リーマンは絶えずユニバーサルの幹部と言い争い、製作は難航しました。

また、リーマン監督はユニバーサル側の許可なしに追加のシーンを撮影したり、4回もの撮り直しを行った結果、予算は大幅にオーバーし、両者の関係はギクシャクしてしまいました。

しかし本作は大ヒットを記録し、現在までに4作が作られるほど有名なシリーズとなりました。また、最近では第5弾の撮影も開始されるなど、ボーン・シリーズの勢いは止まりません!

『ブレイド3』(2004)

ブレイド3

ウェズリー・スナイプスの代表作『ブレイド』シリーズ第3弾の本作ですが、主演を務めたウェズリーがどうも問題児だったようで、脚本兼監督のデヴィッド・S・ゴイヤーと頻繁に衝突を繰り返していました。共演者のパットン・オズワルト曰く、ウェズリーは1日中トレーラーの中にこもってマリファナを吸っており、また、ゴイヤー監督に、自分の代役やCGを使うよう指示を出していたそうです。

信じられないことに、ウェズリーのゴイヤーに対する態度は暴力につながる可能性があったため、ゴイヤー監督は仕方なく地元の暴走族をボディガードとして雇い、撮影を行っていたんだとか...。ウェズリーはアシスタントやポストイットを使って、監督や他の共演者とコミュニケーションをとっていたそうで、パットン・オズワルトは「彼はトレーラーから出ようとしなかった」とコメントしています。

『スクリーム3』(2000)

スクリーム3

本作の製作は、コロンバイン高校銃乱射事件から2か月後に行われたため、これを懸念したディメンション・フィルムズは、「映画では血や過激な暴力シーンは一切なし」にすることを強く主張してきたそうで、ウェス・クレイヴン監督はこれがいかにばかげた注文だったかをインタビューで答えています。このため、クレイヴン監督も全体像が掴めないまま撮影を行い、ほとんどのシーンが多くの編集を余儀なくされる結果になってしまいました。

また、主演のネーヴ・キャンベルのスケジュールは、『MONA 彼女が殺された理由』と『サンフランシスコの空の下』の撮影の関係で制限されていたため、20日間しか撮影に参加することができず、脇役に焦点を当てたストーリーにしなければなりませんでした。

また、『MONA』では髪の色を染めて演じなければならなかったので、本作の撮影では、ウィッグを使用するなど髪のセットに毎朝2時間も費やさなければなりませんでした。

『オズの魔法使い』(1939)

オズの魔法使(1939)

ジャック・ヘイリー演じるブリキ男は、もともとバディ・イブセンが演じる予定でしたが、メイクが肌に合わなかったのか、ひどいアレルギー反応を起こし病院に運ばれる騒ぎに発展しました。そのため代役が見つかるまでの間、製作を中断する結果になってしまいました。

また本作では、5人の監督が撮影を行ったため、撮影に6か月もの時間を費やしただけでなく、多くの出演者が過度な特殊メイクにより食事が困難だったそうです。西の悪い魔女を演じたマーガレット・ハミルトンは、6週間外で撮影しなければなかなかったので日焼けに困ったそうで、彼女のスタントを務めた女性もひどい肌焼けを経験するはめになりました。

『アビス』(1989)

アビス

ジェームズ・キャメロン脚本・監督によるSF映画『アビス』は、撮影初日に水槽のひとつから莫大な水が漏れてしまい、6か月にも及ぶ長期間の撮影は最悪なスタートを切ることになりました。

撮影が過酷だったのか、メアリー・エリザベス・マストラントニオは心身ともに衰弱し、エド・ハリスは帰宅中に突然泣き出すなど、精神的におかしくなったことを明かしています。キャメロン監督はメアリーに、トイレ休憩なんか取らずにウェットスーツ内でやるよう告げ、彼女は次第にフラストレーションが溜まった結果、監督に向かって「私たちは動物じゃないのよ!」と叫んでしまったんだとか。メアリーとエドは2人ともインタビューで、撮影の様子を語ることを拒否していたそうです。

スタッフにとっても水中シーンは技術的に多くのトラブルが発生したため大変だったそうで、特に塩素の強い水での撮影では、多くのダイバーが肌荒れに苦しみ、キャストとスタッフは衣裳部屋にあった家具が塩素で傷んでいったため大変苦労したことを明かしています。

『きみに読む物語』(2004)

きみに読む物語

本作での共演がきっかけで私生活でもカップルとなったライアン・ゴズリングとレイチェル・マクアダムスですが、なんと撮影中はお互い大嫌いだったそうで、ライアンはカサヴェテス監督に別の女優に変更するようお願いしていたんです!

よそよそしい関係は言い争いをするまでに悪化し、2人はあからさまに不平をぶちまけていました。しかし不思議なことに、2人は後に恋愛関係に発展、2年間交際していました。

『死霊のはらわた』(1981)

死霊のはらわた

サム・ライミ監督の長編デビュー作であり、主演のブルース・キャンベルが一躍有名となった本作ですが、12週間もの間、苦痛と陰気にあふれる共同生活を強いられたそうです。有名であるキャビンのセットですが、これはスタッフ13人全員が生活していた家でもありました。

しかし、水道が通っていなかったため、水なしの生活を送り、頭がおかしくなるメンバーもいたんだとか。また、厳しい寒さに病気になる者も現れ、彼らは暖をとるためにキャビンの家具を燃やして生活せざる負えませんでした。

そのほかにも、撮影初日に森で迷子になったり、けがをしてもキャビンが孤立した場所にあったため治療を受けられないなど、とにかく大変な状況下で撮影をしなければいけなかったとのことです。

『コップ・アウト 〜刑事した奴ら〜』(2010)

コップ・アウト 〜刑事した奴ら〜

ケヴィン・スミス監督は執筆した本のなかで、ブルース・ウィリスを主演に迎えた『コップ・アウト 〜刑事した奴ら〜』の撮影が最悪だったことを明かしており、この経験を「魂粉砕事件」と呼んでいるそうです。

スミス監督曰く、ブルースは撮影中ずっと不機嫌でコミュニケーションを取ろうとしなかったそうで、わざと演技を失敗したり、彼を侮辱しプロモーションにも協力してくれなかったと主張しています。一方で、ブルースの言い分はというと、スミス監督の技術の知識が乏しいことや、撮影中にマリファナを吸う態度にガッカリさせられたと言っています。

果たしてどちらが正しいのでしょうか??

『処刑人』(1999)

処刑人

本作の脚本兼監督トロイ・ダフィーは、自身の言動によって多くの問題をもらたし、製作チームとの不和を招いてしまいました。当初、ミラマックスは、彼に約3700万円を支払い、18億円の予算で契約しましたが、ダフィーはミーティングをすっぽかしたり、製作スタッフに暴言を吐いたりした結果、ミラマックスから契約解除を受け、ダフィー本人の資金や借金で本作を製作するはめになりました。

『デイズ・オブ・サンダー』(1990)

デイズ・オブ・サンダー

若かりしトム・クルーズが主演を演じた本作の裏側では、トニー・スコット監督の撮影スタイルについて、製作のドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマー、そして脚本のロバート・タウンVSトニー・スコット監督のバトルが繰り広げられていたそうです。

撮影は3か月以上もかかってしまったため(公開日の1か月前に終了)、予算は2倍に膨れ上がりました。一方で、ドンとジェリーは、予算のうち4900万円をパーソナルジムの設立や売春婦らを撮影場所に来させるための飛行機代に使っていました。また、スコット監督はというと、編集中に決定的シーンを撮り忘れていたことに気づくなど、ハチャメチャな状況で製作されました。