払われる報酬が高い俳優10人のコストパフォーマンスランキング

2017年7月6日更新

フォーブス誌(アメリカ)による、「払われる報酬がもっとも高い俳優ランキング10」が発表されましたが、本当に俳優たちは報酬にふさわしい仕事をしているのでしょうか?whatculture.comより検証コラム記事をご紹介いたします。

「払われる報酬がもっとも高い俳優ランキング10」の順位にふさわしい俳優は?

トム・クルーズ

俳優は、テロリストと戦うことに日々を費やしたり、心臓手術をしたり、やっかいな病気にかかった人間を治すわけではありません。アスリートにもよくあることなのですが、アスリートと俳優は、過剰に収益を得ているように思える人もいるという点で近いものがあります。

フォーブス誌は、「払われる報酬がもっとも高い俳優トップ10」のリストを発表しました。それを受けて今回は、「払われる報酬にふさわしい仕事をした俳優のランキング」を作り、検証してみたいと思います。

さて、収入にふさわしいのは誰なのでしょうか?そして、ふさわしくないのは誰でしょう?

10位:アダム・サンドラー 4,100万ドル

アダム・サンドラー

出典: doope.jp

報酬ランキング第5位

最近、アダム・サンドラーは映画界の悩みの種となっている、と考えられています。そんなサンドラーに誰がお金を与えているのでしょうか?そして、それはなぜなのでしょうか?

その答えは、今年サンドラーと4つの映画契約を結んだ、ネットフリックスです。

サンドラーはこれまでに何度か、自分は能力のある俳優だと証明しましたが(例えば、『パンチドランク・ラブ』)、今なお『俺のムスコ』のようなコメディ映画を作り続けています。

ジョニー・デップはトップ10に入らず、全ての映画において同様のうんざりするキャラクターを演じるアダム・サンドラーがトップ10に入っています。

サンドラーの最新のナンセンスなコメディ映画『ピクセル』は、ビデオゲームへのラブレターのような映画です。『ピクセル』は、2015年最悪な作品の1つです。すなわち、サンドラーは、今最もつまらないということです。

9位:マーク・ウォールバーグ 3,200万ドル

マーク・ウォールバーグ

報酬ランキング第10位

マーク・ウォールバーグは、世界で払われる報酬が最も高い俳優の10位です。

ウォールバーグは、例えばレオナルド・ディカプリオのような俳優より多くのお金をどうやって稼いでいるのでしょうか?ウォールバーグの最近の映画、『トランスフォーマー/ロストエイジ』や『テッド2』は多額の興行収入を稼いだことを考慮しなければならないのですが、実際、ウォールバーグはどうなのでしょう?

前途有望な経歴をスタートさせたにもかかわらず、ウォールバーグは近年、パロディの領域に入ったように思われます。上映時間のほとんどをコンピューターで作られたロボットや動物と本気で話すウォールバーグを、をどう受け止めていいか分かりません。

その上、ウォールバーグの同時期の作品において、生意気で体格の良いブルーカラーヒーローという同じような役をよく演じているという面もあります。結論、3,200万ドルという報酬は、極端に多すぎるように思います。

8位:ヴィン・ディーゼル 4,700万ドル

ヴィン・ディーゼル

出典: tiffoo.com

報酬ランキング第3位

ヴィン・ディーゼルは「払われる報酬がもっとも高い俳優ランキング10」の内の1人です。『ワイルド・スピード』シリーズの大成功は、ディーゼルをA級俳優の上位に急上昇させました。ディーゼルは、ダニエル・クレイグ(2,700万ドル)やマシュー・マコノヒー(2,650万ドル)より多く稼いでいます。

俳優として、ディーゼルは演技の幅はありませんが、上手いことは確かです。ディーゼルが自身の映画の全てを本当に大事にしていることは、言うまでもありません。

7位:アクシャイ・クマール 3,250万ドル

アクシャイ・クマール

報酬ランキング第9位

アクシャイ・クマールは、ボリウッドで最もすばらしい映画俳優のうちの1人で、コメディ・ロマンス・アクション・シリアスなドラマなど全ての役を演じます。クマールは、ほとんど全ての役を演じる能力(自身のスタントも含む)でインドで有名になり、ヒットに続くヒットで、いつもすばらしい興行収入を得ています。そして、クマールはテレビの司会者でもあります。

「1匹狼の戦士」という言葉は、クマールによく似合います。

クマールは、長期の多方面にわたる仕事で、200本以上の映画に出演しています。クマールの多額の報酬の理由は、クマールがたいていの場合、プロデューサーも務めるということにあります。

2009年の有名なスランプがあったにもかかわらず、クマールは俳優として年齢とともに成長しており、ボリウッドの王として再び返り咲きました。

6位:ジャッキー・チェン 5,000万ドル

ジャッキー・チェン

報酬ランキング第2位

ジャッキー・チェンは最近、ハリウッドでそれほど多く主演していないかもしれませんが、今なお、中国では多くの映画契約があります。それが、年俸5,000万ドルの大きな理由です。

最新映画『天将雄師』は、中国でのみ公開されましたが(2015年の末にはアメリカで公開)、ジャッキー・チェンは1,200万ドルという大金を稼いでいます。世間の人のほとんどがジャッキー・チェンの最盛期は終わっているだろうと思っていることを考えれば、60代のジャッキーがそのような高い年俸を要求できることは、驚くべきことです。

ジャッキー・チェンの演技はどうでしょうか?その問いの答えは・・・「演技」の定義を考えなければ、まあまあです。ジャッキー・チェンは、中国版バスター・キートンのようなパフォーマーだからです。

ジャッキー・チェンは、オスカー賞を受賞しようとしたことは1度もありません。その代わりに、運転中の電車に向かってバイクを運転したり超高層ビルの側面を滑り落ちることによって、観客を驚かせたいのです。

5位:サルマン・カーン 3,350万ドル

サルマン・カーン

報酬ランキング第7位

サルマン・カーンは、アメリカで最もドウェイン・ジョンソン(アメリカの俳優であり、プロレスラー)に近いかもしれない俳優で、9つの作品において、年間最高収益をあげたボリウッド映画に主演しています。2015年の『Bajrangi Bhaijaan(原題)』は、2015年現在、ボリウッド映画史上2番目の興行収入です。

カーンは、同年代の俳優アシュレイ・クマールと似ており、全てのジャンルを演じることによって、最も有名でお金を稼げるスターのうちの1人として知られています。例えば、ロマンチック・コメディ、アクション、ミュージカル、ドラマなど・・・。

今日、カーンは主にアクションスターとして有名ですが、2003年の『Baghban(原題)』や『Tera Naam(原題)』のような賞賛を受けた映画で、非常にドラマチックな演技の才能を見せています。

カーンは才能にあふれた俳優ですが、飲酒運転による自動車運転業務上過失致死で、5年間服役することが決まっています。

4位:ブラッドリー・クーパー 4,150万ドル

ブラッドリー・クーパー

出典: timewarp.jp

報酬ランキング第4位

ブラッドリー・クーパーは、『ウエディング・クラッシャー』や『ウルトラ I LOVE YOU!』のようなコメディで、好ましくない役を演じていたのですが、今、ハリウッドで最もお金を稼ぐことのできるスターであり、世界で4番目に払われる報酬が高い俳優なのです。

クーパーは最初、『ハングオーバー!』シリーズで「狼軍団」の一員として有名になり、『リミットレス』や『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』に出演した後、『世界で1つのプレイブック』『アメリカン・ハッスル』『アメリカン・スナイパー』に出演しました(クーパーはこの3つの作品で、オスカー賞にノミネートされました)。『アメリカン・スナイパー』のプロデューサーとして、クーパーは多額の支払いを保証されました。

今日、クーパーは映画界全体の中で他をリードする存在であり、評価されている以上の能力を持った俳優です。クーパーが再びオスカー賞にノミネートされることは、疑う余地もありません。

3位:アミターブ・バッチャン 3,350万ドル

アミターブ・バッチャン

報酬ランキング第7位

名前を知らない人もいるかもしれませんが、アミターブ・バッチャンは、今までのインド人俳優の中で、最も有名で優れている俳優の内の1人だと考えられています。

バッチャンは70年代の初めから、インド映画における興行収入の主要人物で、『Deewar(原題)』や『Sanjeer(原題)』といった映画は、その象徴です。2つの映画で社会的弱者のようなキャラクターを演じたため、バッチャンは、インドで最初の「怒れる若者」としてよく知られるようになりました。

72歳の今でも、3,350万ドルの年俸を手にしており、40年以上映画を作ってきたという威厳があります。俳優としてバッチャンに匹敵するものは、インドにはいないと考えられており、実際に、古典映画『Annad(原題)』や2005年の『Black(原題)』の演技は本当にすばらしいです。

興味深いことに、バッチャンは1つのハリウッド映画にしか出演していません。2013年公開の『華麗なるギャツビー』で、バッチャンは、ギャングの「マイヤー・ウルフシャイム」を演じています。バッチャンはそれを、「友好的な行為」と呼んでいます。

2位:トム・クルーズ 4,000万ドル

トム・クルーズ

報酬ランキング第6位

興行収入の合計において、トム・クルーズはハリウッドで最も矛盾していない俳優の内の1人です。フォーブス誌によると、トム・クルーズは30年以上失敗作を出しておらず、それはトムの大きなスター性によるものであると考えられます。

現在、トム・クルーズは払われる報酬が最も多い俳優ランキングの6位にいます。そしてそれは、ベンチャー映画の全てでいつも全力を尽くしているトムにとって、当然の報酬です。

新興宗教「サイエントロジー」との関係によって、トム・クルーズにはハリウッドの風変わりなセレブの1人という好ましくない面もありますが、それにもかかわらず、世間の人はトム・クルーズの映画を見ることが好きなのです。

俳優として、トム・クルーズはかなり過小評価されています。トム・クルーズは演技の範囲を広げませんが、ポール・トーマス・アンダーソン監督の『マグノリア』での演技や『オール・ユー・ニード・イズ・キル』での破壊的で臆病な役を思い出すと、本当に素晴らしい演技の能力があるのです。

しかしながら、トム・クルーズの圧倒的な特徴は、積極的な態度にあります。つまり、全ての仕事に完全に100%の力を注ぐのです。

2015年でも、トム・クルーズは「映画界のスター」と定義されています。

1位:ロバート・ダウニー・Jr 8,000万ドル

ロバート・ダウニーJr

出典: eiga.com

報酬ランキング第1位

ロバート・ダウニー・Jrは、世界で最も報酬が高い俳優であり、全ての事を考慮すれば、現在最も優れた俳優だということは当然のことのようにも思えます。

アイアンマンを演じることで、ロバート・ダウニー・Jr.は何百万ドルもの大金を得ました。そして、スーパーヒーロー映画『アベンジャーズ:エイジオブウルトロン』の10億ドルという成功が、ロバートを「世界で払われる報酬が最も多い俳優」の1位にさせました。

ロバート・ダウニー・Jr.は、出演するすべての映画でいつも輝いていますが、コメディやドラマ、また、その中間を演じることができ、洗練さと自然さを同時に感じさせます。

しかし、ロバート・ダウニー・Jr.の2015年の多額の報酬の合計は、主にマーベル・スタジオの仕事によって達成されました。『アベンジャーズ』のトニー・スタークを演じたことで、ロバート・ダウニー・Jr.は多くの利益を得ました。

「世界で払われる報酬が最も高い俳優」は、世界で最もすばらしい俳優の内の1人であるべきです。ロバート・ダウニー・Jr.は、1位を受け入れやすいだけでなく、どういうわけか、ハリウッドで全てにおいてA級だと観客に納得させてしまうので、ロバート・ダウニー・Jr.こそ1位にふさわしいということになります。