2017年10月17日更新

マーベル史上最低!?『ファンタスティック・フォー』新作の海外評価がヤバイ…。

ファンタスティック4

『ファンタスティック・フォー』とは、マーベル・コミックの1つであり、2015年公開の新作を含め4度も映画化されています。今回は、2015年8月に公開されたばかりの新作の評判が、なんとすこぶる悪いということで、海外の感想・評価と酷評の理由をまとめています。

目次

宇宙の神秘を解き明かす?<全ては、この4人から始まった>

自分の居場所を見つけられずに戸惑い悩む4人の若者たちが、異次元空間“プラネット・ゼロ”へのテレポートを成功するが、そこでの予期せぬ事故によって彼らは特殊能力を身につけてしまう。彼らに襲いかかる更なる脅威とは。

『クロニクル』のジョシュ・トランク監督と、映画『セッション』『ダイバージェント』のマイルズ・テラーという2人の新進気鋭の映画人が贈る、SFアクション映画『ファンタスティック・フォー』。アメコミ出版社マーベルコミックが原作です。2005年にも実写映画化されましたが、2007年の続編を経てリブートされました。

幼少期からの夢を叶えた天才科学者リード(マイルズ・テラー)、シャイな女性科学者のスー(ケイト・マーラ)、スーの弟で何かと暴走気味なジョニー(マイケル・B・ジョーダン)、タフで孤独なリードの頼もしき相棒ベン(ジェイミー・ベル)の4人を中心として繰り広げられる、規格外のアクションと劇的なドラマが見どころ。

ところが全米公開後、評価が大暴落..

大手映画批評サイトimdbでの観客評価は3.9/10 (2015/8/14現在)。同じく9月に日本公開の『アントマン』の評価は7.8/10 (2015/8/14現在) 。倍の点数差がついてしまっていることが分かります。

また、同じく大手批評サイトのRotten tomatoesでの批評家満足度は、なんと8% (2015/8/14現在)。『アントマン』は、79%となっています。 このように、本作は公開当日からすこぶる評判が悪く、マーベル映画史上で最も評価が低いとも言われるほど。果たしてその理由は?10月9日の日本公開に先駆け、海外ファン達の感想・評価をまとめてみました。

※本記事は、参考にされている数が多いレビューを中心に海外の感想をまとめているに過ぎず、『ファンタスティック・フォー』の批評記事ではありません。

原作を引き延ばしたような薄いストーリー?

お金を返してほしいほどの出来の悪さ

この映画はひどい!原作コミックファンの僕としては、ほとんど原作の要素が無いもんだから、まるでジョシュ・トランク監督に頬を平手打ちされたような気分だ。彼は、原作の名前だけを取って僕にこれを観させようとけしかけたけど、観てみたら全く違う映画になっているんだからびっくりさ。キャスティングは最悪だし、オリジナルのストーリーをこれまでかと引き延ばしたような薄っぺらさ。それに加えてオリジナルに対するリスペクトはゼロときた!”“途中退室して、お金を返してほしいほどの酷い出来だったよ。

出典: www.imdb.com

予告編からして酷い?

※米国版公式予告編

“正直、観る前からこの映画がつまらないなんてことは分かっていたよ。予告編からして最悪だし、映画自体が明らかに20世紀フォックスの権利の維持のためにあるのがミエミエだしね。それよりも一番の問題は、いっちょまえに映画をダークかつヒロイックな雰囲気にしようとしてるのに、全く出来ていないところだよ。断じてヒロイックな映画ではないね。ダーク?確かに暗いけれど、全くポイントを外してしまっているね” “しかし、何よりも一番酷いのが物語のペースだね。信じられないくらいにダラダラとした展開だったよ。自分が寝なかったことが、信じられないくらいさ。”

出典: www.imdb.com

高まった監督への期待が、完全に裏切られた

“実は、この映画にそこそこ期待していたんだけど、その大きな理由はジョシュ・トランクが監督を務めていることだったんだ。彼は『クロニクル』というファウンド・フッテージ物のヒーロー映画を大ヒットさせていたからね。あまりにずさんな出来栄えの『ファンタスティック・フォー』を観て僕がどれだけ彼に失望したかは、もはや言葉で言い表せないよ。ストーリーは弱弱しいくて脚本は恥ずかしくなるレベルだし、SFXに関してはひいき目に見ても並。これを観た人は、スーパーヒーロー映画史上最も退屈なクライマックス、そしてラストを目撃することになるはずさ。素人が撮ったようにしか観えないね”

出典: www.imdb.com

原作のストーリーが引き延ばされている、ダラダラと退屈なストーリー、という意見が多く見られました。原作コミックファンからの評価は、特に厳しめのようですね。『クロニクル』で一躍有名になったジョシュ・トランク監督作品ということで、期待が高まっていた方も多く、反動もより大きいものになってしまったのではないでしょうか。

まったくもって“ファンタスティック”ではない!?

間違いなく、マーベル作品の中で一番有名なヒーローチームを題材とした、全く不必要で痛ましいほどにひどいリブート以上の意味を持たない映画だと思う。ティム・ストーリーの前作もどっこいだという方もいるかも知れないけれど、あの普通で可も不可もないあの作品が、エンターテイメントとしての最低限だと思う。間違いなく、“ファンタスティック”とは言えない出来栄えだよね。

出典: www.imdb.com

前作を超えることは出来ていない?

この映画は、寒々しい2005年バージョンを超えることの出来るポテンシャルは持っていたと思う。若手俳優たちの起用を快くは思わなかったけれど、彼らが作品に新しい風を吹かせてくれると思っていたんだ。同じく、ドクター・ドゥームが登場するのも良いと思ったよ、彼が悪役として映画にスパイスを加えてくれると思ったからね。しかし、全くの期待外れだったよ。100歩譲って良かった点は、ある一人のキャラクターのCGかな。

出典: www.imdb.com

がっかりしたい人だけ鑑賞推奨?

簡潔に言うと、『ファンタスティック・フォー』のリブートは時間の無駄。悪い映画ではないんだけど、どうにも要領を得ないね。演技は良いけど、脚本がひどいかな。知性やリアリティの欠片も感じられないような台詞回しだった。キャラクター描写は良くても2次元レベルで、CGは同タイプの他の映画と比べると、とてもチープ。ストーリーはあったとしても、構想は無いね。

出典: www.imdb.com

擁護意見も勿論あります!

2005年版よりも出来が良くなっている

批評家たちが口々に悪口を言うほどには、酷い映画では無かったと思うよ。前半はとても素晴らしかったんだけど、確かに後半はね…。後半になるにつれてとても急ぎ足になってしまっていて、様々な問題があるね(構成とか、刺激とか、色々ね)。もう少し尺が長ければ、上手くいったんじゃないかなぁ。続編で反省点を活かして、しっかりミスを補う方がいいと思うよ。個人的にはしっかりとエンターテイメントになっているし、2005年版より出来がいいと思うね。

出典: www.imdb.com

批評家が言うほどに駄作というわけではない

『ファンタスティック・フォー』は批評家や観客に総叩きをされていて、興行収入も奮わないようだね。確かに、アクションは早すぎて目が追い付かないけれど、キャラクターの関係性は演技を含めてとてもよかったと思う。オリジナルのシリーズと比べると、前作に欠けていた創り込まれた世界観があったし。” “全体的に楽しませてくれたけれど、確かに原作コミックで描かれる背景は欠けてしまっていたかな。せっかくリブートするなら、何か新しい要素が欲しかったかもしれないね。

出典: www.imdb.com

2005年版の『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』よりも、むしろクオリティが高まっているという意見も多く見られました。また、VFX・SFX等のCG技術についても肯定的な意見を散見します。映像のクオリティは高いものに仕上がっているのかも知れません。

『ファンタスティック・フォー』の、これまでとこれから

失敗の原因は、制作チームの不仲!?

企画段階からジョシュ・トランクと20世紀フォックス間ではキャスティングや脚本に関して対立が続いており、FOXによって作りかえられ監督の意向に沿わなくなったシーンもしばしばあったよう。監督が実は降板されているのではないか、という噂も度々流れてては否定されていました。 また、Cinema Blend.comによると、撮影中にジョシュ・トランク監督と主演のマイルズ・テラーが殴り合いの喧嘩をするというトラブルもあったそう。そういった人間関係が、そのまま映画にも表れてしまったのかも知れませんね。

日本公開は、10月9日!

これまで様々な意見を紹介しましたが、米批評サイトの中では、賛が1割、否が9割という印象を受けました。 本作の日本公開は、2015年10月9日。どれだけ酷評されていようと、映画を観ずして面白さを判断することは出来ません。色々な意見の真偽を確かめるためにも、是非スクリーンで彼らの雄姿を焼き付けましょう! また、20世紀FOXによると、2017年の続編計画は今のところ中止の予定はないそう(2015年8月15日現在)。続編では本作での反省を活かして、批評家や観客たちをあっと言わせるような傑作を制作して欲しいものですね。

改善案を提案するサイトも登場

whatculture.comは『ファンタスティックフォー』をもっと面白くするためへの改善策11、という記事を掲載しました。

1.大ヒット作を作った監督を雇う

ジョッシュ・トランク監督が撮影で10万ドルもの損害を出したという噂が数ヶ月前に明らかになった時、更に『ファンタスティック・フォー』が酷評されました。 トランクはクルーとFOXの幹部の両方とも打ち解けなくなり、酔っ払ったり、たくさんの修正をするために撮り直しを頻繁に行っていました。報道によると、トランクが『スターウォーズ』のスピンオフ映画(スターウォーズ・アンソロジー・シリーズとも言われています)の『Rogue One』から降板したのはこれらの問題行動が原因ではないかと言われています。 しかしトランクは全ての非難に対し反論、幹部の干渉を非難しています。トランクはそれほどの大作映画の制作はまだ無理だったのかもしれません。

2.最低でも3000万ドルを予算に追加

トランクの初の監督作品である『クロニクル』は1200万ドルしか費用がかかりませんでした。(そして1億2600万ドルを生みだしました)。そして『ファンタスティック・フォー』はその10倍の予算で計画され、もっとも才能のある監督達と共に映画を製作することになりました 一見1億2000万ドルはヒット映画においてかなりの予算のように聞こえますが、『マン・オブ・スティール』や『XーMEN』が2億-2億2000万ドルの範囲での予算、2007年の『ファンタスティック・フォー 銀河の危機』は1億3000万ドルの予算でした。 『ファンタスティック・フォー』では費用を必要とするのはCG制作が主であるのは明らかでした。シングが戦車を投げたシーン(一瞬で爆発して消滅します)、リードが顔の弾力性を表すシーン、ほとんどのアクションシーンやドゥームが登場するシーン、特に最後のアクションシーンでは、CGには圧倒されます。 粗末なCG制作は現代の映画制作においては悲しい現実をもたらします。しかしCG制作は予算が充分に使えない場合、何か対策が必要です。別な会社を使うか、またはできれば最低3000万ドルを予算につぎ込むべきです。(『第9地区』は3000万ドルしかかかっていません。それでも明らかに良く見えるのです)。 FOXはこのCGの部分をとても安く作ろうとしていました。しかしこれは裏目に出ました。ほとんどの映画への不評の一つは、見た目の粗末さからくるのです。

3.最初の20分をカットしてみる

『ファンタスティック・フォー』の最初の半分は極めて長大に感じます。グループ全員が最終的に一緒になるまでに、リードとベンの子供の頃のプロローグから始まります。 そしてたくさんの膨大なシーンの後に、やっとプラネットゼロを訪れます。これはわざと超能力を持つリード、ジェニー、スー、ベン、ビクターに試練を見せるためです。この時点で既に映画は終わりに近づいています。 カットすべきシーンはとても沢山あります。 ジョニーをトラブルメーカーとして描く為にジョニーがカーレーシングをするシーン、クオンタムゲートの建物、猿の実験など、ほとんどがモンタージュとしてまとめるべきか、もしくはほとんどカットすることができたであろうものでした。

4.それでも2時間映画にする

どの映画も原作が生かされていることが重要です。正しい脚本において2時間くらいかかるのが明白なのに、ファンタスティック・フォーは、かろうじてクレジットを引いて90分超えているというのは不思議です。 同じような初期のスーパーヒーローのコミック映画でも大半が2時間で終わるのが当たり前です。 全体的に映画は急いでいるような感じがします。(ドゥームは後半にしか登場しません)。 そして多分FOXが昔からカットすることに批判的でなかったら『ファンタスティック・フォー』はもう少しまとまった状態で終わっていたでしょう。トランクは削除したツイートの中で一般の人々が自分の映画のビジョンを理解できないと書きました。しかしトランクが映画をリリースするならば、多くの人々がどんな形になるのかをとても見たいと思っていることでしょう。

5.全ての恋愛シーンを完全になくす

映画の最後のクレジットにいくまでに、前2作の『ファンタスティックフォー』ではかなり面倒であったリードとスーとビクターの三角関係はほとんど出てきません。観客はスーパーヒーローの恋を大いに期待します。そしてたいていそれはアクションシーンの合間の飾りとして必要があるのでしょう。 この映画には恋愛要素はあまりありませんが、ビクターとリードの2~3のシーンでライバルとしての関係をほのめかすことはあり、トランクは完全に恋愛シーンをなくすわけではありませんでした。 しかし、それがどうなるのか観衆に実際に興味を持たせるほどまでには発展させていないのです。撮り直しや編集で断片的に恋の話を削除してしまったのは明らかなのに、何故わざわざ恋愛シーンを入れなくてはいけないのでしょうか? 観客は恋愛シーンのある映画ではなくても問題はないのですが、悲しいことに映画会社の幹部はこの事実を理解できていないようにみえます。全て恋愛シーンを取り払ってみてもいいのです。

6.なくなった予告場面を復活

多くのファンが、最後の映画で見た予告シーン、すなわちシングが飛行機で街に下ろされるシーンについて、費用の関係でなくなっているように見えて困惑しました。 シングはドゥームと対決していたでしょうか?闘いのシーンは結果的にカットされたのでしょうか?何故これはカットされなくてはいけなかったのでしょうか? これらのことについては沢山の疑問が頭に残って離れません。このシーンが含まれている状態で編集したとしても、映画がより悪くなるかもしれないとは考えにくいですうまくいけばトランクはFOXとの結びつきを完全に断ち切って声明を発表するかもしれなかったでしょう。そしてこのようなシーンに何が起きたのかを説明していたかもしれません。

7.映画から携帯・パソコンを切り離す

悲しいことに、脚本家や監督がメディアや携帯などの生活につなげようとすることで観衆を一つにすることが、現代の映画制作の主流のやり方です。

2015年8月28日日本公開の『テッド2』でも見られるのですが、『ファンタスティック・フォー』でも痛々しい二つの場面で見られます。リードがクオンタムゲートで自分の写真を撮ったり、ジョニーがプラネットゼロでインスタグラムがあったらなぁと話していた場面です。

本当にスナップチャットやハッシュタグやインスタグラムで誰かが食事しているところを写真に撮ったような映画を楽しむ若者がいるでしょうか?人類の未来のためにそう望むのをやめましょう。

8.時間が飛ぶのをやめる

1年の時差は映画の中で最も突然で予期されていなかった瞬間の一つです。リードは顔に少しひげが生えて、チームはスーパーヒーローの衣装を着て、シングは人質犯の兵器として働いていても、時間の経過がたいして感じられないのです。 時間の経過は必要ではありませんでした。下手に編集すると、結果として、見る側に何かを見逃しているのではないかと感じさせます。

9.ほとんどの行動を地球で行うようにする

映画におけるほとんど全ての演出が、荒れ果てた風景のプラネットゼロで行われます。そしてそれは問題はないのですが、最後のアクションシーンの舞台としてはつまらない場所になってしまいます。 どこかにもっと記憶に残る、見た目にインパクトのある場所はあるのでしょうか? 例としては『アベンジャーズ』のニューヨークの闘いでしょうか? 他の何よりもアクションが何もない不毛な土地で、ドゥームのブラックホールに地球のいくつかの木や家が吸い込まれていきます。なのに人間の危機はないのです。 ドゥームとファンタスティック・フォーの闘いの場を地球に設定することにより、観客をはらはらさせ、人類の危機により、視覚的にももっと面白くなるでしょう。

10.オリジナルのドクタードゥームの外見にする

イメージの部分でもっとも大きな不満は、ドゥームのキャラクターデザインがとにかく酷いことです。ドゥームは個性もない無表情な普通のロボットの悪役にしか見えないのです。最後のスクリーンでのみドゥームはフードをかぶっています。 トビー・ケベル(ドゥーム役)のせっかくの才能はとても無駄にされています。ファンは自分たちが大好きなちゃんとした見た目のドゥームがいいのです。ほんの少しの違いなのですが、もうちょっとクールに見せて欲しいのです。 すでに漫画の中のドクタードゥームの見た目はわかっているので簡単に実写にできるはずですが、なぜか本作ではいじり過ぎておかしくなってしまっています。

11.最低あと2つアクションシーンを増やす

この映画は今まで作られたスーパーヒーロー映画の中であまりアクションシーンが指向されなかった映画の一つです。ドゥームとの闘いよりもチームが政府施設の中で閉じ込められてる時間の方が長いのです。 もっとアクションが必要です。 事故のシーンでサスペンスシーンを増加したり、残りのチームは逃げたり、地球でドゥームと4人を闘わせたり、最後にはもっとプラネットゼロに舞台を変えるか、もっとエキサイティングな場所に変えるべきです。