2017年7月6日更新

ディズニーに反発?トイ・ストーリー制作秘話が明かされる

1995年公開、ディズニーピクサーアニメーション『トイ・ストーリー』は今やアニメーションのクラシック、世界中の人に楽しまれています。今作はピクサーにとって初の長編映画、製作過程には様々な秘話が隠されていました。今回はwww.mtv.comより『トイ・ストーリー』制作秘話を紹介します。

1.『トイ・ストーリー』誕生の裏側にティム・バートンあり!?

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1994年公開、ティム・バートン製作、ヘンリー・セリック監督のアニメーション映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』。

今作が『トイ・ストーリー』の誕生に大きく関わっていたそうです。

『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』はディズニー映画ですが、ディズニースタジオ製作の映画ではありません。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』は初めてディズニースタジオではない、他の製作スタジオが制作した作品でした。

ディズニーはディズニースタジオで製作することを伝統としていたため、異例の作品とも言えます。

『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のクオリティが高く、観客からの評判が良かったことで、ディズニーの門は開き、他社とコラボレーションする可能性が広がることになりました。

『トイ・ストーリー』の監督ジョン・ラセターはこう語っています。

“『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のおかげで『トイ・ストーリー』が生まれた。”
引用:www.mtv.com

『トイ・ストーリー』ファンはティム・バートンやジャック・スケリトンに感謝するべきかもしれません。

ちなみに、ジョン・ラセターとティム・バートンはカリフォルニア芸術大学でクラスメイトでした。

2.ピクサーの作りたくない映画とは!?

Adventure is in here! #InsidePixar

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ジョン・ラセターによると、ピクサーには”こんな映画にはしたくない”というリストが存在するそうです。

その一部が”ピクサー作品はおとぎ話にはしたくない”や”完璧な主人公にはしたくない”。

キャラクターに欠点を与える、それこそが唯一魅力的なキャラクターを生み出す方法、そして、メインキャラクターを最も魅力的に描くことこそがピクサーの最重要課題であると言います。

3.ウッディとバズの設定が変更されていた!?

Reach for the dusk sky! ?

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『トイ・ストーリー』製作初期のウッディとバズは現在知られている姿や設定ではありませんでした。

ウッディといえば、明るく正義感の強いカウボーイ人形。しかし、製作初期の段階では陰気で不気味なキャラクター設定でした。

ピクサーがウッディの設定を提案するも、ディズニーから許可を出なかったため、明るく楽しいキャラ設定に変更されたそうです。

バズは元々“テンペスト”という名前で約15cm(現在の半分)ほどの大きさだったそうです。

アニメーターが“Atari Tempest ”というゲームの大ファンだったことが名前の由来、他にも“モーフ”や“スターコマンド”などの名前が検討されていました。

さらに、バズのスペーススーツと言えば白にライムグリーンのラインとパープルのアクセントですが、初期段階のバズは赤いスーツを着ている設定だったそうです。

ライムグリーンはジョン・ラセターの好きな色、パープルはラセターの奥さんナンシーの好きな色、ラセターはこう語っています。

“私と妻のように、ライムグリーンとパープルはとてもマッチしている”
引用:www.mtv.com

ちなみにラセターの奥さんは羊飼いの少女の人形ボー・ピープのモデルとも言われています。

4.トイソルジャーの製作秘話!?

Star from scratch. ⭐️ | ?: @nerelysia

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アニメーション製作過程でピクサーが最初に取り掛かったのはトイソルジャーのシークエンスだったそうです。

『トイ・ストーリー』の製作に大きく関わったピーター・ドクターはトイソルジャーの複雑かつ単調な動きを理解するため、スニーカーを釘で木の板に張り付けてシュミレーションをしていました。

初めて挑戦した時、釘を板の方から打ち付けていたため、足に釘が刺さってしまったそう。その後、いくつか試作品を製作、一日中、出来上がった板付きスニーカーで動き回り、トイソルジャーの動き方の研究をしていたそうです。

5.ウッディの名台詞はトム・ハンクスのアドリブだった?

トム・ハンクス

ピクサーはアニメーションを製作する前にセリフを録音する方式を採用、そのため、製作中アニメーターは俳優の動きからインスパイアーされることが多いと言います。

ウッディを演じていたのはトム・ハンクス、ウッディの動きはもちろんトム・ハンクスから多大な影響を受けています。トム・ハンクスから一つでも多くのアイデアを得るため、小道具をトム・ハンクスに渡して演技をしてもらっていたそうです。

その時トムに渡した小道具の一つが切断された腕のおもちゃでした。それによってウッディがバズの外れた腕で遊ぶシーンが生まれていました。

ラセターはこう語っています。

“もしも彼に小道具を渡したら、きっと彼はアイディアを生み出してくれるだろう。”
引用:www.mtv.com

さらに、トム・ハンクスはアドリブがとても多く、時間の関係などで使用できなかった第1作のセリフが続編に使用されていたそうです。

編集を担当していたリー・アンクリッチによると、1994年にトム・ハンクスが生み出したセリフが、『トイ・ストーリー2』『トイ・ストーリー3』、さらには現在製作中の『トイ・ストーリー4』にまで採用されていると言います。

6.『アベンジャーズ』監督が脚本家として参加していた!?

アベンジャーズ2

『アベンジャーズ』などの監督として知られるジョス・ウィードンは『トイ・ストーリー』の共同脚本を務めていました。

ジョス・ウィードンが制作、監督、脚本を務めたアメリカドラマ『バフィ~恋する十字架~』の初期の脚本を読んだジョン・ラセターは感銘を受け、当時若手ライターだったウィードンを脚本家としてピクサーを招き入れることに。

その結果、ジョン・ラセターの最も気に入っているセリフの一つがジョス・ウィードンによって生まれています。

それがバズがウッディに言ったセリフ

“哀れで小さな男だな。かわいそうに。”
引用:www.mtv.com

7.バズ役の俳優によって性格が変わっていた!?

To antigravity... and beyond! | ?: @mitchelwuphotography

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バズの設定はコスチュームや身長だけでなく、ティム・アレンのパフォーマンスにマッチするように性格まで変更されていました。

ティム・アレンがバズの声を吹き込んだ後、ピクサーは当初考えられていたバズの設定とはマッチしていないと感じたそうです。

ピーター・ドクターはこう語っています。

“当初、バズは自分がテレビの番組のキャラクターだということに気付いているメタ的な設定でした。”
引用:www.mtv.com

ピクサーはティム・アレンのテイクを聞いた後に脚本を改変、バズは自分がスペースレンジャーと信じ込んでいる設定に変更されました。

8.『トイ・ストーリー』ミュージカル計画!?

『トイ・ストーリー』の製作が計画されていた頃、『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』など、ディズニーはミュージカル映画のルネッサンス期真っ只中でした。

そのため、ディズニーは『トイ・ストーリー』のミュージカル化を計画、製作過程でピクサーに6~7曲をピクサーに渡していたそうです。

しかし、ジョン・ラセターは『トイ・ストーリー』のミュージカル化を拒否、そのことを担当者に伝えた時の様子をこう語っています。

“彼の顔は完全に真っ青になっていた。おそらく彼はクビになると思ったのでしょう。”
引用:www.mtv.com

ミュージカルではないとしても、映画には楽曲が必要、ピクサーは初めから一人の人物に目星をつけていました。その人物が『トイ・ストーリー』で音楽を担当したランディ・ニューマンでした。

彼以外の適任者は考えれなかったと言います。