スター・ウォーズはアレからインスピレーションを受けていた?

2017年7月6日更新

2015年12月18日に日米同時公開を予定しているシリーズ第7作目『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。シリーズ開始から30年以上が経った今でも本シリーズの人気は止まりませんが、実は色々なものからインスピレーションを受けて製作されてきたのです。今回はそんなスター・ウォーズに関する逸話をwhatculture.comよりご紹介します。

1.新作のストームトルーパーのデザインはアップルからインスパイアされたものだった

ストームトルーパー2

本シリーズに登場するキャラクターのなかでもアイコン的存在なのがストームトルーパーです。白と黒の2色に統一された大変シンプルなデザインですが、今回の新作にあたりマイナーチェンジが加えられたそうです。

そのリデザインされたストームトルーパーのコスチュームデザインは、アップルの影響を受けているそうで、本シリーズのコスチュームデザイナーであるマイケル・カプラン氏はVanity Fair誌のインタビューで、以下のように語っています。

シリーズ開始から30年も経っているため、モダンな仕上がりが必要でした。より曲線がかった滑らかなフォームに、特に口と鼻の部分に気をつけました。ひと目でストームトルーパーだと分かるようなデザインでありながら、今までとは違う新デザインを望んでいたんです。

「アップルだったらどうするか?」というコンセプトの基、デザインされたそうですが、たしかにスッキリとしたデザインは、アップルのロゴデザインと親和性が高いですね。

2.西部劇から影響を受けている

西部劇

「スター・ウォーズは辺境の惑星が舞台のウエスタン映画」というのは周知の事実で、身元不明のヒーローが銃を片手に悪党に挑む決闘シーンなどは、本シリーズのストーリーの下敷きとも言えます。

最も顕著に現れているのがモス・アイズリー・カンティーナです。これはタトゥイーンのモス・アイズリーにある酒場で、薄暗くてみすぼらしい雰囲気が漂うカンティーナは犯罪者が蔓延るたまり場ですが、これは、ほとんどの西部劇に登場する酒場からインスパイアされています。特にハン・ソロとグリードの決闘シーンは『続・夕陽のガンマン』と非常によく似ています。

またジョン・ウェイン主演の『捜索者』では、主人公イーサン・エドワーズは故郷を悪党によって破壊された農場出身で姪を探す旅に出るという物語なのですが、『スター・ウォーズ』のストーリーと通ずるものがあります。

3.チューバッカのモデルはルーカス監督の愛犬だった

チューバッカ

宇宙船ミレニアム・ファルコンの副操縦士であり、ハン・ソロの良き相棒として多くのファンから愛されるチューバッカ。この毛むくじゃらで忠誠心のある生物のモデルは、ジョージ・ルーカス監督の愛犬インディアナだそうです。

アラスカンマラミュート犬であるインディアナは、監督が脚本を執筆中の時も常に一緒で、車で移動する際も助手席に座って監督の側を離れなかったんだとか。そんな愛嬌たっぷりのインディアナからインスパイアされてチューバッカが生まれました。

また、このインディアナという名前、どこか聞き覚えありませんか?そう、『インディ・ジョーンズ』シリーズの主人公インディアナ・ジョーンズです!この主人公の名前も愛犬からつけられたそうです。

4.『ファントム・メナス』のポッドレースシーン

ベン・ハー

1925年に公開された『ベン・ハー』の戦車競走のシーンは、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のポッドレースの場面の元ネタであることは有名な話です。

そのほかにも、『アラビアのロレンス』(1962年)は『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』のビジュアルスタイルに影響していると言われており、オマージュとして使用されています。

5.デススターの突入シーン

デススター

直訳すると「宇宙戦争」を意味する『スター・ウォーズ』では、タイトル通り惑星同士の闘いを描いた物語となっていますが、ある作品から影響を受けたという理由も考えられます。

『暁の出撃』(1954)という作品は、第2次世界大戦を舞台にナチスドイツの電力源である巨大ダムを爆破しようとするイギリス空軍の活躍を描いた戦争アクションです。そして同作のクライマックスの攻撃隊によるダム爆撃のシーンなのですが、これは『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』のデススター突入シーンのオマージュだと言われています。

そのシーンの撮影手法も同じで、「get set for your attack run」というセリフも一字一句そのまま使用されています。

6.『スター・ウォーズ』誕生のきっかけとなった映画とは

フラッシュ・ゴードン

ルーカス監督は旧映画版『フラッシュ・ゴードン』シリーズを幼い頃から鑑賞しており、リメイクを思いつきましたが、キャラクターの映画権が取れず映画製作を諦めるしかありませんでした。

そこで、彼は作者のアレックス・レイモンドがどうやって同作を作り出したかを調べ、『スター・ウォーズ』の物語を創ったそうです。『フラッシュ・ゴードン』からの影響は大きく、ルーク・スカイウォーカーとハン・ソロは、主人公のフラッシュ・ゴードンとバリン公から、そしてパルパティーンはミン皇帝からヒントを得て作られました。同じく、デススターも惑星モンゴからインスパイアされていると言われています。

また、『スター・ウォーズ』冒頭にある、物語の概要が書かれた文章が画面奥へ飛んでいくカットは、旧映画版の『フラッシュ・ゴードン』に倣っています。

7.ジョーゼフ・キャンベル著書「千の顔を持つ英雄」

千の顔を持つ英雄

本シリーズの脚本の下書きを終えたルーカスは、比較神話学者ジョーゼフ・キャンベルの「千の顔を持つ英雄」を読み始めました。読んでいくうちに彼は『スター・ウォーズ』と類似している点に気づき、この本を参考にしながら下書きの修正を加えていきました。

この著書には、英雄伝説の基本構造である(1)「セパレーション」(分離・旅立ち)→(2)「イニシエーション」(通過儀礼)→(3)「リターン」(帰還)が描かれています。本書のテーマである「英雄」は、ルーカスが『スター・ウォーズ』に適用した世界の英雄伝説、ヒロインや父親像といった細部に共通している構造なのです。

8.ダース・ベイダーもある作品からインスパイアされていた!

ダース・ベイダー

不気味さしか感じない代表的アンチヒーロー、ダース・ベイダーもある作品から影響を受けて生まれたキャラクターなんです。それは1938年の映画『The Fighting Devil Dogs (原題)』に登場するヴィラン、The Lightningで、全身コスチュームを身にまとった初のヴィランとして当時有名でした。

このThe Lightningのコスチュームはというと、黒のレザーにヘルメットにマント...まさしくシス卿そのものなんです!それに彼は宇宙船を操縦し、純白の装甲服を身につけた軍隊を率いているなど、シス卿との共通点はたくさんあります。

それにしてもルーカス監督は『フラッシュ・ゴードン』を含め30年代の作品がお好みなようです。

9.巨匠黒澤明監督からの影響

隠し砦の三悪人

ハリウッドを代表する多くの監督が「世界のクロサワ」と呼ばれた映画史に名を残す黒澤明から多大なる影響を受けたことは大変有名な話です。ルーカス監督もその中の一人で、『エピソードIV/新たなる希望』のアイディアは、『隠し砦の三悪人』(1958)を元に考案したと監督自ら語っています。

例えば、物語のキーパーソンとなるC-3PO、R2-D2という2体のドロイドのモデルは、戦国時代の2人の百姓、太平と又七であり、姫を救うという流れや、冒頭とラストシーンの類似、そしてレイア姫の性格や行動には雪姫の影響があると言われています。

10.フランク・ハーバート著書「デューン/砂の惑星」

デューン 砂の惑星

作家フランク・ハーバートの「デューン/砂の惑星」はSF小説を代表する作品であると言えます。そのストーリーはというと、時の皇帝シャダム4世の陰謀により、公爵である父親を殺害されたポール・アトレイデスが、霊薬スパイスが眠り巨大な虫がうごめく砂の惑星アラキス(デューン)で、覚醒を遂げ、復讐を決意するというものです。

そして本書もまた『スター・ウォーズ』誕生のきっかけとなった小説として有名で、いくつか類似点が確認されています。例えば、ルーク・スカイウォーカーの故郷である砂の惑星タトゥーインは、アラキスにソックリですし、レイア姫の名前は本書のヒロインであるアリアから付けられました。