2017年7月6日更新

センス8のばかばかしいエピソード10選

類を見ない設定と世界観から大注目されているドラマ『センス8(SENSE8)』。ネットフリックスで配信されている人気ドラマのばかばかしい瞬間10選をご紹介いたします。

『マトリックス』の監督が贈る、独特な世界観が特徴のSFドラマ『センス8』

2015年9月から日本でサービスを開始した動画サービス「ネットフリックス」で配信され注目を集めている『センス8』は、世界各地に散らばる男女8人「センス・エイト」が、突如意思疎通できるようになるというトリッキーな設定のSFドラマです。手がけるのは『マトリックス』シリーズで有名なウォシャウスキー姉弟。

同じくウォシャウスキー姉弟の『クラウド・アトラス』のような群像劇的一面もあり、8人のストーリーが平行で進行しながらセンス・エイト達をめぐる解説やミステリーに手が込んでいる、本格派のSFドラマと言えます。

しかし、そんな本格派SFの印象の強い『センス8』ですが、実はバカバカしい演出やエピソードも多数あります。色々な楽しみ方の出来るドラマ『センス8』について、whatculture.comがエピソードをまとめていたのでご紹介します。

1・オープニングシーン

『センス8』は最初からそのユニークなばかばかしさに率直な作りになっています。「おい、見ろよ。『LOST』のサイードと『ブレードランナー』のプリスだ!しかも、プリスが教会で子供を産んでるぞ!」という台詞でこのドラマは始まりました。

この信じれられない始まりは、薄暗さと視界の悪さからの勘違いでした。ダリル・ハンナが演じたのは決して出産シーンではありません。彼女演じるアンジェラが8人の登場人物達と意識の共鳴をしている姿が、出産をしている姿に勘違いされただけだったのです。

8カ国9都市に住む男女たちがある日突然、お互いの施行や行動を共有出来るようになる、SFドラマ『センス8』。衝撃的でバカバカしいオープニングをもつこのドラマは、「あれ、見ろよ!」の叫び声から始まったのです。

2・ヴァン・ダム VS バットマン

監督を務めるウォシャウスキー姉弟は、近代のポップカルチャーに影響された作品を多く作成しています。彼らの代表作『マトリックス』は彼らの脚本作品です。彼らは格闘技や日本のアニメのファンでもあり、『攻殻機動隊』がお気に入りだとか。

『センス8』を見ていると、ザブカルチャーや格闘技について詳しくなれます。それはナイロビでのシーンに登場する2台のバスに描かれています。ナイロビでのシーンは『センス8』の中でも素晴らしく、アムル・アメーン演じるジャン=クロード・ヴァン・ダムを崇拝する青年・ケファウスの演技は必見です。

ケファウスはジャン=クロード・ヴァン・ダムを好きすぎるあまり、自分のバスにヴァン・ダムと名付けます。そして、ケファウスに対抗するバス会社は、自社のバスをバットマンで飾りました。競争しあう様に走るバスの外観が、“ヴァン・ダム”と“バットマン”というのは滑稽な絵ですね。

3・元彼女の生活を覗きたい男

『センス8』の脚本の中には、ウォシャウスキー姉弟とJ・マイケル・ストラジンスキーが映画業界で学んだ経験が元になっている場面もあります。スペイン人俳優であるリトは、同僚ダニエラの手助けを借り、自身が同性愛者である事を隠していました。

ダニエラとリトは付き合っている振りをし、リトを芸能スキャンダルから遠ざけます。そして、リト、彼の恋人ヘルナンド、そしてダニエラは3人で同棲を始めるのです。この奇妙な3人トリオが仲良く暮らしているアパートに、ある日ダニエラの元恋人が現れました。

彼は、ダニエラやリトを脅しに現れた訳ではなく、ダニエラの現在の恋人がどんな人物なのか調べに来たのです。そこでダニエラの元恋人は、彼女とリトがどのようなセックスをするか知りたいと言い出すのです。

4・みんな英語がペラペラ

数々のシーンで『センス8』は、こちらもウォシャウスキー姉弟の作品『クラウド・アトラス』(2012年)に似通った設定があります。『クラウド・アトラス』は複数の登場人物が時空を超えて奇妙な体験をするというストーリーです。ある時代では、異世界という世界観を表すためジム・スタージェスとハル・ベリーは“アジア”の国にたどり着きます。

そして、このドラマでも多国籍な俳優達がキャストを飾っています。ナイロビのバスドライバー・ケファウス、タペンス・ミドルトン演じるアイスランド人DJ・ライリー。他には、ドイツ人、韓国人、スペイン人・インド人など、様々な人間が国を超えて感応し合うのです。

しかし、多国籍な彼らですが、何故か会話は全て英語で行われます。ドラマだからしょうがないですが、少し現実味に欠けていますね。

5・“スマート”カーチェイス

スマートカーとは省エネルギー、快適、安全性に特化した自動車の事で、一般的にかっこいいとされる車種ではありません。そして、カーチェイスはアクションシーンの花形であり、映画『ワイルド・スピード』の様な場面を思い浮かべる方も多いと思います。その相反する二つが一緒になったらどうなるでしょう?

スマートカーチェイスは第8話『人の本質は勇気の有無で決まる』で見る事が出来ます。サンフランシスコで撮影されたこのシーンは、小回りのきくスマートカーが駐車された車を避けながらのカーチェイスで、かっこいいとは程遠いシーンとなっています。

監督であるウォシャウスキ―姉弟がアクションシーンの撮り方を知らないわけではなく、彼らは度々“ダサい”シーンを作品の中に登場させます。スマートカーが警察から逃れを宙を舞うシーンは、ばかばかしいの一言です!

6・リトのワイヤーアクション

ウォシャウスキー姉弟は世間が彼らに何を求めているか、良く分かっています。普通ではないカーチェイスを描いた彼らは、その才能をリトが働く映画会社の撮影シーンでもいかんなく発揮します。リトが出演するドラマで、リトと悪役達が銃を撃ち合う場面があります。その映画ではワイヤーアクションを取り入れていて、リトが銃弾を避けるシーンはまるで『マトリックス』の有名な銃弾シーンのよう。

『センス8』は数少ないメタフィクションを用いていないドラマです。メタフィクションとは、現実的でない舞台設定に現実味を帯びさせるテクニックの一つです。『センス8』には色々なパロディーが登場するなど、視聴者が“フィクション”を見ていると感じさせる場面が多く登場します。

7・誰も一緒に歌ってくれない

このドラマでは多くのミュージカルシーンが登場します。例えば、ペ・ドゥナ演じるサンはリッキ・リーの歌をバックに、ソウルの売春宿で大暴れします。そして、仲間達があつまりカラオケに繰り出すシーンでは、1993年に大ヒットした4 Non Blondeの『What’s Up?』が使われました。

この曲は90年代を生きた人なら、知らない人はいない程有名な曲です。しかし、世代の違う視聴者にはあまり馴染みのない曲です。若い世代には、ミネソタ州に住むドイツ人ダンサーがYoutubeに投稿した、『What’s Up?』トランス/テクノバージョンの方が有名です。そのビデオは、歌と言うより叫び声に近い音楽。視聴者の中には、メンバーが集まる感慨深い場面に、ドイツ人ダンサーの叫び声を思い出した人もいるのでは?

8・あの、マーサ・ジョーンズが...

『センス8』への出演によってフリーマ・アジェマンのメディアへの露出が増える事は、ファンにとっては嬉しい事です。しかし、『ドクター・フー』でマーサ・ジョーンズを好演した彼女をマーサとして見ないのは難しく、不思議な気持ちになります。そして、子役として活躍していたフリーマ・アジェマンを知る人は、彼女の成長に驚くのでは?

フリーマ・アジェマン演じるアマニータは、性転換をした女性ノミと付き合う女性です。彼女達の登場は、フリーマ・アジェマンとジェイミー・クレイトン演じるノミのベッドシーンからです。いくら恋人が元男性とは言え、アマニータは自身が積極的に行為をリードします。

『ドクター・フー』でのフリーマ・アジェマンを良く知る視聴者は、挑発的な格好でセックスをする彼女の演技に戸惑いを隠せないはずです。

9・シーズン1が終わった後でも謎がいっぱい

そもそも何故『センス8』は製作されたかご存知ですか?ウォシャウスキー姉弟製作作品は、最初の作品『マトリックス』以外あまり知名度があるとは言えません。しかも、国も国籍も違う8人の男女が感情や能力を共有出来るなんて、とても変わった設定ですよね。

第1シーズンが終わった今でも多くの疑問が残っています。シーズンの終わり方も、意味をありげにもったいぶった終わりの訳でもありません。どちらかと言うと、彼らの秘密について説明をする気がない様な。ファン達は「何故8人だけに共有する力があるの?」、「どうやって考えもしないで、共有能力が使えるの?」など疑問は尽きる事がありません。

10・奔放なセックスシーン

『センス8』には多くのセックスシーンが登場します。時には、とてもユニークな場合も。シーズン1エピソード5で、8人は乱行パーティーでの、リトと彼の恋人との行為中の感情を共有します。

このシーンは『センス8』の全シーズン通して、一番異色なシーンとも言えます。人が突然現れたり、消えたりしながら何人もの男女が絡み合っていきます。これまでに登場人物が全員で性行為に臨むドラマがあったでしょうか。

ダリル・ハンナの“出産”シーンから始まり、説明もなく男女8人が超能力を手にするドラマ『センス8』。ばかばかしいと笑いたくなる場面も多いドラマですが、その類を見ないストーリー展開、ユニークな設定、豪華なキャスト、そしてウォシャウスキー姉弟節が見られる『センス8』から今後も目が離せません。