伝記映画『イヴ・サンローラン』感想・評価まとめ【ネタバレあり】

2017年7月6日更新

モードの帝王、イヴ・サンローラン。伝説のデザイナーの姿を描いた映画『イヴ・サンローラン』が2014年9月6日に公開されました。イヴ・サンローラン財団の初公認作品であり、公私ともにパートナーであったピエール・ベルジェ全面協力のもと制作された映画『イヴ・サンローラン』の感想・口コミ・レビューを纏めてみました。

伝説のデザイナー『イヴ・サンローラン』の真実を描いた映画

1957年、パリ。21歳の若さで、故クリスチャン・ディオールの後を継いだイヴ・サンローランは、初めてのコレクションを大成功させて、華々しいデビューを果たす。芸術家を後援していた26歳のピエール・ベルジェは、友人の紹介でイヴと出会い、すぐに恋におちる。イヴの才能に心酔したピエールは、彼の繊細な心を守ると決意し、ディオール社とのトラブルも一手に引き受け、資金集めに奔走してイヴ・サンローラン社を設立する。イヴは次々と革命的なコレクションを発表、ファッション界の頂点を極めると同時に、カルチャーアイコンとしてもその名を世界に知らしめていく。だが、孤独とプレッシャーがイヴの魂を蝕み、やがてアルコールや薬に依存するようになっていく──。

名声に付き纏うプレッシャーと期待……イヴ・サンローランの才能と苦悩

lie_de_n イヴサンローラン美形すぎですわ 常に新しいファッションを産み出し続けないといけないプレッシャーと葛藤。 同性愛の気持ちだけはちょっとわからないですが、すげぇ人がいたもんだと。 ストーリーは意外にサクサク進んで、いつの間にか二時間経っていました。 コレクションのシーンは おおお〜 と感嘆せざるを得ないエレガント且つクールさ満載でお届けされててただただ観入ります。 無知同然だった自分が、ああイヴサンローランね、すげぇよなあの人、と語り始めれるようになる程度には面白い映画でした。 ブラボー!
Yuichi_Kishimoto 9/6(土)公開。試写にて。 イヴ・サンローランの伝記映画。と思いきや僕の好きなタイプの青春映画的要素が強かった。 彼の天性の才能とその裏に潜む、それを公私共に支える恋人(彼は同性愛者だったんですね!)や彼のコンプレックス・悩み・弱さを描く。 おそらくメインのテーマではないと思うけど、彼のファッションへの執念は鬼気迫るものがあるし、また女性やモデルへの接し方で彼の性格が感じ取れる。

イヴの物語は、しまいには罵られてしまうやや過保護気味だけどとても献身的な恋人の愛の物語でもあると思う。

極度の緊張とストレスから麻薬に溺れ、危険な夜遊びと愛人との浮気に逃避するサンローランを保護してきたベルジェ。ストーリーだけではなく映画の成り立ちからも、彼の献身的であるのと同時に支配的なサンローランへの愛情を感じる。
引用:eiga.com
森英恵が引退した時に、 「私はモードという怪物と戦ってきた」というセリフを思い出したが、 ファッション業界の華やかな舞台の裏で戦い続け、じわじわと侵食されていった イヴ・サンローランの苦悩と孤独と歓びの生涯を こうしてスクリーンで観れる事自体興味深い。

画面に映える美しく魅力的な芸術とファッションの世界、その光と影と『世代』

パリのアパルトマン、マラケシュの別荘、ノルマンディーの城(一般的な城のイメージとは違いますが)その室内や庭園、なによりかずかずの美術品・工芸品だけでも見る価値はありますが、映画としては少々つらいかも。ドキュメンタリーに慣れている方と、美術品、骨董品が好きな方、モードに関心のある方ならOKかと。
彼の愛するミューズがヴィクトワールからベティへと移り変わって出たモンドリアンルックの登場で毛穴が開くような感動を味わう。彼が浴びた称賛以上に纏わり付いた重圧を余すところなくアーカイブと共にさらけ出した作りに評価。
引用:twitter.com
実際のイヴ・サンローランの仕事場やファッションショー会場で撮影を行い、ファッションショーで使用された衣装は特別に財団により保存されている”オリジナル”という「本物」にこだわる徹底ぶり
縦のラインを強調してほっそりと見せるイヴ・サンローランのデザインは、マニッシュな中にも女性らしい優しさと品の良さを感じさせる。だが、こうした高級ブランド商品は、小物類は買えても服までは中々手が届かないのが実状。イヴ・サンローランは子供の頃から女性のエレガントな装いに強い関心を示していたようだ。女性を客観的に見られる男性だからこそ、大胆なアレンジで女性を美しく見せるアイデアが生まれるのだろう。
引用:cineref.com

主役はイヴ・サンローラン? それともピエール・ベルジェ? 偏りがちな視点

ほぼ全編、ピエール・ベルジェの顔を見て過ごす。彼がゲイのパートナーとして、イブ・サンローランを語るうえで如何に重要な人物かは分かりますが、いささかうんざりします。もっと具体的に、サンローランの創作の過程に焦点をあててくれたら良かったように感じます。
若くして成功を収めたデザイナー、イブ・サンローラン氏。 その功績を描くドキュメンタリーかと思うと、ちょっと肩すかし…。 恋人、ピエール・ベルジェ氏が語るのだから、もっと突っ込んだ話しが聞けるのかと思ったが、まったく関係のないピエールさんの政治家交友録なんぞ見せられて興ざめ。 あなたの自慢話しなんて、別に興味ないし、聞きたくない。
パートナーだったピエール・ベルジェへのインタビューをメインに構成されているのですが、ドキュメンタリーだからもっと批判的な立場の人にもインタビューして欲しかったですね。結局サンローランの遺品である美術品がクリスティーズでオークションに出品されるシーンが山場になるのですが、その落札価格の桁違いぶりにただただため息が出るだけの映画でした。

イヴ・サンローラン財団公認作品、ピエール・ベルジェ全面協力の作品

ei_yeah 生きてるのがピエールだから、ピエールの映画だなーと。イヴの繊細さをずっと見てながら、ただ彼がデザインしてやりたいことできるようにしてあげる愛が、羨ましいと思った。カールさんはグラサン前なんだね、神話ができる前に、知ってる人たちがきちんと映画作ってていいよ! ウェディングドレスは、ただただ綺麗でした
生き証人による限りなく真実に近い事実をそのまま映画にした伝記だということになる。映画化にあたって、サンローランのパートナーであり、共同事業者であったベルジュとしては、触れたくない過去や明るみに出したくない出来事もあったが、良かったこと悪かったことすべてを含めて、これがサンローランという男の人生だった、と述べている。
引用:eiga.com
生涯のパートナーだったピエール・ベルジェを語り手に話が進むのだが、二人の関係の始まりから終わりまでを、愛憎、苦悩含み、ここまで出していいの?と思うくらいだが二人の人生がじんわりくる。いろんなところから借り出されたサンローランの作品にも眼福。
引用:twitter.com