人種差別主義者の"自分"と戦うストリッパーを描いた『フランキー&アリス』まとめ

2017年7月6日更新
名女優ハル・ベリーが10年の歳月をかけてまでプロジェクトの権利を取ったという本作『フランキー&アリス』。黒人ストリッパーの中には人種差別主義者で白人の人格がいた。分裂した人格の秘密は彼女の過去にあると見抜いた医師は、原因を探っていく。2014年9月20日に公開された『フランキー&アリス』の感想や見所を纏めてみました。

ハル・ベリー主演、『フランキー&アリス』

70年代アメリカ。解離性同一性障害を抱えるNo.1ストリッパーのフランキー(ハル・ベリー)。彼女は人種差別主義者のアリスという厄介な人格も抱えていた。アリスはフランキーの存在を否定し、消そうとする。ある日、アリスが犯した傷害事件により警察に逮捕されてしまったフランキーは、逮捕か精神病院への入院か決断を迫られ、サイコセラピストのオズと出会う。研究専門のオズは彼女の特異な病に興味を持ち、日々存在感を増していくアリスが生まれた原因、フランキーの封印された衝撃の過去を紐解いていく・・・。

実話を元にした多重人格者の物語。まだ理解がなかった時代の患者の境遇を知る事も出来る

当時は、精神疾患についての情報が少なく誤解や偏見の多かった時代。実は、フランキーの中にはアリスというもう一人の人格が存在していたのですが、自身はその存在に全く気付いていなかったのです。そしてさらに、セラピストとのセッションを通じて、第3の人格まで存在することが明らかに・・・。
引用:www1.nhk.or.jp
真実の行方のエドワードノートンを彷彿とさせるハルベリーの演技はそれだけでも一見の価値あり。それ以上に実話ならではの衝撃もあってなおよし。
解離性同一性障害の女性患者に次々と現れる人格がかなり奇妙で目を惹く。心理療法士の力を借りて蘇る彼女の過去もまた壮絶。
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フランキーの抱える解離性同一性障害の根元には人種問題があった

フランキー&アリス

とにかくハルベリーが魅力的かつ、素晴らしい演技で魅了。何人もの女性の表情は目を見ただけわかるほど。人種問題にも深い闇を落とす作品。
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多重人格ものと捉えて観ると、正直、想像の範疇を超えないありきたりの使いふるされた映画なのだけど、根っこに横たわっているのが実は人種問題と、それに付随するアイデンティティの抑圧だったりするので、最後まで興味深く観ることは出来た。
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黒人差別が根底にある悲しい話ですが、終わってみればフランキーの再生に新しい時代を感じることができる作品。解離性同一性障害についての認識も深まりました。

事実だから、多重人格ものなのだから多少の話の破綻が許されているのか、という意見も

フランキー&アリス

主演のハル・ベリーがちょっと頑張っただけの多重人格者を扱ったつまらない人間ドラマ。実在の人物を基にしたというわりには、フランキーのモデルとなった人の情報がほとんどなく、ストーリーが眉唾ものの作品。
ハルベリーが多重人格者を上手く演じ分けている点はさすが。ただ話の整合性が取れていなかったとしても多重人格モノなので許されてしまう点もあるかな。
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ハル・ベリーの「私、こんな演技できます」的な映画で、謎を説くサスペンス性や主人公の苦悩を感じさせるドラマ性に薄く、しかも、こちらも最後なんかモヤッとしたまま。わかった事実は、途中で想像つきそうな内容で。期待してたので残念。
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映画を飾る音楽、その豪華さにも注目を。懐かしのメロディが鮮やかに蘇る!

ハル・ベリー『チョコレート』を越えた最高の演技に世界が絶賛!『フランキー&アリス』60~70年代音楽ファンにはたまらない豪華すぎる楽曲祭!
これのラストにスティービーのHigher Groundもってきたのにはしびれた。 あと、ハル・ベリーがJungle Boogie 踊るとこ、きもちいい。
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T・レックス、エタ・ジェイムズ、アン・ピーブルズ、バスター・ブラウン、ピンク・マルティーニ、ドリス・デイなど、錚々たるミュージシャンの楽曲が本編を彩る。