倦怠夫婦のリアルな旅行『ウィークエンドはパリで』感想・評価まとめ

2017年7月6日更新

『ノッティングヒルの恋人』『私が愛した大統領』などのロジャー・ミッシェル監督が手掛ける本作品。結婚30年目を記念してパリへ旅行しにきた夫婦が、旅行先で、お互いへの不満をぶつけ合いながらも絆を確かめる。 パリを舞台に夫婦をテーマにした本作品、実際に鑑賞した人の感想・口コミ・評価をまとめてみました。

あなたも大切な人と旅に出てみたくなる......。

イギリスのバーミンガムに暮らす、50代後半の夫婦であるニック(ジム・ブロードベント)とメグ(リンゼイ・ダンカン)。一人息子はすでに成人して独立し、メグは学校の教師、ニックは大学で哲学の専任講師として働き、刺激のない日々を送っていた。そんな中で結婚30年目を迎えた彼らは、失って久しいロマンス気分を取り戻そうと以前新婚旅行で行ったことのあるパリを再び旅することに。パリの街を楽しもうと張り切るが、ひょんなことからお互いへの不満をぶちまけてケンカするはめに……。

夫婦喧嘩は犬も食わぬ?!

ウィークエンドはパリで

ネズミに悩まされる息子からの電話に出る夫にイラつく妻は、息子との同居も拒否。でも決してネグレクトだった訳ではなく、夫の方が仕事に忙しく、育児は妻に任せっきりだったことが、見ていくうちに分かる。

15年前に教え子と浮気したことを責める妻。妻が浮気していたのではないかと思い込み妻に詰問する夫

妻に触りたい夫と拒否する妻。

どこにでもある話のよう。

夫婦の関係。熟年後の生き方を模索し、考える人たちにとても良い示唆と共感を与えてくれる映画と思います。

夫婦がお互いしかないと悟るラストシーンがとても良かったです。

って言うか、こう言うもんですか?正直、予想というか、想像とだいぶ違いました。もっとハートフルで、心あたたまる、ハッピーエンドの物語かとおもいきや、そうではありません。って言うか、ハッピーエンドは、作り話でしか無いですからね。現実世界では、こういう感じなのかもしれませんけどね。 (中略) 何となく、釈然としない感覚を覚えながら鑑賞終了。『夫婦喧嘩は犬も食わない』と言いますが、本当にそうかもしれませんね。それと、夫婦の仲は、他人には判りません。
引用:eiga.com
30年目の結婚記念日で、かつての新婚旅行先のパリを訪れた夫婦。 そこで夫の告白やら、旧友との再会やら、少しの変化はあるのだけど、概して淡々と物語は進んでいく。で、何となくよく解らないないうちに終わってしまった。最後まで、この夫婦は、仲がいいんだか悪いんだか、どちらの方向に向かっているのか、釈然としない。  正直、クスッと笑える小粋なセリフやエピソードを期待して観に行ったのだが、とっても残念。 それにしても、ホテル代は!?と、こちらも釈然としない。とても笑えるエピソードではないし。  ただ、パリの町並みはとても素敵でした。

よく友人から夫婦に纏わる愚痴を聞いても、結局何をどうしたいのかわからないと思うことがあります。 夫婦の事は夫婦にしかわからないものなのかもしれません。

著名人も大絶賛!パリを舞台にした大人のための映画

ベテラン夫婦がパリの街角に登場する。 さあこれからの人生をどう楽しむか。 もう愚図愚図している時間はない!

大沢悠里さん

崖っぷちの熟年夫婦の珍道中、一触即発、離婚危機をどうかわす?! ❝倦怠男女のためのパリガイド❞としても必見です。

立石和浩さん (クロワッサン編集部)

私の生まれ育った街。この映画は昔と変わらぬパリのライフスタイルを描きます。パリは不思議、旅行者でも三日も過ぎれば、パリジャン、パリジェンヌ。 ゴダール映画へのオマージュも盛り込まれ、いつまでも青春を失わない大人の人生に乾杯!

フランソワーズ・モレシャンさん (ファッション・エッセイスト)

結婚30年を祝おうと英国人夫婦が新婚旅行の地パリを再訪する。

 「ノッティングヒルの恋人」で、ハリウッド・スターと英国の本屋の主人の恋愛から結婚への紆余曲折(うよきょくせつ)をロマンティックに描いたロジャー・ミッシェルが監督。長年連れ添った夫婦への讃歌(さんか)を英国流ユーモア精神をこめて奏でている。 (中略)  あんな陳腐な、とバカにした相手は今や有名作家。それにひきかえ自分は大学をクビになり、妻はこの10年というもの身体に触れさせてくれない。これが結婚30年の現実なのか。

 とはいえ夫婦の表情に深刻な陰りはない。泣き言や愚痴を並べながら、どこか冷静な目で自分を見ている夫を辛辣なユーモアで刺戟(しげき)したり挑発したりするのが愛の証しのように見えるキュートな妻。このあたり、いかにも英国インテリ夫婦の面目躍如。共に過ごした長い時間が育んだ同志愛と相手に対する信頼、いざというときの共闘意識。それが30年の結婚生活の贈り物。悪くないんじゃない? 1時間33分。

★★★★

(映画評論家 渡辺 祥子)

引用:www.nikkei.com

共に老いて、今を生きる喜びを分かち合う!

引用:phimchieurap.vn
『ウィークエンドはパリで』試写。とても良かった。老いと退屈のない人生はない。しかしそれを受け入れてこそ、過去をコラージュにして楽しむユーモアと滋味も生まれる。マジソンダンスは戻らない青春のノスタルジーではなく、老いたいまを生きる喜びに満ち溢れていた。3人の主要俳優が素晴らしい。
引用:coco.to
「ウィークエンドはパリで」観た。結婚30年目の記念のパリ旅行。二人の仲がそれはもう微妙で、笑えるところもあるけど、映画が進むにつれて心配になってくる。でも終盤、パーティーの食事の席でメグが話したエピソードに号泣。良い映画だった。
引用:coco.to
「ウィークエンドはパリで」先日パリで大喧嘩してきたばかりで身につまされるw 倦怠感もあれば老いも忍び寄り、後悔するより諦める。それでも募る不満はあるわけで…それらをやり過ごすことができるのはやっぱりユーモアね。共通のユーモア。それをマジソンダンスであんなふうに見せるなんて!反則!
引用:coco.to
「ウィークエンドはパリで」(9月公開)既婚中高年はあるあるの秀作。教授と教師の知的夫婦が結婚30年で新婚思い出のパリ旅行。束縛+自由+嫉妬+未来+sexも。鬱憤した老境の思いを晒す。愚直ブロードベント+しなやかな艶のダンカンが出色の演技。ゴダール映画のダンスが青春の残り香的引用♡
引用:coco.to

若い世代も共感できる作品!

イギリスを代表する名優の、個人的に大好きなジム•ブロードベントの多彩ぶりを堪能できる作品。 夫婦役で共演のリンゼィ•ダンカンとのやり取りも必見。 長年寄り添う夫婦を、単に面白おかしくすることなく、苦味も交えて描いているのにまだ実感こそ持てないものの、好感を持てました。
引用:filmarks.com

年を重ねた夫婦が、素敵に見える作品。長いときの中で、お互いを傷つけることがあっても、裏切ることがあっても、許し、共に年をとっていく。パリの街並みの中で、そんな夫婦の絆を噛み締められることこそ、人生の幸福と言えるのかもしれません。