クリストファー・ノーラン監督が『アキラ』を指揮すべき6の理由

2017年7月6日更新

世界中にファンを持つ大友克洋『アキラ』。ハリウッド実写映画化の監督としてクリストファー・ノーランの名前が挙がっています。クリストファー・ノーラン監督が『アキラ』を指揮すべき6つの理由をwhatculture.comよりご紹介いたします。

1.大規模予算作品をコントロールできる

christopher nolan

クリストファー・ノーランはお金をよく知っています。

『アキラ』のような映画には莫大な金がかかります。第三次世界大戦後のネオ東京を描いており、強力な超能力、いかしたバイクが登場します。

こんな馬鹿馬鹿しいほど巨大な予算がかかる三部作の手綱を一体誰がとれるというのでしょうか。

スタジオが信頼しお金を預けられ、収益が期待できるのはノーランしかいません。

またノーランは大規模予算作品を制御できるだけでなく、『アキラ』のような分野の作品の経験があるのです。ノーランは、『インセプション』でレオナルド・ディカプリオの夢のなかの夢を表現しました。

2.映画のテーマをよく理解している

アキラ01

『アキラ』には、鉄雄による自己欺瞞が含まれています。これは、ノーランの『メメント』や『プレステージ』、『インセプション』にみられるものに似ています。

金田の成長にみられるのは英雄性の試練であり、これはノーランの有名な『ダークナイト』シリーズ3部作が大々的にテーマとしたものです。

また『アキラ』は、悲観的でありつつも楽観的であるという両面を持っています。これもノーラン作品に共通します。

3.知的なストーリーには知的な監督を

ノーラン02

『インセプション』は見る者を夢中にさせる素晴らしい作品でした。大きな成功を収めた知的な作品であり、エンディングをめぐって人々は議論に興じました。

そして次に『インターステラー』を監督し、ノーランは知的な大規模予算作品の監督としての評価を固めました。

ノーランはSFに高度なコンセプトを付すことができます。アキラのコンセプトもまた非常に高度なものです。

政府の実験によってテレキネシスの使い手になった子どもたちというアイデアは、ノーランが没頭できるものでしょう。

もし『アキラ』が三部作にわたるものになるならば、ノーランはオリジナルストーリーに沿いつつも、物語を展開し、ディテールを膨らますことができるでしょう。

4.乗り物による格闘

アキラ02

戦闘シーンの描写となると、ノーランは決してベストなものを提示できたわけではありません。

バットマンの戦闘シーンをみると、『オズの魔法使い』のブリキ男を思い出してしまいます。たしかに見事なアクションシーンもあるのですが、ぎこちないシーンが目につきます。

幸運なことに、『アキラ』では掴み合うような格闘シーンはありません。代わりにバイクによる格闘があります。

ノーランはバイクの格闘を華麗にディレクションする才能があるのではないでしょうか。

5.俗説とは違ってノーラン作品にはハートがある

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ノーランは、あるハリウッドのプロデューサーから、「冷たい映画を撮る冷たい男」と評されたことがあります。

ノーランのほとんどの作品は、「無感情」、「臨床的」、「超然的」と評されてきました。

この点は、ノーランが『アキラ』を撮るのに相応しくないと考える多くの人々にとっては重要なポイントとなります。

『アキラ』は核になる部分で、お互い競い合っている二人の友人同士のエモーショルなストーリーだからです。

冷静で計算的な映画スタイルは、主人公が冷静で計算的な場合には有効的です。しかし『アキラ』では、ノーランは手術用手袋やメスを捨てて、感情的にならなければなりません。

ノーラン作品を眺めてみると、ノーランは、感情の高まりを描写することもできるのです。

『メメント』が喪失と復讐に囚われた男を描写しています。『ダークナイト・ライジング』では、マイケル・ケインはハンナ・モンタナのお尻以上に唇を振るわせます。

『インセプション』では自殺、和解、愛する者を手放すことを描写しています。

ノーランは確かに氷のように冷たく、仕立てられたスーツを着て生まれたかもしれません。しかし必要なときには感情的になれるのです。

6.全体を翻案

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『アキラ』は、ノーランのスタイルを助ける要素が多くあります。時には知的で、時には驚くべきひねりを加えます。

原作ファンにとっては少し不安ですが、『アキラ』を知らない人々を引き込むことは間違いありません。