明らかに視聴者を馬鹿にしている映画10選

2017年7月6日更新

映画には様々なメッセージが込められているものですが、中には観客を意図的に試していたり、あるいは意図せず挑発する結果になってしまった映画が世の中には存在します。今回はwhatculture.comより明らかに視聴者を馬鹿にしている映画10選を紹介します。

1.こっちがオリジナルのハリー・ポッター!?『Troll: The Rise Of Harry Potter Jr(原題)』

トロル

1986年製作の映画『Troll(原題)』は映画史上最悪の作品の1本として知られ、アメリカでカルト映画化している作品です。

カルト映画となった最大の理由は作品の内容というより、ノア・ハサウェイが演じているキャラクターの名前がハリー・ポッター・Jrだったことにあります。

『Troll(原題)』はJ・K・ローリングがハリーポッターシリーズを発表する11年も前の作品のため、大人気ファンタジーの権利を侵害していた訳ではありません。(『Troll』の監督はローリングがこの映画から名前を付けたと信じている)

2015年7月SCフィルムが『Troll』の続編『Troll: The Rise Of Harry Potter Jr(原題)』の製作を発表しました。(もちろん大人気ファンタジー作品とは一切関係ありません)

しかし、ハリー・ポッターファンたちはこの発表についてあまり良い印象を抱いていません。

『Troll: The Rise Of Harry Potter Jr(原題)』はハリー・ポッターの名前で多くの観客を惑わし、取り込もうとしていると怒っているようです。

『Troll: The Rise Of Harry Potter Jr(原題)』は2017年全米公開予定です。

2.作品の良さが分からないお前らはバカ!?『スターダスト・メモリー』

ウディ・アレンは『泥棒野郎』『スリーパー』などで監督として名前が売れはじめ、『アニー・ホール』や『マンハッタン』で大ブレイク。1流監督の仲間入りを果たしました。

観客や批評家はコメディとドラマが絶妙のバランスで作られたウディ・アレン作品を高く評価しました。

しかし、その後ウディ・アレンはコメディ要素の薄い映画を製作するようになり、評価を落としていくことになります。

そして製作されたのが、1980年のウディ・アレンが監督、主演、脚本を務めた『スターダスト・メモリー』です。

ウディ・アレンが映画監督サンディ・ベイツを演じ、痛烈な皮肉が込められた作品として知られています。

今作の登場キャラクターたちは、サンディ初期の作品ばかりを評価して新作のドラマ中心の映画をけなす横柄なファンたち、無知で無能な映画の批評家、バカお節介な映画スタジオの重役たちなど。ウディ・アレンが現実で思っていることが吐き出されていたとしか思えません。

おそらく『スターダスト・メモリー』には”俺の作品の良さがわからないやつはみんなバカ”だというメッセージをが込められていたのでしょう。

3.あなたも問題の一部かもしれない!?

1231netabare ネット配信

音楽が良く、映像が綺麗、そして女の子が可愛いです。 しかし、全体的に退屈でした。特に妄想パートは5回もあるし、飛ばしたい衝動にかられました。 奇をてらって失敗したような印象を受けました。

2011年に公開されたザック・スナイダー監督『エンジェル・ウォーズ』は批評家からも観客からもあまり良い評価を得られなかった作品として知られています。

しかし、この映画には深いメッセージが込められていたようです。今作の原題“Sucker Punch”(不意打ち)にもそれがよく表れています。

魅力的な女性たちがセクシー衣装で戦う一方、ほとんどの男性キャラクターたちは支配する立場、今作は性差別主義的だという意見もあります。

また、女性キャラクターたちは精神病患者という名の囚人、今作のコンセプトはオタク文化を批判するもの、つまり女性をものとして見る傾向にある人への警鐘だと主張する人さえいます。

ザック・スナイダーはこんなことを語っています。

“もしもコスプレ美女の戦いを見るためにこの映画を観ているのなら、君も問題の一部だ。”
引用:whatculture.com

4.観客を惹きつけておいて何も提示しない!?

miurakenichi 今更ながら暇をくぐって古典映画の最高峰「市民ケーン」を拝見。映画好きを自称していながら、市民ケーンも見てないの?という自責の念をこれで解消w白黒の何十年も前の作品なので、正直楽しめるか疑問だった。しかし、その革新性は今なお現代人の鑑賞に堪えて余りあるメッセージを与えてくれた。カット割りや演出など、現代映画に影響を与え続けている今作品。そういう技術面、映画史的役割は別途専門家が論じているとしても、一人の人間が在野の権力としてあらゆる栄華を極めた後、何もかもを失い、最後に残した人生の真実とは何か。私もまた心に「バラのつぼみ」を抱き、それを決して忘れないような生涯を歩みたい。オーソン・ウェルズが人類に残した至極の名画は、今もなお輝き続けていた。

1941年オーソン・ウェルズ監督『市民ケーン』は映画史に残る傑作として知られ、歴代映画ランキングで度々ナンバー1に輝く作品です。

オーソン・ウェルズは観客を掌の上で転がすことに長けていた監督と言えるかもしれません。

今作のプロットは新聞王が最後に残した言葉“バラのつぼみ”の意味を探る物語。

1941年、観客たちはおよそ2時間の間座席に座りワクワクしながら“バラのつぼみ”の意味が明らかになる瞬間を待っていたことでしょう。

しかし、クライマックスで“バラのつぼみ”の意味が明らかにはなるものの、明確な答えが提示されることはありませんでした。

ミステリーの明白な答えが提示されなかったものの、それでも観客たちは最後には満足してウェルズを天才だと称賛しました。

ある批評家は最後の展開を“全ての答えを提示したが、何の説明もしていない”と評価。ある批評家は最後の展開は”ケーンの人生そのものを語っている”と評価しました。

現在は、映画で曖昧なエンディングが提示されることは一般的ですが、40年代のハリウッド映画が観客の想像に委ねるようなエンディングを提示することはとても珍しいことでした。

“バラのつぼみ”とは本来何の意味もなく、観客を惹きつけるためのギミックだったのかもしれません。

5.最悪な政治ジョークを私的に利用!?

2007年ウーヴェ・ボル監督『ポスタル』はアメリカのシューティングゲームを基にした映画、辛辣な政治的ジョークが満載で物議を呼んでいました。

中にはオサマ・ビン・ラディンとジョージ・ブッシュが親友という設定、911テロのジョーク、ナチスのテーマパークなどとても笑えないジョークが含まれています。

それもこういったジョークは基になったゲームとは全く関係ありません。

DVDのコメンタリーで監督のボルは追加された要素はこれまでボル映画をけなしてきた人への挑発であり“復讐”だと発言、その後、続編を製作するためにクラウドファンディングで資金提供を呼びかけていましたが、目標額に達しませんでした。

6.鳥に糞をかけられた心境になる映画!?

ピンクパンサーシリーズのクルーゾー警部を演じていたコメディアン、ピーター・セラーズは1980年にこの世を去りました。しかし、その時、すでにシリーズ第6作の脚本が書き上げられていたたため、第6作の製作は続行されることになります。

そして、1982年シリーズ第6作『ピンク・パンサーX』が公開になりました。ピーター・セラーの死は公表されていたものの、ファンはセラーの撮影は亡くなる前に終了し、もちろん今作に出演しているものと思い劇場へ足を運びました。

しかし、今作は1976年公開の『ピンクパンサー3』未公開映像やそれまで使用された映像を切り貼りした作品。さらに新たなクルーゾー警部のシーンは代役によって撮影されたものでした。

新たなピンクパンサー映画というより、テレビの総集編のような構成になっていました。

映画の最後クルーゾーが後ろ姿で現れる場面では、カモメが彼の頭に糞をするギャグがあります。監督のエドワードはただのジョークのつもりでしょうが、今作を観終わった後の観客の心情のメタファーと捉えることが出来ます。

7.映画のタイトルが詐欺!?

yuki12241 13日の金曜日シリーズは、クリスタルレイクを中心とした田舎での連続殺人シリーズでした。しかし、ついに恐ろしいことが起きてしまいます。ジェイソンがなんと、ニューヨークに来てしまいました! またもや謎の電力で簡単に生き返ってしまうジェイソン。もはや突っ込む隙も与えてくれません。 最近は、シリーズを重ねる毎に体がドロドロになっていって気持ち悪いです。 これは、完結っていうことでいいんでしょうか・・・?

シリーズ第8作、1989年公開『13日の金曜日 PART8 ジェイソンNYへ』はタイトルで観客を騙し、観客を釣っていました。

それまでの13日の金曜日シリーズといえば、田舎町を舞台にジェイソンが暴れまわる映画。大都会がタイトル(原題ではマンハッタン)に入っていたことでファンは大きな期待をしていました。

しかし、蓋を開けてみると、ニューヨークのシーンはほんのわずかでした。ニューヨークの撮影はコストがかさむため、ほとんどの撮影がバンクーバーで行われたそうです。

ロブ・ヘデンのオリジナル脚本にはもっとニューヨークのシーンがたくさんあったそうです。

おそらく、配給会社パラマウント・ピクチャーがニューヨークでの撮影を減らすように要求したのでしょう。

8.最悪な続きはウェブで!?

xyxy 1989年。米コネチカット州に暮らすマリアという女性が、神父ら3人を殺害したと自首してくる。逮捕された彼女は精神疾患の診断を受け、バチカンの医療施設に収容されることになった。20年後。マリアの娘イザベラは、悪魔払いの最中に起きたという事件の真相を知ろうと、ドキュメンタリー映像作家を連れてバチカンを訪れる。変わり果てた母親の姿にショックを受けた彼女は、2人の若き神父に改めて悪魔払いを依頼するが……。

2012年のアメリカのホラー映画『デビル・インサイド』は多くのホラーファンの期待を裏切った作品として知られています。

問題はこの映画にはエンディングがないことです。

今作のクライマックスは悪魔の呪いで車が大クラッシュが起こり終了。それから先を知りたい人はウェブサイトを訪れるように促されます。

現在そのウェブサイトは閉鎖、DVDにもウェブサイトのエンディングは含まれていません。

公開初週は多くの観客が劇場に足を運んだものの、翌週になると、一気に客足が途絶えたそうです。

9.低予算映画過ぎてクレジットを省略!?

Keimiyazato 万人向けではありませんがモンティパイソンにハマった人には普遍的!ドリフ並みに長寿番組になったTVシリーズ、 TV作品こそモンティパイソンの笑いを官能出来ますがモンティパイソンの映画を1本挙げろと言われたらやはりこの作品!モンティメンバーの役回り等を熟知しないと絶対に分からない笑いなので声高におすすめは致しませんが 好き者には宝物! イエスをおちょくったと思われ上映禁止な国続出の曰く付き作品ですが 実はモンティパイソン流の大真面目な人生讃歌だったりもします。

1979年公開『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』はイギリスのコメディグループモンティ・パイソンが制作した超低予算映画、アーサー王伝説を基にした作品にも関わらず、現代のフランス警察が現れアーサーや歴史学者を逮捕するなどハチャメチャな内容です。

低予算映画だったため、すぐに資金が底を尽いてしまい予定されていたエンディングの撮影が出来なくなったそうです。そこで、コメディグループらしく観客に向けたジョークでこの危機を乗り越える決断をしたようです。

ベディヴィア卿が撮影クルーに撮影を止めるように要求、すると映画のプロジェクターが出現します。その後、クレジット無しで突然映画は幕を閉じます。

10.ファンが全く求めていないアップデート!?

1997年に公開『スター・ウォーズ特別篇』ほどファンの怒りを買った作品はこれまでなかったかもしれません。

『スター・ウォーズ特別篇』はスター・ウォーズオリジナル3部作の映像に新たなシーンやCGを加えた、ジョージ・ルーカスいわくアップデートしたオリジナル『スター・ウォーズ』です。

しかし、追加された映像や特殊効果はオリジナルの雰囲気を壊すものばかり、ファンからの支持を全く得ていません。

ジョージ・ルーカスは『スター・ウォーズ特別篇』の後もオビ=ワンがR2-D2を見つけたシーンにCGの岩を追加したり、『ジェダイの帰還』のイウォークに瞬きをさせてみたり、度々、ファンが全く求めていないアップデートを続けています。

DVDなどでファンが求めていないシーンが追加されるだけでなく、ジョージ・ルーカスはオリジナルの状態でのDVDリリースや劇場公開を許可していません。これはオリジナルファンからすれば到底納得出来ることではありません。

ジョージ・ルーカスはありとあらゆるスターウォーズ関連商品の許可を出してきたにも関わらず、ファンが一番求めている商品のリリースを許可しないとは皮肉なものです。