大地春雷

大地春雷

作品情報

日本劇場公開日 1971年10月22日
製作国 台湾

監督・スタッフ・キャスト

新着感想・ネタバレ

changpianの感想・評価
 1971年の台湾映画。台湾製DVDで鑑賞。上海・香港で活躍した、厳俊(監督も)・李麗華夫妻の主演による台湾映画。かなり前からDVD化されていたようだが、見逃していた。
 意外にもネット上に映画評は殆ど見られないので、簡単にプロットを記す。前半は武侠映画風。キン・フー胡金銓監督が得意とした「客棧」ものを踏襲して、宿屋でのアクションシーン。そして無類の強さを見せつけながら単身山寨(というか武装した村)へと乗り込んでいく男装した李麗華。この辺りまでは大変見応えがある。だが、李麗華が正体を明らかにしてからは雰囲気はがらっと変わる。李麗華の夫を殺した宿敵にして村の裏切り者が、村を飛び出し軍閥に拾われる(そう、この辺りで、時代は中華民国初期だったのか、と気づく)。そして、軍閥を先導して、村を攻撃しようとするのだ。村にとどまった李麗華たちはなんとかそれを阻止しようとするが…。ところが最後には、北伐軍が到着し、軍閥をやっつけて平和が保たれる。
 というわけで、さすがは台灣の官製映画会社・中影のフィルムだけあって、最後は国民党(の軍隊)万歳、となるのは、ちょっと興ざめ。だが考えてみると例えば国共内戦を描いた場合は、国民党が敗北するためこのようなハッピーエンドにする訳にはいかない。時代設定も工夫したのだなあ、と感じた(同時期の中影の映画、『落鷹峽』も、このような武侠+北伐ものだったように思う)。村の主(厳俊)の娘を演じるのが邵曉鈴。現在は前・台中市長の妻であるが、これがデビュー作だったという。李麗華の宿敵の男を演じた魏蘇が金馬獎で最優秀助演男優賞を受賞。
 何はともあれ、李麗華ファンにとっては見逃せない映画である。
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