柘榴坂の仇討

柘榴坂の仇討

作品情報

日本劇場公開日 2014年9月20日
製作国 日本

新着感想・ネタバレ

HMworldtravellerの感想・評価
幕末から明治へと時が移り世の中が変わっても、2人の心はいまだにあの日のあの場所に在る。主君を守れず自ら命を断つことも許されなかった男と、信ずるものの維持のために人を殺めてしまった男。桜田門外の変から13年。逡巡しながらも生き永らえた2人が遂に出会った その時に起こったこととは?

とても男くさくて武骨で地味だけど日本的な情緒に溢れた映画だ。心の奥の慟哭や葛藤を静謐な佇まいでくるみ 「その日」がいつか来ると信じて仇を探し続けた金吾(中井貴一)と「その日」がいつか来ることを覚悟して相手が現れるのを待ち続けた十兵衛(阿部寛)。張り詰めた空気の中で放たれるセリフの一言一句。溜めに溜めた13年の両者の思いを感じる柘榴坂での鬼気迫る対峙に のめり込んでしまった。普段めったに観ないジャンルなのに。

終わり方に納得いかないと感じる人が多数いても不思議ではないけれど 私はこの終わり方好きですね。互いに相手の中に自分を見たのだと思う。長い模索の果てに辿り着いたその日、呪縛から解き放たれた2人。過ぎた時や 犠牲にしてきたものの大きさと、これで2人の時計の針がようやく進むのだという思いが入り乱れて、苦味の残る安堵感を感じた。

時代が変わればあらゆるものが変わる。外見の変化は時として内面の変化をももたらし、生活の変化は価値観さえも変えてしまうかもしれない。変わらなければ生き残れないこともある。が、同時に変わらないもの忘れてはならないものも確かにあるはず。それはひたむきな生き方かもしれないし、誇りかもしれない。現代社会で忘れがちなものを思い出させてくれるような、心に迫り来る物語。

”姿かたちが変ろうとも、捨ててはならぬものがある”
rn323の感想・評価
主君を護れず死ぬことも許されずひたすら敵を討つために生きてきた金吾、自ら戒めを作って死に場所を探しつつただ生きてきた十兵衛。時代に取り残されたふたりの不器用な武士の13年間の物語。雪道でのふたりの会話場面が緊張感があって印象的。
Fumihiro_Yamanouchiの感想・評価
いいなぁ、日本人。かっこいい、日本人。しばらくバラエティ番組やめときます。
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