映画好きがアカデミー賞授賞式を絶対チェックすべき5つの理由
映画好きなのにアカデミー賞授賞式をチェックしていないのはもったいない
「映画好きだけどアカデミー賞はあんまり興味ないんだよね…」「ぶっちゃけ作品賞だけあとで調べとけばいいっしょ」なんて人、いませんか? 実は、アカデミー賞授賞式には映画好きが絶対にチェックしなければいけない魅力が詰まっています。なぜチェックしなければいけないのか、その5つの理由について解説します。 あなたもこの記事を読めば、アカデミー賞への考え方がきっと変わるはず!まず、アカデミー賞とは一体なんなのか?簡単に説明します。
アカデミー賞ってそもそもどんなもの?
アカデミー賞授賞式は、1年に1度開催され、作品賞や主演女優賞、主演男優賞などを中心にその年の映画界への功労者や作品を讃える世界最高峰の映画の祭典です。2018年は3月5日(日本時間)に開催され、その模様はWOWOWで生中継されます。 対象となる作品は、前年一年の間にアメリカ国内の特定の地域で公開されたものとされ、作品賞・主演女優賞・主演男優賞・監督賞・脚本賞・歌曲賞・長編アニメ映画賞などを中心に計24の部門から成っています。その年一番優れていたとされる作品に贈られる作品賞は毎年注目が集まりますね。 授賞式は司会者(コメディアンや俳優の男性が多い)が進行役を担いつつ、各賞のプレゼンターが受賞者を発表していく、という主な流れに、その中でヒット曲などのパフォーマンスや、司会者が笑いをとるコーナーなどが各賞発表の合間に挟まれていく、エンターテインメントショーです。 単純に「一番いい映画を決める祭典」ではない、アカデミー賞授賞式。簡単な流れがわかったところで、本題の「映画好きがチェックしなければいけない理由」について解説していきます。
理由①授賞式を見るだけでその年の映画界の動向がわかるから
映画界では毎年様々な出来事が起こります。とある映画の大ヒットから、あの有名俳優の逝去、昨年で言えばセクハラ告発騒動などがありましたね。 アカデミー賞授賞式には、その年にあった出来事が見事に凝縮されているのです。アカデミー賞授賞式を見ればその年何があったのか、おおよそ把握できます。例えば、受賞者・受賞作発表の間に披露されるその年ヒットした映画に関する歌曲のパフォーマンスや、会場の全員でその年亡くなった映画関係者のご冥福をお祈りする追悼コーナーなど。 その他にも、受賞者やプレゼンターが社会問題について言及することも。第87回の授賞式では、『6歳のボクが、大人になるまで。』で助演女優賞を受賞したパトリシア・アークエットが「女性にも平等な権利を!」とスピーチし喝采を浴び、第88回では悲願の主演男優賞を受賞したレオナルド・ディカプリオが環境問題について言及しました。 今回の授賞式で気になるのは、やはりワインスタイン氏のセクハラ騒動に端を発するMetoo運動がどのように扱われるのか、ということ。女優たちの華やかなドレスは、先のゴールデングローブ賞授賞式で話題になった「黒一色」になってしまうのでしょうか。また、2017年にはジョージ・A・ロメロ、鈴木清順、トビー・フーパー、ジョン・ハートなど数々の著名人が亡くなったため、追悼スピーチにも注目が集まります。
理由②授賞式だけの特別なパフォーマンスが“ショー”として面白いから
また、ノミネートされた作品のファンであれば絶対にチェックしておきたい、スペシャルなパフォーマンスが用意されているのもアカデミー賞授賞式の魅力の一つ。 特に受賞者・受賞作品発表の間で行われる楽曲のパフォーマンスはファン必見!第85回授賞式で、3部門で受賞を果たした『レ・ミゼラブル』の数曲をヒュー・ジャックマンをはじめオールスターたちが披露したパフォーマンスは、鳥肌が立つほどの迫力がありました。 また、第86回にはイディナ・メンゼルが『アナと雪の女王』の大ヒット曲「Let It Go」を、第87回には歌手のレディ・ガガが『サウンド・オブ・ミュージック』のメドレーを披露するなど、音楽好きにはたまらない演出が盛りだくさん。 その他にも第88回には、『怪盗グルーと月泥棒 3D』でブレイクを果たしたキャラクター・ミニオンや、1作目公開から20周年を記念して「トイ・ストーリー」シリーズのウッディとバズがプレゼンターを務めるなど、アニメ映画好きも目が離せません。アカデミー賞授賞式は、まさに“ショー”なんです!
理由③スクリーンの外での著名な俳優や女優の素顔が見れるから
映画好きの中には、特に俳優や女優が好きな人もいるでしょう。そんな人こそ、授賞式は必見! 授賞式に参加している俳優・女優らは、まさに素そのもの。受賞スピーチで思わず号泣して話せなかったり、逆に酔っ払いすぎて何も話せなくなってグダグダになってしまったり!第89回授賞式では司会者のジミー・キンメルが俳優のマット・デイモンをずっといじり続け、マット・デイモンも負けじと足を引っ掛けようとしたりと因縁(?)の対決を繰り広げました。マット・デイモン好きにはたまらないですね(笑) その他にも第89回授賞式でジミー・キンメルは、メリル・ストリープとトランプ大統領の喧嘩をイジったり、『LION/ライオン~25年目のただいま』の子役サニー・パワーへのインタビュー中に音楽を流しながら『ライオンキング』のように彼を抱き上げたりと、何度も会場を爆笑の渦に巻き込みました。 今回もなんとジミー・キンメルが続投!また俳優たちの素顔と会場の笑いをたくさん引き出してくれるのではないでしょうか?
理由④お祭りならではのハプニング感は授賞式でしか味わえないから
アカデミー賞授賞式は世界中の多くの国で生中継されます。授賞式で起きるハプニングをリアルタムで目撃することができるんです。 第89回にはラストの作品賞受賞作発表の際に、本来は『ムーンライト』が受賞作ではあったのにも関わらず、『ラ・ラ・ランド』の主演を務めたエマ・ストーンの名が書かれた封筒がプレゼンターに渡され、作品賞を『ラ・ラ・ランド』と発表してしまうというハプニングがおきました。 ハプニングを起こしてしまった監査役が第90回のアカデミー賞に関わることはない、とアカデミー会長より発表されているので、おそらくもう二度とこのようなハプニングは起きないとは思われますが、この出来事が産んだ『ラ・ラ・ランド』プロデューサーのジョーダン・ホロウィッツと『ムーンライト』監督のバリー・ジェンキンスの熱いハグは多くのファンの記憶に焼きついた感動のシーンとなりました。 その他にも、第89回授賞式では司会者ジミー・キンメルがサプライズで一般人を会場に招き入れてスターたちと交流させたり、と何が起きるかわからないアカデミー賞授賞式。本来なら一般人は入場することはできませんが、ハプニング次第ではあなたも入れちゃうかも(笑)
理由⑤アカデミー賞授賞式は「新たな歴史」が生まれる感動的な場所だから
最後に何と言ってもアカデミー賞授賞式をチェックして欲しい理由は、アカデミー賞授賞式は「歴史が生まれる場所」だから。 アカデミー賞の歴史は長く、第一回は1929年に開催された夕食会のようなものでした。出席者は250人、式はなんと5分。しかし、テレビ放送などを機にエンターテインメント性が濃くなり、次第に「世界で一番影響力のある映画賞」と言っても過言ではない規模に。そんなアカデミー賞は今回で記念すべき90回を迎えます。 ほぼ1世紀の長い期間、数々の素晴らしい監督や俳優やキャストたちが喜び、時には感動で涙を流し、胸を打つ言葉を残し、そうして数々の歴史がアカデミー賞授賞式で生まれてきました。 例えば、1971年、喜劇王チャップリンがアメリカ追放から20年後、第44回アカデミー賞名誉賞受賞のためにアメリカに戻り会場に姿を現した彼に、12分ものスタンディングオベーションが贈られたこと。第81回、28歳の若さでこの世を去ったヒース・レジャーが『ダークナイト』のジョーカー役で助演男優賞を受賞した際に、彼の家族が授賞式に登壇し、別れの言葉を述べたこと。 もちろん、感動的なシーンだけではなく、第89回のハプニングも歴史の1つでしょう。まさにそのような歴史が生まれるのがアカデミー賞授賞式なのです。いち映画ファンであるならば、この式典を見届けなければならないと思いませんか?
アカデミー賞授賞式をリアルタイムで楽しめるのはWOWOWだけ!
以上、アカデミー賞を見なければならない5つの理由を解説しました。少しアカデミー賞へのイメージが変わったのではないでしょうか? あなたが思っている以上にアカデミー賞授賞式は面白くて、見応えがあって、楽しいんです。そして、鑑賞する際には、ぜひリアルタイムで現地ハリウッドの熱を味わって欲しい。きっとグッとくるものがあるはず。 リアルタイムでアカデミー賞授賞式を楽しめるのは、WOWOWだけ。あなたも歴史の目撃者になりませんか!
生中継!第90回アカデミー賞授賞式 2018年3月5日(月) 午前8:30 [WOWOWプライム] [二] [同時通訳] / 夜9:00 [字幕版] 案内役:ジョン・カビラ、高島彩 レッドカーペット・レポーター:尾崎英二郎、すみれ
(提供:WOWOW)