2018年5月2日更新

ミスター極端俳優!ジェイク・ギレンホールの怪演が光る5本の映画【最新作まで】

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ボストンストロング、ジェイク・ギレンホール
(c)2017 Stronger Film Holdings, LLC. All Rights Reserved. Motion Picture Artwork (c)2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

ジェイク・ギレンホールの極端すぎる役作りがスゴイ!

ジェイク・ギレンホール
©WENN.com

「彼が出演していれば間違いなし!」そんな言葉も納得できてしまうほど、良作・傑作に出演し続けている俳優ジェイク・ギレンホール。 彼といえば、入念なリサーチや血の滲むようなトレーニングなど、徹底した役作りで作品毎に全く異なる顔をみせるカメレオン俳優として知られており、「役柄の世界を掘り下げたり、役と同じ経験をするなど、撮影に入る前の準備段階が何よりも楽しい一時」と語るほど役作りに重きを置いている俳優です。 この記事では、ジェイク・ギレンホールの極端すぎる役作りにフォーカス。作品の裏側に隠されていたたゆまぬ努力やアプローチを知れば、「出演作は間違いない」と言われる所以があなたも分かるかもしれません。

1日腹筋1000回!驚愕の肉体改造で実在のボクサーを体現!?

ジェイク・ギレンホールが実在のボクシング世界チャンピオン、ビリー・ホープを演じた『サウスポー』。本作の見所は、リアルなボクシングシーンと極限まで鍛え上げられたジェイクの肉体。 驚くべきことに、本作に関わるまでジェイクはほとんどボクシングのことを知らなかったのだとか。トレーニングシーンの映像やボクシングシーンを観る限り、この人物がボクシングの素人だったとはとても思えません。 実在のボクサーを文字通り体現するため、ジェイクは6ヶ月にわたり過酷なトレーニングを敢行し、ボクサーの身体を作り上げていました。約13kmのランニング、1000回の腹筋、100回の懸垂、スクワット100回、縄跳び15分等、トレーニング期間中はボクサーの生活そのもの。 しかし、徹底した肉体改造やボクシング技術の習得はただ見た目を繕うためなものではなく、ボクサーを真に理解し、その世界に没入することを目的としていました。

意外な動物を参考に狂気のパパラッチを怪演!

事件事故現場にハイエナのように駆けつける報道パパラッチの世界をセンセーショナルに描いた映画『ナイトクローラー』。 本作でジェイクは全編を通してほぼ無表情、『サウスポー』とは真逆とも言える社会病質者のパパラッチのルイスを怪演しました。自宅から撮影現場までのランニングなどで、約12キロの減量に成功し、あのガリガリの体と生気の失われたギョロ目を獲得。 さらに昼夜逆転の生活と、ある動物を参考にしてこの役の内側へと入り込んでいったといいます。その動物とは……コヨーテ。環境適応能力の高さや夜行性、痩せたフォルムなどが特徴のオオカミによく似た犬科の動物です。

殺人現場を目撃。圧倒的リアリティはこうして生まれた!

エンド・オブ・ウォッチ、ジェイク・ギレンホール
© Open Road Films (ll)

世界で最も危険な街LAサウス・セントラルの警察官の日常を圧倒的リアリティで描いた『エンド・オブ・ウォッチ』。サウス・セントラルは、5分に一度犯罪が起きると言われ、その数は年間で東京のおよそ10倍です。LA警察の全面協力を得て制作されたこともあり、本作のリアリティや迫力は折り紙付き。 ジェイク・ギレンホールは、毎日が死と隣り合わせの警察官を説得力抜群のパフォーマンスで演じました。ジェイクは、撮影5ヶ月前からロス市警でトレーニングを受け、警察官としての技術やマインドセットを徹底的に叩き込んだそうです。 さらに、圧倒的リアリティや緊迫感が生み出された背景にはこんなエピソードが隠されていました。なんと、ジェイクは同行パトロール訓練初日に殺人現場に遭遇。ドラッグ関連のギャング抗争で、目の前で人が殺される場面を目撃することになったそうです。

こだわりはシャンプーとコンディショナー!

プリンス・オブ・ペルシャ、ジェイク・ギレンホール
©Supplied by LMK

2004年発売のアクションゲームを基に製作された映画『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』。ジェイク・ギレンホールは本作でペルシャ帝国の王子ダスタンを演じました。 意外なことに、役作りのファーストステップは、シャンプーとコンディショナーの徹底管理だったのだとか。ジェイク・ギレンホールは本作で珍しく美しい長髪を披露しているのです。さらに、原作のゲームを一日4回プレイして、作品の世界観やアクションのイメージを膨らませていたといいます。 この心踊るアクション映画が生まれた背景にはジェイクの微笑ましい努力があったようです。もちろん他にも、パルクールを第一人者から学ぶなど、肉体的なトレーニングで身体を鍛え上げていたことは言うまでもありませんが……。

自分の弱さと向き合った役作りで新境地開拓!

ノクターナルアニマルズ、ジェイク・ギレンホール
© Focus Features

2017年、現実と小説世界を行き来する複雑な構成と完成度の高さで多くの映画ファンをうならせたミステリー『ノクターナル・アニマルズ』。本作で、ジェイクはスーザンの元夫エドワードと小説内の主人公トニーを一人二役で演じました。しかし、20代と40代という異なる年代でエドワードを演じているため、実質は一人三役。 役作りにおいて体の動きを大切にしているというジェイク。本作の役作りを始めた当時も、複数の撮影を終えたばかりで、その全てが体を張り、感情をオープンに発散させる必要性があったのだとか。 しかし、本作で演じた役は動きが少なく、本音を言わなかったり、行動をためらったりする弱々しい男たち。いつもとは異なるアプローチで役を作り上げなければならなかったそうです。 本作でジェイクは、男らしさという側面を抑え、弱々しくなるように努めたといいます。自分の中にある弱さ、自分の中の欠点ととことん向き合い役に没入していたのです。 肉体改造ではなく、徹底した精神的アプローチで取り組んだ本作で、ジェイク・ギレンホールは新境地を開拓しました。

ジェイク・ギレンホールの集大成は“普通のダメ男”!?

世界チャンピオン、社会病質者のパパラッチ、ペルシャの王子など、個性的な役柄を数多く演じてきたジェイク・ギレンホールですが、主演最新作『ボストン ストロング 〜ダメな僕だから英雄になれた〜』で演じたのは“普通のダメ男”! 「ボストン ストロング」は、ボストンの爆弾テロ事件で両脚を失った男ジェフ・ボーマンの光と影を描いた感動の物語です。映画批評サイトRottenTomatoesでは驚異の96%FRESHを獲得。「全米お馴染みの感動譚は、より複雑に深みを増し、見応えのある映画となった」とVARIETY誌が評すなど高い評価を獲得している注目作です。

ボストンストロング、ジェイク・ギレンホール
(C)2017 Stronger Film Holdings, LLC. All Rights Reserved. Motion Picture Artwork (C)2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

本作でもジェイク・ギレンホールはカメレオン俳優ぶりを存分に発揮。脚を後ろに折り曲げながらの義足のシーンの熱演など肉体的アプローチはもちろん、役作りの過程でジェフ・ボーマン本人と交流を深め、モノマネではなく彼の本質や微細な感情の変化まで表現できるようになったといいます。 まさにミスター極端俳優、カメレオン俳優という称号がピッタリのジェイク・ギレンホール。そんな彼の集大成とも言える演技が堪能出来る本作を、是非とも劇場で鑑賞してみてはいかがでしょうか。 『ボストン ストロング 〜ダメな僕だから英雄になれた〜』は、5月11日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国にてロードショー。

提供:ポニーキャニオン