2019年10月29日更新

史上最狂のダンス映画、爆誕!『CLIMAX クライマックス』を絶対に劇場で見なければいけない3つの理由

映画 CLIMAX
(C)2018 RECTANGLE PRODUCTIONS-WILD BUNCH-LES CINEMAS DE LA ZONE-ESKWAD-KNM-ARTE FRANCE CINEMA-ARTEMIS PRODUCTIONS

世界を挑発しつづける鬼才ギャスパー・ノエ。彼の新作『CLIMAX クライマックス』は、ファンも納得の最狂ダンス映画であり、劇場でしか体験できない魅力が満載!ギャスパー・ノエ初心者にもおすすめな本作を、劇場で観るべき3つの理由とともに紹介します!

目次

映画館で見なきゃ意味がない!最狂の体感型映画『CLIMAX クライマックス』がついに上陸

そのセンセーショナルな作品で世界を挑発しつづけるフランスの鬼才監督、ギャスパー・ノエ。彼の最新作『CLIMAX クライマックス』が、2019年11月1日、ついに日本公開されます! 本作の最高にアガる音楽とダンス、そしてヤバすぎる映像とストーリーが、観客を狂乱の宴へと引きずり降ろします。 これまでも刺激的な映像と過激なストーリーで観る者の神経を全力で逆なでし、賛否真っ二つに分かれる作品を発表してきたノエの最新作は、絶対に劇場で見るべき、劇場で観ない理由が見当たらないまさに“体感型映画”。そして実は、ギャスパー・ノエの初体験にもおすすめの作品なのです! 本記事では、本作「CLIMAX」を劇場で観るべき3つの理由、劇場でしか体験できないその魅力を紹介。本作であなたもギャスパー・ノエ デビュー!

そもそもギャスパー・ノエって?これまでの作品を紹介【観る劇薬】

フランスの映画監督ギャスパー・ノエは、発表する作品ごとに賛否両論を巻き起こし、世界を挑発しつづける鬼才として知られています。その作風はクセが強く、映像やストーリーは過激。彼の作品を好きになる一部の人はめちゃくちゃに大ファンになりますが、受け付けない人はガチ毛嫌いするタイプの監督。 彼は、1991年の中編映画『カルネ』でカンヌ国際映画祭批評家週間賞を受賞。続編となる『カノン』(1998年)では、刑務所から出所した元馬肉屋の男がとある娘に向ける異常なまでの愛情と執着を描き、世界的なセンセーションを巻き起こしました。 つづく『アレックス』(2002年)は、カンヌ国際映画祭正式招待作品ながら主演のモニカ・ベルッチによる9分間にも及ぶレイプシーンが物議を醸し、評価を二分。 その後発表された作品も、主人公が作品冒頭で射殺されるも妹への愛の強さのあまりこの世にとどまり、東京の夜を彷徨うスーパートリップムービー『エンター・ザ・ボイド』(2010)。その名の通り、「愛」というテーマを本編135分の9割を占めるラブシーン(しかも3Dの)を通して描き切った『LOVE 3D』(2015)。彼の作品群を一言で言うなら、まさに「観る劇薬」! そんなノエのフィルモグラフィーのなかで、『CLIMAX クライマックス』はもちろん劇薬のようなタッチは残しつつも、比較的残酷なシーンが少ない作品であり、ギャスパー・ノエ デビューに最適な作品と言えるでしょう。

最新作『CLIMAX クライマックス』のあらすじ

映画 CLIMAX
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雪深い山荘に集められた22人のダンサー。 彼らは、アメリカ公演に向けたリハーサルの終了を祝ってパーティを開くことに。浮かれた雰囲気のなか、自家製のサングリアにLSD(幻覚剤)が混入していたことが発覚します。 いったい誰が?なんのために?次第に正気を失っていく彼らの狂宴は、どんな結末を迎えるのでしょうか……?

理由①: 爆音ミュージックと究極のダンスで映画館がクラブに!?

映画館の魅力といえば、やはり大きなスクリーンと最高の音響設備。『CLIMAX クライマックス』という映画は、そんな環境でこそ最大限に楽しめると自信を持って言える作品なのです……! ダフト・パンクやザ・ローリング・ストーンズ、エイフェックス・ツインなど、テクノを中心としたダンスミュージックが爆音で流れ、劇場の雰囲気はまるでクラブ。また本作は、『キングスマン』(2014年)で義足の殺し屋ガゼルを演じたソフィア・ブテラをメインキャストに据えていますが、その他のダンサーたちは、ノエ本人がYouTubeなどの動画を見てスカウトしてきた本物のダンサーたちです。 演技経験はない彼らですが、冒頭のリハーサルシーンのダンスはゾクゾクするようなカッコよさ。しかも、それ以降のダンスバトルはすべて即興というのですから驚き(是非↑の動画を観て欲しい)。 また本作では、バレエをベースとしたジャズダンスやソウルをはじめ、60年代から80年代にゲイクラブシーンで誕生したワックやパンク、ヴォーギングなど、さまざまなダンススタイルも見どころ。 ダンサーたちの常人離れした動きにも、大迫力のスクリーンだと迫力も段違い!その音楽、世界観、ダンスなど、全てを大きなスクリーンで“体感”してほしい作品なんです。

理由②: 挑発的なカメラワークで今までにない映像と緊迫感!

ギャスパー・ノエは、これまでもさまざまな撮影技法を使って、鮮烈な映像を作り上げてきました。本作で多用されているのは「バークレー・ショット」と「長回し」です。

バークレー・ショットに立体感を生み出す挑戦

映画 CLIMAX
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1930年代からミュージカル映画などでたびたび使われてきたバークレー・ショットとは、天井から地面にカメラを向けて撮影する方法です。最近では『ヘイル、シーザー!』(2016年)のミュージカルシーンで、水中を輪になって泳ぐダンサーの動きを撮らえる伝統的な方法で使用されていました。 一方本作では、ダンサーたちがジャンプも交えながら踊る様子が延々と天井から映されています。そうすることで、平面的になりがちな画面に立体感が生まれ、観客はなんとも不思議な感覚に。このシーンも、映画館のスクリーンで観ることでさらに迫力を感じられます。 ミュージカル/ダンス映画で多用されてきたこの伝統的な撮影テクニックが、本作では挑発的に描かれています。ぜひ、ミュージカル/ダンス映画好きにもチェックしてほしい作品です!

閉所恐怖症的な感覚に陥らせる長回し

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長回しとは、ひとつの長いシーンをノンストップで撮りつづける撮影技法。2014年の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』が、全編長回し風の作品であることが話題を集めました。 長回しは、使用することで観客にその場にいるような臨場感を与えることができます。また、一瞬も目を離す事ができない長いシーンを作り上げることで、観客の緊張感を途切れずに高め続けるというのも特徴! 一方、本作『CLIMAX クライマックス』では、長回しを多用することでダンサーたちが閉じ込められている空間の狭さを感じさせます。長い廊下を走る登場人物の背中を延々と追い続けるシーンでは、観客もこの山荘から逃れられない恐怖に息が詰まるでしょう。 さらに、暗い映画館のスクリーンでこのシーンを観せられると、マジで没入感がヤバいです。ぜひ劇場でこの異常な世界観に飲まれてほしい……!

理由③: “字幕反転”のイカれた演出は日本の映画館でしか観られない!

映画 CLIMAX
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映画終盤、理性を失い床をのたうち回るダンサーたちの視界を映し出すように、カメラが反転します。観客は、赤く薄暗い明かりのなか、なにがなんだかわからない世界に放り込まれてしまうのです!もうハチャメチャ! スクリーン上部に床が映し出され、天井からひとがぶら下がっているような不穏な動きに。さらには字幕さえも画面上部に上下逆さまに表示されるという驚愕の演出が。誰がどこでなにをしていて、なにを言っているのかわからない、目を凝らしても見えるようで見えない、疑似トランス状態を強制的に体験させ、観客を混乱へと突き落とすのです! 本作の世界観を最大限に引き出す“字幕反転”という演出は、映画館でしか観ることができません。また、これは日本をはじめとする一部の国でのみの演出ですので、是非この恵まれし国・日本に生を授かった映画ファンは皆感謝をして劇場に行くべきなのです(自分で書いていてアレですが、まるで宗教のよう……)。 ちなみに今後発売されるソフト版にも、この字幕反転は収録される予定はナシ!もうこんなの絶対に映画館で観るしかないじゃないか!

最狂ダンス映画『CLIMAX クライマックス』で、そこの君もギャスパー・ノエ デビュー!

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鬼才ギャスパー・ノエが新たに仕掛ける狂乱のダンス映画『CLIMAX クライマックス』。最恐で最狂、クールでスタイリッシュな音楽とダンス、そしてその危険すぎる映像が、あなたを疑似トランス体験へと導きます。 もともと本作が気になっていたあなたはもちろん、ギャスパー・ノエって名前は聞いたことあるけどまだ手を出せてないあなたも、なんならギャスパー・ノエ苦手かも……って思ってたあなたも。ぜひこの美しい地獄絵図で、ギャスパー・ノエ デビューを果たしてみてはいかがでしょうか?

『CLIMAX クライマックス』 監督・脚本:ギャスパー・ノエ 出演:ソフィア・ブテラ、ロマン・ギレルミク、スエリア・ヤクーブ、キディ・スマイル 2018/フランス、ベルギー/スコープサイズ/97分/カラー/フランス語・英語/DCP /5.1ch/日本語字幕:宮坂愛/原題『CLIMAX』/配給:キノフィルムズ/木下グループ (C)2018 RECTANGLE PRODUCTIONS-WILD BUNCH-LES CINEMAS DE LA ZONE-ESKWAD-KNM-ARTE FRANCE CINEMA-ARTEMIS PRODUCTIONS

11月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開

提供:キノフィルムズ