すばらしき大世界

すばらしき大世界

作品情報

原題 大世界
製作国 シンガポール

監督・スタッフ・キャスト

新着感想・ネタバレ

changpianの感想・評価
 アジアフォーカス・福岡国際映画祭やSintokシンガポール映画祭で上映されたこの映画、台湾版DVDにて鑑賞。
 評論家出身でホラー映画なども撮っていたケルヴィン・トン(唐永健)監督による、ノスタルジー溢れる映画。舞台となる遊戯場「大世界」は、映画会社ショウ・ブラザーズの経営、1929-78年の間存続したそうだ。
 この映画は、1958年、1965年、1975年、そして1941年の4つのエピソードの思い出からなる。1958年はエリザベス・テイラーの来星(星は星嘉坡シンガポールの略)、1965年はマレーシア連邦からのシンガポールの分離独立、1941年は太平洋戦争に伴う日本の侵攻をそれぞれ背景としている。中華圏の古い音楽好き、映画好きにとって印象的なのは、1958年のエピソードで葛蘭Grace Changが歌う「我愛恰恰」(1957年の香港映画『曼波女郎』挿入歌)が流れる場面や、1965年のエピソードでヒロインがショウ・ブラザーズの機関誌『南国電影』を読んでいるシーンだ。
 残る1975年の場面はフラミンゴというナイトクラブの歌手玫瑰(ローズ)がヒロイン。彼女を置いて去った恋人の帰りを待ちわびながら老けていく彼女の凋落と再生が描かれる。その彼女の持ち歌が「玫瑰玫瑰我愛你」Rose, Rose, I Love You(オリジナルは姚莉)なのである。再生の場面では、やはり葛蘭の「説不出的快活」(1960年の香港映画『野玫瑰之恋』挿入歌、服部良一作曲)が使われる。「玫瑰玫瑰我愛你」はここでは中...
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