大阪のうさぎたち

大阪のうさぎたち

作品情報

原題 Two Rabbits in Osaka
日本劇場公開日 2012年6月30日
製作国 韓国・日本

新着感想・ネタバレ

changpianの感想・評価
 イム・テヒョン監督作品。独占先行公開のシネ・ヌーヴォで公開二日目の映画の日に鑑賞。「アジア映画のミューズ」、主演・プロデュースの杉野希妃の舞台挨拶もあった。
 簡単に言ってしまえば中部日本放送製作のテレビ番組、笑福亭鶴瓶の『スジナシ』の趣向を銀幕に持ち込んだようなもの。おおまかな設定はあったようだが、かなりの部分はアドリブで進行したようだ。だが、そこは監督の腕の見せ所。映画としてしっかりまとめている。ラストシーンはどのようにオチをつけるか苦労したようにも見えたが…。
 微笑ましいのは、主演の二人がそれぞれカタコトの韓国語と日本語を交えて会話すること。このような手法で作られた映画だけあってそのやり取りはリアルに見える。実際多くの人がこのように互いの言葉を(カタコトながら)学んで会話しているわけだが、日韓両国、あるいは東アジアにおいてあたかもそれが当たり前のことであるかのように描かれていて、さわやかな気分になる(もちろんそこには韓流ブーム以降の日本の風潮も影響しているのだろうが)。
 微笑ましいといえば、この映画のロケ地や出演者に、映画の後援もしている大阪アジアン映画祭の影がはっきりと見られることだ。ガーデンシネマのあるスカイビル、ABCホールに近い京阪中之島駅等がロケ地になっている。また、2011年の映画祭参加者がちらほら登場するのも楽しい。そう、2011年の映画祭最中には東日本大震災が発生したが、この映画はその翌日から撮影開始されたのだ。そのことは、この人類滅亡をテーマとする映画に何らかのリアリティをもたらしたに違いない。
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