映画に愛をこめて アメリカの夜

映画に愛をこめて アメリカの夜

作品情報

原題 La Nuit américaine
日本劇場公開日 1974年9月14日
製作国 フランス

新着感想・ネタバレ

southpumpkinの感想・評価
フランソワ・トリュフォーが監督を務めて、監督を演じ、劇中で映画を撮影する。映画愛を映画で語るのだから、このような物語構造になるのは自然なことなのかもしれません。製作側からの圧力、演者たちの色恋沙汰などで劇中劇の撮影は難航します。が、なんとか撮り終えて大団円。ハッピーエンドなのです。トリュフォー演じる監督は忙しそうにしていて全く楽しそうにしていませんが「それでもやっぱり映画撮影は楽しい」と、言外に伝えようとしています。鑑賞後にwikiの「概説」を読むのが一番楽しい映画です。
劇中劇なので、映画の中の映画がまるで鏡の中の鏡のように見えます。不思議で面白い。現在ではそれほど珍しくない趣向ですが、例えば園子温『地獄でなぜ悪い』も本作の影響は間違いなく受けていることでしょう。ハッとさせられるオープニングは『トゥルーマン・ショー』を想起させました。
苦手苦手、と言い続けているヌーベルヴァーグですが、トリュフォーは観やすいので安心です。
didymalilacinaの感想・評価

映画製作の裏側を描いた群像劇。
一番驚いたのが、監督役としてトリュフォー自身が出演していること。映画を撮ってるスタッフ役のさらに後ろにまたカメラがあって、そこにトリュフォーがいるんだろうな、という空間の想像をしていたので。
彼自身が伝えたがってるものを撮って、全然押し付けがましくないものに仕上がっているのがすごい。
『映画というものは、思いやりや理解が深めることができる…人生を豊かにすることができる』と言ったトリュフォーの人生を追いたくなりました。



また、特典映像で『トリュフォーは同性愛者を一般市民として登場させる。かれらは差別されないし、特別視されない。一つの愛の形としてトリュフォーは同性愛や認めている。男も女も生きている、それがすばらしいと考えている』と映画評論家が言っていたのでますます心を鷲掴みにされました。
Hayato_Watanabeの感想・評価
1973年フランス、フランソワトリュフォー監督。

映画の概要を知らない自分は、映画制作の話だと気づいた時少し戸惑った…こんな形で見ることは始めての経験だったから。

この映画を見ると映画制作が如何に成され、大変か、如何に意味あるものかがよく分かる。また、この映画の凄いところはただの映画制作の裏側ってだけではないところ。映画と現実の生活を対比させ、一つのストーリーある映画になっている。制作中にも様々なハプニングがあり、ただそこに監督を始め、俳優やカメラマン、照明、小道具、プロデューサーなど全ての人が一つの終着に向かっていく姿勢はかっこいいなと思った。そしてトリュフォー監督が如何に映画を愛し、こだわっているのかがよく伝わってきた。

この映画は、映画の見方、アクターという仕事のあり方、愛というものなど本当に勉強になる映画。
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