人間万事塞翁が犬

人間万事塞翁が犬

作品情報

原題 命運狗不理
日本劇場公開日 2013年3月23日
製作国 台湾・日本

新着感想・ネタバレ

changpianの感想・評価
 東京出張中にシネマート六本木で鑑賞。侯孝賢映画の字幕、『珈琲時光』のプロデュースなど、中国語圏映画の日本での窓口的存在である小坂史子氏(『珈琲時光』のヒロイン陽子は彼女がモデルだとも言われる)が監製の一人に名を連ねる、日台合作映画。とは言ってもキャストはほとんど全て台湾人で、撮影や音楽などに日本人スタッフが関わっている。
 監督はこれまで蔡明亮の『ヴィザージュ』などの美術を担当していた李天爵で、これが監督デビュー作。だが、残念ながら映画の内容はやや期待はずれだった。リアルな台湾の若者を描くのか、中国古典に取材した寓話の世界を描くのか、どうにも中途半端。また、テンポが悪く、なかなか物語に入り込むことが出来なかった。飼い始めて49日目に飼い主が不幸になるという犬をめぐる物語。だが、この犬と主人公はなかなか出会わないし、また主人公とヒロインもなかなか出会わないのだが、前半のエピソードはここまで細かく描く必要があったのか疑問だ。
 ただ、俳優たちの演技は悪くない。王柏傑は『阿嬤的夢中情人』のキザな二枚目俳優役とは打って変わって、何事もうまくいかない情けない男を演じる。ミュージシャンでもあり大学や教会でも活躍する朱約信は、怪しげな司祭役。『セデック・バレ』で花岡二郎を演じた蘇達も、一人で何役も演じて存在感を示している。朱約信の他、やはりミュージシャンで濁水溪公社のリーダー、柯仁堅の社長役も...
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