狼たちの処刑台

狼たちの処刑台

作品情報

原題 Harry Brown
製作年 2009年
製作国 イギリス

新着感想・ネタバレ

southpumpkinの感想・評価
おじいちゃんマイケル・ケインが殺された親友の復讐に燃える映画。最近の映画だとキアヌ・リーブス『ジョン・ウィック』と似たプロットですが、映画としては違いが多い。まず本作のマイケル・ケインが圧倒的におじいちゃんな点です。キアヌのようにムキムキなアクションはできません。走っても息切れはするし、パンチの一つも打てない。しかし銃を突きつけられても動じず、拷問もお手の物。回想シーンなどはないものの、これまでに培った経験値の高さを物語るスキルを発揮してくれます。『ジョン・ウィック』であれば敵もそれなりに武装していましたが、本作での敵は近所の不良。ちょっと日本の不良とはスケールが違いますが、不良は不良。経験値だけが高い元兵士といい勝負になるんですよね。
画作りもすごく落ち着いたもの。ゆっくりと動くカメラはまるで年老いた男性の晩年を描いたヒューマンドラマのようにも見えます。ギャップがすごい。マイケル・ケインの確かな演技力とも相まって、見応えのある映画になっています。
ややラストが気に入りませんでした。敵がおじいちゃんに大義名分を与えてしまうのですよね…。
toraの感想・評価
マイケル・ケイン主演のマフィア物かと思いきや、IRAと闘いを繰り広げた退役軍人役という設定でした。イギリスの低所得層が暮らすとかく治安が悪い団地を舞台に、敵討ちを行っていく物語。加齢故の持病をマイケル・ケインが背負っている事から強いんだけど、なんか大丈夫か?と不安な気持ちにさせられます…この設定が作品のハラハラ感を倍増させてくれるので効果的に感じました。
犯罪を犯す青年たちにも可哀想なバックボーンみたいなものがところどころ垣間見れるんですが、親から親戚から元締め、果ては警察までが腐りきっているので救いようがない存在として描かれています。それ故、彼らも当然の如く悪に徹する生き方に染まりきっているので、かなり憎々しい。ですのでマイケル・ケインの復讐にカタルシスを得られる事は請け合いなんですが、こういう現状を生み出すイギリスの社会構造への問題提起も映画のテーマとして据えられているので、仇討ちが完結しても当然根本的な問題の解決には至りません。鑑賞後もどこかもやっとした気持ちになりました。とにかく演者の悪人としての面構えや役としてのマインドが腐りきっていてある意味素晴らしいなあと感じました。ヤク中人間の描写で脚の血管から注射針を入れるあたり、ハリウッドの娯楽映画にでてくるコカインジャンキーとは一線を画すエグさです。ナメてた相手が実は殺人マシーンでした系の映画が好きな方、哀愁漂うおじいちゃんが好きな方におすすめしたいですf^_^;)
whentheycryの感想・評価
友の敵討ちで近所の悪ガキ共を次から次へとぶっ殺していくじぃさんのお話し。
じぃさんが封印してた兵役時代の力を解放して暴れるのかなーと思ってたらそこまで派手なこともなくじぃさんはじぃさんでした。
マフィアものに似た雰囲気を感じたのですが確かにそれなら派手にはならないのかな。

それ故非道悪道をくり返す悪ガキどもに対する苛々ばかりが募り、復讐が少し温めかなと感じる。
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