初体験 リッジモントハイ

Fast Times at Ridgemont High
1982年 アメリカ 90分
rating 3 3
4 1

「初体験 リッジモントハイ」のスタッフ・キャスト

「初体験 リッジモントハイ」の感想・評価・ネタバレ

  • eltafipr52ll4ok
    eltafipr52ll4ok 5 2016年3月19日

    レンタルにて鑑賞。 この映画、大好きでおそらく何度も観ている作品だ。個性的で魅力的な登場人物に、きらきらとした青春時代の思い出、時代や国が違っても、青春の輝きというものはどこの文化でもあるものだ。 まずこの映画、製作されたのは1982年。まだ青春映画というものが確立されておらず、当時最新のポップソングを挿入歌に使用するというのも、この映画がパイオニアなのだ。青春はある意味「性」春であり、若者のお色気シーンを組み込んだのも斬新だった。ただ、公開当時斬新でも、古臭くなる映画は山ほどある。しかしこの映画はそうはならない。それは、青春、および高校時代の普遍的な感情をうまく描くことに成功しているからだ。 まず、物語の中心となるジェニファー・ジェイソン・リー演じるステイシーとフィービー・ケイツ演じるリンダ。15歳を迎え、性に目覚め始めた奥手のステイシーと、そのお姉さん的存在で、性にも詳しいリンダとの関係は、現在の高校や大学でもよく見られるものだ。また、ちょっとぶっ飛んだショーン・ペン演じるスピコリも、日本ではマリファナがアメリカほど出回ってないとはいえ、どこか調子が抜けていて教師を挑発するようなやつはいるものだ。また、本当は童貞を卒業しているかもわからないのに大人ぶって女の子の扱いをくどくど説明するマイクのようなやつも、おどおどしていざセックスとなったときに怖気づいてしまうようなマークのようなやつも、どこにでもいるリアルな存在だ。これらのリアリティは、脚本家のキャメロン・クロウが実際に高校に潜入して書いたという事実からも納得できる。 また、映画を彩る音楽の数々も素晴らしい。ステイシーがセックスする際に必ず流れるジャクソン・ブラウンの「Somebody's Baby」やレッド・ツェッペリンの「Kashmir」など、ロックやポップの名曲がシーンに華を添える。これらの音楽なしでは、この映画はここまで輝かなかったかもしれない。 邦題には「初体験」とあるが、原題は「Fast Times」つまり「素早い時間」という意味だ。その題名の通り、高校の1年間が90分という短い時間で描かれる。しかし、キャラクターやストーリーに薄っぺらいところはなく、多少の誇張はあるにしても高校生活がリアルに描かれている。誰もが一度は経験する、あのドキドキと忘れがたい思い出やハプニングの数々。この映画は、そんな「あの頃」に戻してくれる、宝箱のような映画だ。