黒澤明監督おすすめ映画18選!

2017年10月24日更新

日本で黒澤明監督以上の監督が登場することはないかもしれません。数多くの映画監督が黒澤明からの影響を受けていると語っています。今回は黒澤明監督が残した数々の傑作の中から18作品選んで紹介します。

黒澤明監督とは?

スピルバーグ監督やジョージ・ルーカス監督など多くの海外の映画監督にも影響を与えている、言わずとした日本映画界の巨匠。 1950年に『羅生門』で海外から高く評価され、「世界のクロサワ」と呼ばれている黒澤明監督。『七人の侍』や『用心棒』などの時代劇から、『生きる』「天国と地獄」のような現代劇など多作。完璧主義として有名で、天候を何日も待つ、自然な演技ができるまでリハーサルを何度も重ねる、ロケ地に建っていた民家の一部を壊したなど、伝説になっている多くの逸話を残しています。 今回はそんな黒澤明監督のおすすめ映画を紹介します。

1.黒澤明監督、初期の代表作

Keimiyazato 中1の時にリバイバル上映で観て本当に熱中しました 13才のガキが2万4千円もしたビデオ(ベータ!)を通販で買う程魅力的な映画でした、お金の作り方を当時は知っていたので、、(国家反逆罪!)  黒澤が三船と出合った作品 志村喬も立ち会っています、結核に怯え次第に落ち目になるチンピラと乱暴な物言いだけど実は心根の優しい医者のドラマで実験的なイメージシーンもあり当時の人は斬新さを感じたはず。

黒澤監督作品の全盛期を支えた名優、三船敏郎とのコンビが誕生したのが1948年の『酔いどれ天使』です。 アル中の医者と結核に罹ったヤクザの交流を無情に描いた作品で、黒澤作品には同じく欠かせない存在だった志村喬が医者を、野性的なヤクザを三船が演じました。 戦後の闇市を舞台に、当時の日本が持っていた圧倒的な生命力を生々しくリアルに映し出しています。 後の黒澤作品とは異なり、暴力を否定するシリアスなテーマを前面に押し出していますが、ヤクザ役の三船の迫力が凄まじく、テーマとは逆に映画の雰囲気はぎらついているのが特徴です。

2.原作は芥川龍之介『藪の中』『羅生門』

taichimachima 言わずと知れた黒澤明の名作。今の時代に生まれた自分としては、1950年に作られたこの映画に対してどうしても違和感を感じてしまった(´Д`) 「対立する複数の視点から同じ出来事を全く違う風に回想し、真実がどうだったのか観客を混乱させる」という法廷心理劇のような手法が用いられており、これはその後の映画作りに大きな影響を与えているそうです(wiki引用)。今ではよく見かける設定ですが、その先駆け的映画だったとは・・・! この映画、一言で言うと、人間のエゴや醜さがこれでもかというぐらいに伝わってくる映画です。

芥川龍之介の小説『藪の中』をベースに映画オリジナルの要素を加えた1950年の『羅生門』は、ヴェネツィア国際映画祭のグランプリを受賞するなど、国際的に高い評価を受けました。 殺人事件の真相を明らかにするために集められた3人の証人。彼らの食い違う証言の裏に潜む人間の醜さを描き出すというサスペンス映画となっています。 全体を通して暗く重いストーリーが展開されますが、それとは対照的なモノクロでありながら鮮やかな映像も見所です。黒澤は太陽をカメラで直接撮影するなどの大胆な技法を使い、画期的な芸術作品として本作を完成させました。

3.時代劇のイメージがある黒澤明の現代劇

yuki12241 素晴らしい映画! 生きるということは、自分のためのみならず、誰かのために生きるということではないのか。それが出来ているのは今の世の中でどれくらいいるのでしょうか。志村喬がまたまた黒澤映画の主演を努めているワケですが、『七人の侍』とは対極にあるようなキャラクターを演じておりこれまたハマり役。歌いながら泣いて、更に瞬きをしないという演技には驚きました。命の終わりが見えてからでなくとも、しっかりと生きていくことはきっと出来るはず。そんな人生を送っていきたいと思いました。 自分の生き方の道筋がなんとなく分かってきた今、自分が世の中にどのように貢献していくべきか考えさせられました。

1952年公開の『生きる』は、時代劇以外の黒澤作品では最も知られている作品の一つでしょう。 無気力に生きてきた市役所勤めの男が余命宣告を受け、残り僅かな自身の生を見つめなおし奮闘するというストーリーは、どれだけの年月を経ても古びない普遍的なテーマ。 劇中で病に侵された男を演じる志村喬の演技も、世界的に非常に高く評価されました。 お役所仕事を批判するシーンもありますが、現代を舞台にした他の黒澤作品が社会問題を大きく扱っているのに対して、本作はヒューマンドラマとしての面がメインの作品となっています。

4.黒澤明の大傑作

Keimiyazato 11才の時に観てから不動の1位、この作品以外に満点はつけていません 60年代黒澤作品の完成された演出力とは違う 豪快な手触りが魅力的、この作品をけなしたい人が必ず言う¨台詞が聞き取りずらい¨ってのも 風が吹いてる屋外で話せばクリアに聞こえるほうが逆におかしいって都合良く解釈しています、侍は勿論ですが他の脇役にも人物描写が掘り下げられている人が多く映画を骨太にしています、これ以上の映画に出会える気がしない。

国内外で映画界に大きな影響を与えた傑作。七人の侍のキャラクターと話しの展開は3時間半の時間を感じさせません。

黒澤明といえばこの映画を思い浮べる人も多いのではないでしょうか? 1954年の『七人の侍』は、莫大な予算を投じエンターテインメント性を重視した超大作です。野武士を退治するために雇われた七人の侍たちの戦いを丁寧に描いています。 黒澤映画の中では分かり易いストーリーですが、従来の時代劇のイメージとは違ったリアリティにこだわった徹底的な時代考証など、単なる娯楽映画では終わらせない黒澤の完璧主義が感じられる作品です。 設定を西部劇に置き換えたリメイクが大ヒットするなど海外での評価も特に高く、ジョージ・ルーカスをはじめとする世界中の映画監督に影響を与えています。

5.西部劇の影響を感じる黒澤明極上のエンターテイメント!

Keimiyazato 迫力があるシーンの連続に千秋実と藤原釜足のコメディリリーフが見所 ジョン フォードや西部劇の影響を一番感じられる作品です。 アクション娯楽大作、千秋実と藤原釜足の掛け合いの面白さが最高で 藤田進の 裏切り御免!も格好いい。

1958年に公開された『隠し砦の三悪人』は、黒澤明が送る極上のエンターテイメント映画。姫と将軍に2人の百姓が加わって敵陣からの脱出を目指す、アクションあり笑いありの痛快な時代劇です。 黒澤のエンターテインメント映画の殆どに深いテーマ性や渋さが垣間見える中、本作は頭を空っぽにして楽しめるほどコミカルなのが大きな特徴。 姫や百姓2人組の性格やストーリーへの関りは、「スター・ウォーズ」シリーズのキャラクターであるレイア姫やR2-D2とC-3POの原型となりました。

6.黒澤明、最後の傑作

hanawa11ify 黒澤明の最高傑作!!黒澤明はこの作品を撮るために自宅を担保にお金をかけました。ハリウッドで称賛を浴びた希代の日本人監督の傑作中の傑作です。

3時間の長さを一切感じさせないほど、役者の演技のレベルが高い!!三船敏郎、加山雄三、昔の俳優はここまで演技がうまかった!!

日本人ならば、是非1度見てみて下さい!!

人を愛し、共に生きる素晴らしさに涙が溢れる傑作。

原作を超えた出来の映像化作品というのは珍しいですが、この『赤ひげ』は原作者の山本周五郎も認めた圧倒的な完成度です。 加山雄三演じる若い医師が不本意ながら派遣されたのは小さな医療所。そこで「赤ひげ」と呼ばれる医師の弟子となり、様々な事件を通じて真の医師に成長していく物語です。 本作は三船敏郎が出演した最後の黒澤映画であり、セリフが少ないのにも関わらず彼の存在感は唯一無二の領域に達しています。 黒澤作品でお馴染みの名優たちを揃え、自宅を売って制作の資金に充てるなど黒澤の気合も凄まじく、全盛期の最後を飾る名作となりました。

7.異色の社会派ドラマ

Tetsuya__Tanoue 実は、黒澤明監督の作品を見よう見ようと思いながらなかなか観る機会がなく、今回思い立って、7人の侍を借りに行ったら、貸し出し中で、仕方なく用心棒を借りて観た。 震えた。。。 こんな凄い映画を今まで後回しにしてたのかと。。。

リアルなアクションとストーリー展開はハリウッドにも大きな影響を与えました。

社会への鋭い洞察力も持っていた黒澤が企業の汚職をテーマにした映画が、1960年の『悪い奴ほどよく眠る』です。 父を殺された男が復讐の為に巨悪に立ち向かうというストーリーに、鋭い社会批判を絡めて日本の暗部を追求した野心作。 ヒットを狙わず敢えて社会問題を取り上げた結果、興行収入は芳しくありませんでした。当時の黒澤がやりたかったことを純粋に追求した作品です。 複雑なサスペンスではあるものの、退屈させないスピーディーな展開はやはり黒澤らしく、題材も古さを感じさせません。ブラックなエンディングには、重々しい気分になること間違いなしです。

8.黒澤明による本格サスペンス

didymalilacina 初黒澤明監督でした. 「身代金を受け渡すのがこだまだったけど、こだまは新幹線が開かないはずだよ」「でも当時はまだこだまは開通してなかったんじゃない」という父母の会話がきっかけで視聴するに至りました.犯人役の役者さんについて「この人『日本で一番長い日』鈴木貫太郎やってた人だよ」と言われてびっくり…。 「夏は暑くて、冬は寒くて寝られやしない」と高台に住む靴屋の社長息子を恨んだ男の目がぎらついたり、髪の毛に何か付いてたんでしょうか、てらてら光る反射が黒色と相まってより緊迫した画面を構成しているというか。 犯人からの電話に出る権田に寄り添う奥さんのしなった線とはらはらした瞳がうつくしい、と感じました. 撮影した当時は冬で俳優さんはみな、白い息が出ないように口に氷を含んで撮影に臨んでいたようです.

自らの名声をとるか、それとも子供の命をとるか?ラストで天国と地獄がはっきりと分かれます。

9.重厚長大な様式美

Tetsuya__Tanoue 観る前にネットで評価を確認したら、あまり良くなく、さほど期待せずに鑑賞。 この作品のどこが駄作なんでしょう。。。

ただただ凄い!

1957年の『蜘蛛巣城』は、カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した戦国時代のスペクタクル巨編。

シェイクスピアの『マクベス』を日本式に翻案したもので、様々な文学作品から影響を受けている黒澤らしい作品と言えます。 舞台を戦国時代に移し、原作に能の要素を取り入れるなど、単なるリメイクではなくオリジナルとして観ても完成度の高い傑作。 実際にセットとして城を建設したり、三船が演じる武将に大量の矢が射られる終盤のシーンでは本物の矢を使うなど、リアリティの追及に一切妥協がありません。

10.『野良犬』は日本の刑事ドラマの原点?

日本の刑事モノに多大な影響を与えたのが、1947年の『野良犬』。 拳銃を盗まれた刑事が先輩と共に犯人の行方を捜すというサスペンス映画です。そのハードボイルドなストーリーの裏には、終戦後の復員兵問題が提起されています。 そんな本作で特徴的なのが、その熱気です! 戦後すぐの日本の街並みから伝わってくる強烈なエネルギー、観ているこちら側も汗をかくような真夏の暑さがとても印象的。 さらに地味な聞き込みのシーンや、泥臭い捜査方法も省略せずにしっかりと描写され、黒澤の映像表現の巧みさはこの頃から完成されていることが分かる作品でもあります。

11. 黒澤明のこだわりが詰まった超大作!

黒澤の手掛けた最後の大作時代劇で、シェイクスピアの『リア王』をベースに作り上げられたのが1985年の『乱』という作品です。 ある一族が滅亡していく様を通じ、人間の愚かさを壮大なスケールで描き切った入魂の一作。重厚なシナリオだけでなく、美しいカラー映像も見所です。 一つ前の作品である『影武者』が本作の資金稼ぎの為に制作されたということからも、『乱』を“ライフワーク”と呼んだ黒澤の本気度が伺えます。 『影武者』のヒットにより長い不遇の時代を抜け出しつつあった黒澤でしたが、本作の制作はフランスからの援助を受けて初めて実現しました。