飛天女郎

飛天女郎

飛天女郎, Trapeze Girl
香港 1967年上映
rating 3.5 3.5
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『飛天女郎』のスタッフ・キャスト

『飛天女郎』の感想・評価・ネタバレ

  • changpian
    changpian 3 2014年1月5日

    鬼才、中平康監督が、楊樹希の名義で香港ショウ・ブラザーズで監督した4本の映画の一つ(1967)、だが残念ながら本作だけは香港でもDVD化されていないが、ネット上の動画で鑑賞できた。4本のうち、これのみ日本での自作リメイクではない。  古装戯(時代劇)を得意とした女優・方盈が主演だが、これは現代もの、サーカスが舞台。映画の冒頭は貧しい労働者であるヒロインの身体がサーカスよろしく香港の雑踏を駆け抜けるシーンが連続し、おお、さすがは中平監督、と思わせるのだが、ヒロインがサーカス団に加わってからは、作りもののセットで繰り広げられるメロドラマへと転じていくのが残念。サーカス部分は日本で撮影したとのことでもあり、致し方なかったのかもしれないが…。脇を固める男優陣の岳華、羅烈はキャラが立っており、それなりに見応えはある。  実はこの映画、「せんきち」さんの詳しい調査により、渡辺祐介監督の『あばずれ』(1966年)とほぼ同一のストーリーであり、実質的なリメイクであることが明らかになっている。( senkichi.blogspot.com/2013/03/1.html‎ senkichi.blogspot.com/2013/03/2.html‎ )しかしながら、恐らく香港側の事情により、ラストシーンがハッピーエンドに改変されているため、ヒロインが実家に戻るシーンがなく、サーカスに入る前の部分が浮いているような気がする。この映画はヒロインがフルヌードで羅烈に強姦されるシーンがあり(おそらく別人の体による吹き替え)、香港初のフルヌード、強姦シーンがある映画とされるのだが、その問題のシーンが欠落している。香港電影資料館で上映された際にもそのシーンは欠落していたそうだ( http://www.ikikyou2724.acsite.org/blog/report/movie/trapeze-girl/ )。だが、そのシーンが欠落していないフィルムも現存しているようで、その感想文がこちらで読める。 http://blog.goo.ne.jp/dragonfever1127/e/927ffaa364ad9fa9a0dee458a9cc327a

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