『白痴 (1951)』のスタッフ・キャスト

『白痴 (1951)』の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 2 5月16日

    戦争での強烈なショックにより白痴となった男が北海道へ出向く。そこでとある運命的な出会いをする。 ドストエフスキーと黒澤明のマッシュアップは残念なことに失敗しているように見える。それは黒澤明の「フィルムを切るなら縦に切れ」の言葉に集約されている。シーンの力強さはそれは大変なものだ。原節子は他の映画(小津安二郎とか成瀬巳喜男とか)では見せないような鬼気迫る演技を見せているし、映像演出においても時に実験を絡めつつ攻めているように感じる。ただしかし、残念なことにこの映画はとてもわかりづらいのだ。白痴の男が女に惚れるまでの過程があまりに短い。二人の間で揺れる理由もよくわからない。エピソードがごっそり抜けているような印象なのだ。極め付けは序盤の字幕で物語を説明させてしまう点だろう。僕はこんなのズラウスキー『シルバー・グローブ』でしか観たことがない。本当に惜しい映画だ。完全版で観たい…。

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