ふたつの名前を持つ少年
ふたつの名前を持つ少年
Lauf Junge lauf
2013年製作 ドイツ・フランス 107分 2015年8月15日上映
rating 3.6 3.6
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『ふたつの名前を持つ少年』の感想・評価・ネタバレ

  • YU66 RAMONE
    YU66 RAMONE 3 2016年6月28日

    辛くてたまらない実話です。 こんなに子供って強くなれるのでしょうか。勇気とお父さんとの約束を胸に涙なしではいられない辛い少年の数年間が描かれています。 そんな中でも手を差し伸べてくれる善の側の人間、自分も1ミリでもそういう人間に近づきたいと思いました。

  • tophelos
    tophelos 0 2015年11月5日

    2015/09/05 テアトル梅田 第二次大戦中のポーランドでナチスの手からたった一人で逃避行を続けたユダヤ人少年の実話を基にした物語。題材としてはありがちとも言えるのだが、主人公の少年を軸に逃亡中に出会うさまざまな人々との出会いや関わりを描いた、ある種のロードムービーとして捉えることができるかもしれない。もちろん生死のかかったまさに命がけの逃避行ではあるが、多くの善意の人々による希望も強く感じさせるし、なにより主人公である少年の愛らしさや力強さと相まって、重苦しいだけの物語とはやや趣を異にしているように感じる。主役の少年を演じたのが双子で、シーンによって演じ分けられていたという事実もとても興味深い。

  • ゆう

    第二次世界大戦下、8歳の少年スルリックは1人でゲットー(ユダヤ人強制収容地区のようなとこ)から命からがら逃げ出し、ポーランド人孤児ユレクとして約1年間1人で生き抜いたという実話に基づいた話し。 現実は小説より奇なりとはまさにこの事。8歳にして生きる為に嘘を吐き、生きる為に全ての人を疑わなければならなかった。 また、そんなユレクと関わる人たちも善人悪人といてこれが戦争というものだと改めて知らされる。 前線でドンパチやっているだけが戦争の被害ではない。 余りにも過酷で辛いスルリックの物語だけれど、スルリックの強い眼差しと明るい笑顔が決して気分を落ち込ませるだけの映画にせず、戦争の悲惨さを伝える映画になっていました。 パンフレットにて原作者の言葉が書かれていました。原作者のウーリー・オレブさんが全てを書き終え、スルリックのモデルとなったヨラム・フリードマンさんに原稿を送った時のこと。 ヨラムの奥さんから電話がありこう告げられたそうです。 「ヨラムが言ったのよ。今日は人生最高の日だって」

  • HM world-traveller
    HM world-traveller 4 2015年9月6日

    1942年-45年、ポーランド。ナチスから逃れ、飢え、寒さ、ナチスの追走/攻撃、怪我などと戦いながら、偽名を使いユダヤ人であることを隠しながら、生き抜いた1人のユダヤ人少年の3年間にわたるサバイバルの日々。実話ベースの作品と知って驚いた。脱走時わずか8歳の少年がよくぞここまで、、と。 俯瞰的な描写を極力排除し、最初から最後まで少年目線にフォーカスしているためか、観ているうちにだんだんと擬似体験しているような気分になっていく。 渡り歩き 逃げ回る命がけの日々での多くの出会い。戦時下、見ず知らずの少年に救いの手を差し伸べる善意の人々と、敵意を露わにし追い払うばかりかナチスに密告する人々。いつの世でもどんな場所にも、温かい人もいれば冷たい人もいるのが至極自然だけれど、厳しい状況では良くも悪くも素の人間性がよりはっきりと出がちだ。戦争のような極限の状況下ではなおさらだろう。自身もどうなるかわからないこういう危険な状況で、自分は果たして手を差し伸べることができるんだろうか?という思いにかられた。 ホロコーストを取り上げた映画は数多くあるけれど、徹底的な少年目線というのがこれまでに観た映画とはひと味違う作品でした。 木々茂る森や、深い緑の川、遠くまで続く野原などポーランドの田舎の風景が美しくて、壮絶なサバイバルとあまりにも対照的で、美しさの中にも残酷に思えました。 邦題もいいけど、原作のタイトル『RUN BOY RUN』( 走れ、走って逃げろ ) が より好きです。

  • hiroenag
    hiroenag 0 2015年8月15日

    ユダヤ人ゲットーを抜け出し、ポーランド系の偽名を名乗って逃げ続けた少年の物語。いつも思うけれど、こういう宗教が根底にある物語は、「信仰」という概念が曖昧な私のような日本人には理解できてないかもしれないと思ったのでした。特に父母を忘れてもユダヤ人であることを忘れるなというセリフと、その後彼が生きるために覚えたキリスト教的習慣とに彼はその後どう折り合いをつけたのか、そこも気になってしまいます。 こう言っては何ですが、映画としては非常に面白いのです。人々に助けられつつ、常にドイツ人に追いかけられる描写はジェットコースタームービーのような要素が強く楽しめました。主人公の男の子の意志が強そうな目の一方で可愛らしい笑顔がそれを惹き立ててるように思ったのですが、後でなんと双子の男の子のダブルキャストと知って驚きました。単に暗いだけの話じゃありません。オススメです。

  • flowermurmur
    flowermurmur 3 2015年7月30日

    試写 ユダヤ人であることを隠し、名前を偽り信じていない宗教を勉強してまでポーランド人社会に入り込んで生き抜こうとする少年。生きるために仕方ないこととはいえ、「ユダヤ人なんかじゃない!」と叫ばなければいけなかった彼の心境を思うと辛い。実話だけどラストは蛇足。