黄金のアデーレ 名画の帰還

黄金のアデーレ 名画の帰還

Woman in gold
2015年製作 アメリカ イギリス 109分 2015年11月27日上映
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『黄金のアデーレ 名画の帰還』のあらすじ

20世紀が終わる頃、ある裁判のニュースが世界を仰天させた。アメリカに暮らすマリア・アルトマン(82歳)が、オーストリア政府を訴えたのだ。 “オーストリアのモナリザ”と称えられ、国の美術館に飾られてきたクリムトの名画〈黄金のアデーレ〉を、「私に返してほしい」という驚きの要求だった。伯母・アデーレの肖像画は、第二次世界大戦中、ナチスに略奪されたもので、正当な持ち主である自分のもとに返して欲しいというのが、彼女の主張だった。共に立ち上がったのは、駆け出し弁護士のランディ。対するオーストリア政府は、真っ向から反論。 大切なものすべてを奪われ、祖国を捨てたマリアが、クリムトの名画よりも本当に取り戻したかったものとは──?

『黄金のアデーレ 名画の帰還』のスタッフ・キャスト

『黄金のアデーレ 名画の帰還』の感想・評価・ネタバレ

  • あや
    あや 4 7月13日

    ノイエギャラリーでこの絵を見たことがあって、ベルベーレ宮殿にももちろん行ったことがあるのだけど、このようにして、クリムトのアデーレのあの絵がニューヨークのあそこにあったのだということが、ひとつの歴史を変えた、オーストリアがオーストリアとして変わった瞬間だったのだということがよくわかりました。お父さんが、国の誇りは子供達ということにも泣けたし、戦争がもたらす今や私には信じがたい出来事の爪痕は未だに残ってることを改めて感じました。日本人としての誇りを持って生きれてるかなぁとも。

  • まつり
    まつり 4 2017年5月13日

    怒りと憎しみは違うって聞いたことがある。怒りは理由があるもので、憎しみは理由が何だったか関係もなくただただ憎いという感情。この映画で描かれているのは怒りだと思う。復讐心や憎しみからではなく、国を動かすほどに闘う理由がある。 名画を奪還する理由がとても丁寧に描かれていると思う。回顧を交えて紐解かれていく"理由"に、見ている者にも悲しみと怒り、やるせなさが伝播してくる。 作中、現代っ子の若い弁護士が心を打たれる場面があるけど、そこで沸き上がる感情もやっぱり怒りだと思う。物語上だと意外にあっさり流れてったけど(苦笑)。戦争の傷とはこういうものか…というのをヒシヒシと感じた。間違った行いが平然と行われていた、その当事者が、その場所が目の前にあれば、当時を知らない者であっても激しく感情を動かされるよなって思った。 ただ、結構ワンサイドな感じで。ストーリー進行をスムーズにするため裁判の相手方を無慈悲キャラに演出してると思う。実際はきっと勧善懲悪ではないけど、そこはしょうがないじゃん映画だしって感じ。見やすくしようとは観客思いだけども。ウィーン怒ってない?大丈夫(汗)?。あとなあ、名画のその後がなあ、まあ管理できないもんね…ていうとこをサラッと流すのちょっとずるい(…というのは見終わった後Wikipedia見て思った)。 感情が動かされる映画だけに、反面自分は傍観者だなって強く思わされる映画だった。映画を見る前と後では"世の中の見方が変わった"つもりでいて、でも"目の前に出された情報でしか世の中を推し量れない"て考えると、何の変わりもなかった。扇動されないように気をつけて生きよう

  • yukina

    美術の教科書で見たような…そんな記憶しかなかったアデーレの肖像画。この作品を通して、あくまで持ち主の立場ではあるが、今まで知らなかったナチスの歴史を垣間見れた。何の罪もない人たちから収奪した美術品の数々、今なお本来の持ち主に還っていないものが多くあるという。アデーレは現在ニューヨークにいるそうなので、是非一度自分の目で見てみたいと思った。この絵がどうしてそこまで国宝級なのかについて、もう少し描写があってもよかったなーと思いつつ、そこは勉強することにしようと思う。

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