ハッピーエンドの選び方
ハッピーエンドの選び方
THE FAREWELL PARTY
2014年製作 イスラエル 96分 2015年11月28日上映
rating 3.2 3.2
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『ハッピーエンドの選び方』のHM world-travellerの感想・評価・ネタバレ

HM world-traveller
HM world-traveller 2 2016年1月29日

『エピローグの綴り方』 もし、邦題を変えるとしたらどう変えよう? 鑑賞直後にそう思った。邦題と内容があまりにもアンマッチで違和感がある。冒頭の案もふさわしいとは思わないけれど、「ハッピーエンドの選び方」よりマシだと思う(^^;;。 第71回ベネチア国際映画祭で観客賞を受賞したイスラエル映画。老人ホームに暮らす 発明が趣味の老人が、望まぬ延命治療に苦しむ親友からのたっての依頼で作ったのは安楽死( 自殺幇助 ) 装置。自らスイッチを押して苦しまずに最期を迎える装置が密かに評判を呼ぶが、、。 誰も避けて通れない老いや死。その過程にある病いや認知症などの問題。医学の進歩は長寿をもたらした一方で、延命治療に関する本人と周りの意識の差や、人の死の定義や尊厳死の議論を大きなものにしてしまった。自分の命は誰のものなのか、人生の最期をどう閉じるのか、安楽死・尊厳死は是か非か、介護する側の負担は、など絶対解の無い問題を考えさせられる。 そんな重いテーマを扱った映画ながら作風は至ってライト。所々にコミカルなエピソードが散りばめられ登場人物のキャラも飄々として息苦しさを感じず、時間も短めで観やすい。( 中には笑うに笑えないエピソードもあるけど ;^_^A ) 不治の病や認知症。実際にその立場になったら自分はどう思うのだろう? どこまでも生にこだわるのか、自分で判断できるうちに何とかしようと思うのか。家族から死なせてほしいと懇願されたら?自分のことさえわからない状態や激痛に苦しむ姿を前にしても生きていてほしいと思う気持ちが勝つのだろうか。 自分自身なら死なせてほしいと思い、家族だったら生きていてほしいと考えるのもエゴだと思うし、とても難しい。