【感想】8年間親友だった男女が……。『このままじゃ私たち、親友らしくいられない』の拗らせ両片想いにキュン!
高校時代から仲が良かった男女が、大人になってから同居生活を始めたことがきかっけで関係が動き出すストーリーのTL漫画『このままじゃ私たち、親友らしくいられない』。 8年という長い期間を親友として過ごしてきた男女が、溜めてきた想いをぶつける拗らせ恋愛ストーリーが見どころの作品です。 作中では主人公の気持ちの葛藤が丁寧に描かれており、思わず感情移入してしまいます。想いをぶつけた先に何があるのか、魅力たっぷりな一作です!
『このままじゃ私たち、親友らしくいられない』とは
『このままじゃ私たち、親友らしくいられない』は、長い間親友として関係を保ってきた主人公とヒーローが、気持ちをぶつけ合うまでのストーリーを描いたTL漫画です。日常シーンとベッドシーンの両方で感情の変化が緻密に表現されており、2人の恋を応援したくなる作品となっています。 主人公の南野は、学生時代の親友である北沢と大人になっても仲良しでした。ある日、女友達とルームシェアをする予定だった南野ですが、友達のドタキャンで計画は頓挫。 しかし代わりに北沢と一緒に住むことになり、同居生活を開始します。そして一緒に過ごす中で、南野の心の奥底にあった北沢への想いが溢れ……。 2人の恋がどのような結末を迎えるのか、最後まで目が離せない作品です!
読めば読むほど主人公とヒーローを好きになる!
主人公である南野は、学生時代から北沢と親友の関係を保っている女性。普通に恋愛をして他の人とも付き合っていた過去がありますが、昔から北沢に想いを抱いていました。 そして北沢と一緒に暮らす中で、今まで抑え込んでいた感情を露わにしていきます。 一方の北沢は、学生時代からモテモテのイケメン男子。優しくて気さくな性格をしており、南野に対してもあくまで親友として接しています。 同居生活を始めてからは、南野に対してドキドキさせるような行動をする場面も……。狙っているのかどうかはわかりませんが、さりげない気遣いや彼が引き起こすえっちなトラブルにはキュンとしました! そして読み進めていくごとに明らかになっていく北沢の想い。最終的には両片想いであったことが明かされますが、そこにたどり着くまでの過程で2人の魅力がたっぷり描かれています。 美男美女カップルというだけで満足なのに、内面も素敵な南野と北沢に惚れちゃいました!
主人公の心情の描写が秀逸!リアルな感情に同意しちゃう
本作は主に南野の視点でストーリーが進んでいき、彼女の心情や感情が丁寧に綴られています。北沢の前では必死に平静を保っていますが、実は出会ったときから恋心を抱いている南野。 物語が描かれる中で明らかになっていくのは、南野の中にある北沢への複雑な想いです。「好きだけど親友のままでいればずっと一緒にいられる」「恋心を知られたら離れていくかもしれない」という見えない恐怖に支配されており、恋心を伝えられずにいます。 親友になってしまったからこそ関係が壊れることを恐れているという考えには、思わず「わかるよー!」と叫びながら感情移入していました。 好きだから近づきたいけど、近づきすぎたら嫌われるかも……。そんな恋をしたことがある人なら誰もが一度は抱いたことがあるであろう気持ちを、リアルに丁寧に綴っているのです。 だからこそ南野のことを応援しちゃうし、ラストの展開でも涙しそうなほど感動しましたね!
エロくてエモいのオンパレード!ラストのベッドシーンが良すぎる
同居生活を送る中で、北沢への想いが膨れ上がっていく南野。そして部屋の更新が近づいたとき、今まで抑え込んでいた恋心が涙と共に溢れてしまうのでした。 支離滅裂だと自分で理解しながらも、とにかく想いをぶつける南野に対して、北沢は優しくキス&抱擁をします。そこで明かされる北沢の想いと、南野と同じだった感情。 TL漫画ではありますが、ここまでのシーンだけでもう満足です。めんどくさい女と自分で言っちゃう南野を優しく包み込むのは、8年間関係を保ち続けてきた親友でありこれから関係が変わっていく男性……。 本当に感動のストーリーで、じっくり読んできた人は間違いなく涙するシーンです! さらにその後のベッドシーンもこれまた見どころ満載で、長年の恋心を互いにぶつけ合う情熱的な描写は興奮必至です。また互いに元カレ・元カノがいたことを知った2人が、小競り合いをしながら交わるシチュエーションも最高! 親友から恋人へと発展するエモさ満載のラストに夢中になりました!
まとめ
漫画『このままじゃ私たち、親友らしくいられない』は、8年という長い期間を親友として過ごしてきた男女が恋人になるまでのストーリーを描いた、ドキドキ要素満載のTL漫画。 主人公の女性の感情が最初から最後まで丁寧に表現されており、思わず感情移入してしまいます。そして心の底から彼女の恋を応援し、ヒーローと想いが通じ合うシーンには感動するはず! 読者が南野と北沢の恋を8年間応援していたような感覚に陥る素敵な一作です。

