永い言い訳

永い言い訳

作品情報

製作年 2016年
日本劇場公開日 2016年10月14日
製作国 日本
上映時間 124分
ジャンル ドラマ・恋愛

あらすじ

人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(きぬがささちお)は、妻が旅先で不慮の事故に遭い、親友とともに亡くなったと知らせを受ける。その時不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。そんなある日、妻の親友の遺族―トラック運転手の夫・陽一とその子供たちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。保育園に通う灯(あかり)と、妹の世話のため中学受験を諦めようとしていた兄の真平。子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝き出すのだが・・・

新着感想・ネタバレ

wakamewattsの感想・評価
作家でTVタレントの夫と、美容師の妻。妻が友人とバス旅行している途中で交通事故に合い死んでしまう。その時、夫は若い女と自宅のベットで寝ていた。妻の葬儀を終え、一緒に死んでしまった友人の旦那とその子供たちに合う。夫は妻の着ていた服も、友人の名前も何も知らなかった。残された遺留品の中に携帯電話が残されていた。その携帯に残された言葉は夫を愕然とさせた。(#16-162)
mazda620の感想・評価
霞んでいた愛情しかなかった男が失った妻への、空っぽの自分への、永い言い訳。
優しくてあたたかな美しい手で、傷口を触るような映画。
失くしたって少しも悲しくなんてならないのに、何故か急に空っぽになったように思える人生。鍵を閉め忘れたり、ケイタイを家に置いてきたときに感じる不安というよりは、どんな日も毎日欠かせず飲んでいたコーヒーを今日は飲まなかったような不安な感覚に近いと思う。特別なことじゃないのに胸に残るモヤモヤ。大切にしていたわけじゃないからなんでモヤモヤしているのかもわからない。
予告編では「これっぽっちも泣けなかった。そこから愛し始めた」っていってるけど、本当は大切だったと思うんだよね。ずっと前から。大切だからこそありのままのかっこ悪い自分がでてしまう。大切だからこそ、ガサツに扱ってしまう。大切すぎるものは失くなるなんて想像できないもの。
死者をとむらうドキュメンタリーは、ドキュメンタリーのくせにああしろこうしろと指示出しする。同情させる演出をする。でもいやらしいそのドキュメンタリーは彼そのものを見ているようだった。どこかで自分のダメな部分に気づいてしまったから、償うみたいに人に優しくする。くっそかっこ悪い。

『何者』や『葛城事件』にも彼と似たような男がいた。その言葉を並べなければ自分は立っていられない。残された自分を守るための言い訳。どんなに美しい言葉を並べても、説得...
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