春寒

春寒, LOVE IN GHILLY SPRING
台湾
rating 2 2
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「春寒」の感想・評価・ネタバレ

  • changpian
    changpian 2 2012年11月27日

    1979年の台湾映画。台湾製DVDで鑑賞。歌手の鳳飛飛が初めて映画に主演したもの。先日のシンポで(歌手としての) 鳳飛飛を研究したいという大学院生と知り合い、その流れで見てみたもの。(鳳飛飛の出演した映画は多くないが、何と言っても侯孝賢監督のデビュー作『就是溜溜的地』(ステキな彼女)、第二作『風兒踢踏踩』(風は踊る)に出演していたことは印象深い。)  さて、のちに子供向け映画を撮る陳俊良監督によるこの映画、正直言って褒められたできではない。カルト映画として面白がる向きもあるようだが(http://so-hot.cc/detail/about/%E6%8A%97%E6%97%A5%E9%9B%BB%E5%BD%B1/result/4 )、はっきり言って、くだらない抗日宣伝映画だ。舞台は太平洋戦争期の台湾であるが、台湾人のアイデンティティの苦悩などは一切描かれず、彼らは中国人として振る舞う。正確には、台湾の「三大林場」の一つとして知られる宜蘭県太平山が舞台。鳳飛飛は猟銃片手に狩りを楽しむ少女役で、もしかすると原住民ではないか、と一瞬思わせるが(李香蘭が原住民少女を演じた『サヨンの鐘』のモデル、サヨンの村は太平山に近い)漢人であり、この映画には原住民は一切登場しない。映画中、梁修身演じる男主人公が作曲し鳳飛飛が歌う歌は、映画製作当時流行のキャンパス・フォーク調で興ざめ。映画中、カイロ会談に出席した蒋介石を褒め称える台詞もある。男主人公は使用人の息子でありながら、日本の旧制高校を卒業後、太平山に戻ってきたとされるが、そんなことはありえるのだろうか。横山少佐は極悪非道で、抗日映画中のステレオタイプな日本人像の範疇を出ないが、ヒロインに横恋慕するところは目新しいといえば目新しい。  「帽子歌后」と呼ばれ、帽子がトレードマークだった彼女が、いきなりオープニングで帽子をかぶって登場するところは、当時の映画館でも大いに湧いただろう。でもそれだけ。

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