
『オールド・ボーイ(2013)』のスタッフ・キャスト
『オールド・ボーイ(2013)』の感想・評価・ネタバレ
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男が突然小部屋に監禁。20年後、突然解放される。男はなぜ20年もの間監禁され続けたのか?男は偶然出会った女の手を借りて真相解明へ…。 日本原作漫画でパク・チャヌクの復讐三部作にも挙げられる韓国映画のリメイク版。リメイク版の評価が高く、相対的に評価が集まっていないような本作ですが、それでもやっぱり楽しい。オチはリメイク版の方がすっきりと決まっており、僕は嫌いじゃない。ジョシュ・ブローリンはとてもいい感じ。 社会派の作品も多いスパイク・リー監督作品ですが、本作はそういう意味では薄味…?あるいは、復讐が復讐を呼ぶ、という構造自体がアメリカそのものを暗に意味しているのか?20年という月日の間、アメリカ史をテレビから眺め続けた男として主人公が描かれている。
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不気味なことが説明なしで淡々と行われて最後にドンと陥れるのがこの映画の魅力というか醍醐味の一つなのに、韓国版と比べて少し説明的な気がします。 横アングルの戦闘シーンは敵役の大げさな演技と武器の使いすぎで〇〇レンジャーを観ているようでした。一番の問題点は例の二人の関係性をもっと丁寧且つシリアスに描くべきでしたね。その場しのぎの付け焼き刃が拭えなくて淡白な関係のままラストスパートに差し掛かっていったから伏線が肩透かしに終わった感じが致します。 まぁでも韓国版でやりすぎなほど釈然としなかったとこをちゃんと国民的な映画にしてくれたのでそういうとこはよかったと思います。
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韓国版オールドボーイがかなり面白かったので、アメリカでリメイクされたこの映画まで観た。あの有名なオルセン姉妹のさらに妹だということで、あの2人ではないけども、やはり顔は似ている。 日本原作の漫画が、ハリウッドまで進出するのは嬉しいことだが、やはりこの原作漫画の知名度は一般的に日本でも高くないだろう。 設定は全然違うんだけどストーリーの重要な部分や結末は韓国版と同じ。しかし何故だろう、韓国版の方が断然いい。 重要なのは監禁した犯人がいかに復讐をするかだ。その点では韓国の方が数段上手だった。復讐をテーマに作られた映画で、韓国版よりもあっさりしている。韓国版で特に印象的だったのは真相を知った後の主人公の行動だったが、それがない。あそこは序盤に伏線も張っていてかなり良いシーンだった。それを期待していた部分ももちろんあった。 そして終わり方だろう。韓国版の「後はご想像にお任せします」というエンディングと、うって変わってリメイク版は完全に幕を閉じる。あのエンディングこそ復讐が終わらないことを暗示している神がかった終わり方だったのに、惜しいものである。 しいてリメイク版の勝っている部分を挙げるとしたら、悪役の過去だろうか。過去の話もトータルで言えば韓国版の方が上なのだが、変態度合いが増している、本当にその部分だけが勝っているところだった。 とはいえ、真相を知った時の衝撃はまた鳥肌を立てたし、監禁部屋に殴り込むカメラ一台で撮る戦闘シーンは健在である。映画として普通に面白い作品だった。 まだどちらも観てない人は韓国版を先に。もしかしたら原作を先に読んだら良いのかもしれない。いきなりこれはやめよう。