ポケットの中の握り拳 (1965)

ポケットの中の握り拳 (1965)

Ipugni in tasca
イタリア 2014年7月5日上映
rating 4.8 4.8
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『ポケットの中の握り拳 (1965)』のスタッフ・キャスト

『ポケットの中の握り拳 (1965)』の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 4 2019年9月21日

    病んだブルジョワの一家。盲目の母、障害のある三男、長男への愛が強い長女…。癲癇持ちで仕事もしない次男は、唯一まともに見える長男が自由になれないのは自分たちのせいではないかと考え、悪魔のような発想に至る。 マルコ・ベロッキオ初監督作。ここ数本鑑賞した中ではダントツの映画であり、初監督作品でこの境地に至るベロッキオは天才だ。次男が抱え込む秘めた暴力性が徐々に発露していく。通知表を持ってきた少年に意地悪する件がガキっぽくて好き。食卓のシーンなど、食事が一切美味しそうに見えないのがすごい。手の動き、目の動き一つ一つが効果的に働きその全てに意味が与えられて血が流れているように感じる。 ものすごいのがクライマックス。全てを理解した瞬間の姉のあの表情。口元を手で押さえ、目を見開くあのシーンの衝撃!その後に続く一点の曇りもない完璧なオチも申し分ない。 鑑賞直後から何度も何度も思い返しては身悶えするほどの傑作。文芸映画はしばらく鑑賞できなさそうなので、しばらくアクション映画かホラー映画ばっかり見ることにする。星5でたかも。

  • Katsuhiko_Miyata
    Katsuhiko_Miyata 5 2014年9月18日

    08/01 イメージフォーラムにて(日本初公開) さすがイタリアの巨匠ベルトルッチと比較されるだけある。 北イタリアのあるブルジョア家庭、働かないでただ漫然と日々を過ごすテンカン持ちの次男アレッサンドロは、目の見えない母親と障害を持つ弟、一家を支える長男アウグストとその兄を偏愛する妹ジュリアと共に暮らしていた。家族に対して強い不満を抱えていて自分も何か役に立ちたいと考えているアレッサンドロは障害持ちの家族を殺そうと決めるのであった・・ 「これを見ずして映画は語れないといった大袈裟な台詞をごく自然に口にさせてしまう『ポケットの中の握り拳』には、やはり心が乱れる」とあの蓮實重彦さんが言うくらい。脚本、映像、演技、音楽 全てが強烈で印象に残る。これが処女作・・天才だ。(正直ベロッキオの他の作品はそんな好きではなかったので期待せず観に行った) もう一度観て勉強したい作品の一つだ

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