タイム・オブ・ザ・ウルフ

タイム・オブ・ザ・ウルフ

THE TIME OF THE WOLF
フランス・オーストリア・ドイツ 2003年10月8日上映
rating 3.7 3.7
6 4

『タイム・オブ・ザ・ウルフ』のスタッフ・キャスト

『タイム・オブ・ザ・ウルフ』の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 3 2017年11月4日

    大飢饉が発生し飢えた一家は別荘に向かうが、そこには先客がおり銃を向けられ…。一家は別荘に居られなくなり放浪し人々が集まる土地に落ち着く。 難解かつ淡白で冷えた絶望を与えてくれるハネケ監督作としては異質。確かに大胆な省略は存在しますが、ストーリーは余裕で追えます。度々脱走する息子は何を考え、何を思っているのか。彼の思いを計ることは難しいのですが、映画の意図は彼に詰め込まれています。貧困により絶え間ない争いを目にした子どもが世界に絶望してしまうのです。子供達は人間の本質を目の当たりにしてもなお生きていくことができるのか。 天才女優イザベル・ユペールが主演。『ピアニスト』でハネケに相当気に入られたんでしょうね。彼女の存在感は本作ではそれほど感じられませんでした。

  • k1ller_aka_tKo
    k1ller_aka_tKo 4 2015年4月4日

    原因不明の未曾有の大災害による地下水の汚染で飢饉に襲われる危機的状況下に置かれたとあるヨーロッパの田舎を舞台にした静寂のパニック映画。ハネケ映画を見慣れたせいかあまり悲惨な状況に見えなかったのは少し残念だが、噂には聞いていたが今まで観てきたハネケ作品の中で唯一ラストに「希望」が描かれていた作品だった。 倫理的に、冷静にと普段自制心を保つ大人たちがそんな状況になれば当然エゴ剥き出しで些細なことで言い争い、身内を守るためには物だって奪うし他人だって殺す、そんな大人たちの醜さを間の渡りにした子供たち。線路に美しく燃え盛る炎の前に裸で飛び込もうとするベン。それを目撃し制止させ優しく抱きしめる男。滅びゆく世界の救済を幼い少年に背負わせてしまった大人たちの愚かさとこの状況下においてもまだそこに確かに残る善の心の描写がハネケ監督によるヒューマニズムの素晴らしさであり、ラストの車窓風景は僕は希望だと思えた。

  • シロクマ
    シロクマ 4 2015年1月4日

    衝撃的なオープニング。世界設定については詳しい描写がないが、飢饉が深刻。かなりエグい作品。

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