羅生門

羅生門

1950年製作 日本 88分 1950年8月26日上映
rating 3.4 3.4
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『羅生門』とは

黒澤明監督作品。伊丹十三の父、伊丹万作唯一の弟子といわれる橋本忍が芥川龍之介の小説『藪の中』を基に書いた作品に、黒澤が芥川小説『羅生門』のエピソードなど合わせて完成させた脚本。平安時代の乱世を舞台に、殺人事件を通して浮かび上がった誰しもが持つ人間の利己主義をテーマとしている。難解な内容に配給元の大映も首脳陣の評価は低くかったが、反面当初から作品の良さを認めていた外国人の手によってヴェネツィア国際映画祭に出品された。そこでグランプリである金獅子賞を獲得して初めて、その価値を日本人にも見直されるようになった。モノクロならではの撮影技法、全体を通して流れるボレロ調の音楽など見どころも豊富。

『羅生門』のあらすじ

混乱の続く平安京、終わりの見えない殺伐とした日々に人々の心は荒み切っていた。暗い雨が降る羅城門の軒先で3人の男が話をしている。とある殺人事件の取り調べを受けてきた杣売り(志村喬)と旅法師(千秋実)、聞き役は下人(上田吉二郎)だ。ある日山の中で杣売りは金沢(森雅之)という侍の死体を発見した。旅法師は生前の金沢とその美しい妻真砂(京マチ子)を見かけたという。そんな事情でふたりは取り調べの席に呼ばれたのである。杣売りの証言では、死体の周りにいくつかの持ち物は落ちていたが、金目の太刀、女物の短刀はなかった、ということになっている。まもなく盗賊の多襄丸(三船敏郎)が犯人として連行され、金沢と一緒にいたはずの真砂も捜し出された。事の発端は多襄丸が金沢をだましておびき寄せ、好意を持っていた真砂を襲ったことだった。しかしながら多襄丸、真砂、霊として呼び出された金沢の言い分が三者三様違っている。誰が嘘を言っているのか、杣売りの人間性とは、下人は、旅法師は……。

『羅生門』のスタッフ・キャスト

『羅生門』の感想・評価・ネタバレ

  • 錆犬

    2018/09/20 Hulu

  • minako-n
    minako-n 0 2018年6月12日

    白黒映画の水面が好き

  • YOU

    人間の様々な本質が曝け出され、結局真相は謎のままで、この88分で語られたことを最終的には観客側に問いただされているような不思議な作品だった。 1つの事件について各々が証言していく会話劇がメインであり、舞台となる空間は3カ所のみと限定的だが、ミステリーや時代劇というジャンルだけではくくり切れないほど非常に深く、観れば観るほどこの作品の持つ意味やメッセージがさらに実感できるような1本。

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