
『GONIN サーガ』のあらすじ
五人組による、広域指定暴力団五誠会系大越組襲撃事件から19年――。五誠会は若き三代目の誠司が勢力を拡大。一方、襲撃事件で殺された大越組の若頭・久松の遺児・勇人は母・安恵を支え、建設作業員をしながらまっとうな人生を歩み、勇人の幼馴染で大越組長の遺児・大輔は壊滅した大越組再興の夢を抱きながら、今は誠司のボディーガードをしていた。そんなある日、19年前の襲撃事件を追う富田と名乗るルポライターが安恵を訪ねてくる。やがて、遺された者たちの歯車は大きく軋み始め、五誠会に囲われながらも深い恨みを宿す元アイドル・麻美を巻き込んで、GONINの血と宿命に抗う新たな闘いが幕を開ける――。
『GONIN サーガ』のスタッフ・キャスト
『GONIN サーガ』の感想・評価・ネタバレ
-
GONINから19年。事件の傷跡が癒えない関係者たちが再び大勢に殴り込みをかける。90年台邦画を代表すると言っても過言ではないあの『GONIN』がまさかの続編。しかも石井隆本人の手によって、とのことで期待値も上がる一方で同じくらいの不安があった。予想は的中したが、しかし本作の鑑賞後に如何に『GONIN』が素晴らしく奇跡的であったかが再確認されたため、続編である本作の意味はあったろう。まるで衝動で撮られたかのような『GONIN』に比べ、やや形式ばり物語が洗練されていたのが気になる。さらに個人名までは出さぬが、多くのメインキャストに明らかなミスキャストが存在するのが残念。佐藤浩市、本木雅弘、根津甚八、竹中直人、椎名桔平、そしてビートたけし。このバランスでしか『GONIN』は存在し得ないと感じた。ただ一人完全に『GONIN』だったのが土屋アンナ。土屋アンナは本作以降映画への出演がないが、どういうことなのか。
-
見やすかったけどあんまり面白くない
-
2017.2.5.30
関連する記事
(C)2015「GONIN サーガ」製作委員会