ラブ&マーシー 終わらないメロディー
ラブ&マーシー 終わらないメロディー
Love & Mercy
2014年製作 アメリカ 122分 2015年8月1日上映
rating 3.7 3.7
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『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』のHM world-travellerの感想・評価・ネタバレ

HM world-traveller
HM world-traveller 3 2016年2月9日

音楽に取り憑かれた人の映画。天才を取り上げた映画。どちらも山ほどあるのは、それほどに音楽の憑依力が強く、天才の辿る人生は波乱万丈だということなんだろう。 ザ・ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンの栄光と苦悩を描いた本作。ザ・ビーチボーイズをよく知らなくてもその音楽は誰もが耳にしたことがあるはず。序盤に次々と流れるノリのいい楽曲!聴いただけで夏の海の風景がフラッシュバックするようでテンションが上がった。 60年代 絶頂期の音楽製作過程はテンポも良く見ていて楽しい。特に「ペット・サウンズ」のレコーディング過程がおもしろい‼︎ ビーチボーイズのボーカルによるハーモニーに、オルガン、フルート、ティンパニやベル、犬の鳴き声などの異質の音がシンクロして独創的で惹きつけられるサウンドになっていく。 「クリエイティブな天才になりたければ正気を失え!」という言葉がある。優れたクリエイティビティを持つ天才は一般人に比べて精神的問題(躁鬱病、自殺願望、統合失調症など)を抱える率がはるかに高いという。ブライアンも例外ではなく、新しいものを生み出すプレッシャーに苦しむようになる。映画の大半は60年代と80年代を同時進行で見せながら、人間関係を通したブライアンの心理状態にフィーチャーしている。その音楽のイメージとは裏腹の切迫感や苦悩で息苦しくなったけれど、ラストの締め方は良かった。 「博士と彼女のセオリー」のホーキング博士にジェーンがいて、「ビューティフルマインド」のジョン・ナッシュ博士にアリシアがいたように、ブライアンにはメリンダがいた。そういうことなのだと思う。 P.S. ) ネットの比較画像で見たら、ポール・ダノが若かりし頃のブライアン・ウィルソンに激似でビックリ‼︎