顔のないヒトラーたち

Im Labyrinth des Schweigens
2014年 ドイツ 123分
rating 4 4
17 23

「顔のないヒトラーたち」のあらすじ

戦後十数年を経て、西ドイツは経済復興の波に乗り、殆どの人が戦争の記憶、自分たちが犯した罪を過去のものとして忘れ去ろうとしていた。 そんな時、一人のジャーナリストがアウシュヴィッツ強制収容所で親衛隊員だった男が、規則に反し、ある学校の教師をしていることを突き止める。 駆け出しの検察官ヨハンは、上司の引き止めにも耳をかさず、この一件の調査を始める。 ジャーナリストのグニルカ、強制収容所を生き延びたユダヤ人のシモンとともに、アウシュヴィッツでの悪行に関わりながら、罪を問われることなく普通に市民生活を送っている元親衛隊員個々人の証拠を集め、主席検事バウアーの指揮の下、ナチスがアウシュヴィッツでどのような罪を犯したのか、その詳細を生存者の証言や実証を基に明らかにしていく。 そして、1963年12月20日、 フランクフルト・アウシュヴィッツ裁判の初公判が開かれた。

「顔のないヒトラーたち」のスタッフ・キャスト

「顔のないヒトラーたち」の感想・評価・ネタバレ

  • acornkorokoro
    acornkorokoro 3 2016年12月31日

    ヒトラーだけでなく一般市民が罪を犯した。 それも自ら進んで。

  • Ken_Chang
    Ken_Chang 3 2016年8月11日

    主人公の男性がとにかく魅力的で存在感もあって素晴らしい演技をされてましたねぇ、誰か知らんけども もう一人、ヒトラー暗殺13分の誤算では冷酷なナチを演じたヨハン・フォン・ビューローが、今作ではナチを裁く側の個性的な検事役を演じてました そんなもんで演じる側はかなりレベルの高い俳優さん揃いだった気がします しかしながら、正直なところ出来栄えは(´・ω・`)ガッカリ… なんでこない中途半端な感じにしたか解せません… フィクションならフィクション、ノンフィクションならノンフィクションにすればいいのに いや、この複雑だった問題を大衆向けにエンタテインメント性も混ぜたり、ラブシーンも混ぜたりして分かりやすくしたんですわ( ^,_ゝ^)ニコッ て、いらんシーンばっかりやないかい!! そもそも若い検事がアウシュビッツ?何それ?て多分ないと思うんですよねぇ…この辺の設定がやけに誇張されて感じて途端に薄っぺらくなっていた気がします しかも感化される発端の記者が、おれも実はナチでアウシュビッツにおってん、罪悪感からこの状態を何とかしたいんや…、てこれもないわー(´・ω・`;) こんだけ長い時間使うんだったら編集次第でノンフィクションでもグッと重厚に骨太でゴツゴツした映画に出来た気がするんですけどね… 監督さんはデビュー作らしいので、仕方ないのかな とりあえず色々勉強になりました、多分笑

  • HMworldtraveller
    HMworldtraveller 4.5 2016年3月6日

    「無知は罪なり、知は空虚なり、英知持つもの英雄なり」とはソクラテスの言葉だが、この映画を観てこの言葉を思い出した。知らないということが これほど罪深いと思ったことは今までになかったかもしれない。 ドイツ人がドイツ自身を裁き、ドイツの歴史認識を変え大きなターニングポイントとなった1963年のアウシュヴィッツ裁判。裁判に持ち込むまでの苦闘を取り上げた、実話に基づいた映画。 戦後、アメリカの手による再教育で ドイツが行ったむごい戦争犯罪が明らかにされ、一般国民も自国の残虐行為や大量殺戮を知り、自分たちが犯罪者に手を貸していたという認識も生まれたと言われている。が、戦後10数年が経った1950年代後半から60年代前半当時は、若い世代を中心に 大量殺戮どころかアウシュビッツの名前さえ知らない人々が大半を占めていたという事実に驚く。 ヒトラーと同じ『ドイツ人』の名を背負わなければならないことの恥辱、生きるために他に選択肢がなかったにせよ 親世代がナチの党員であったことへの苦悩、「もう終わったことだから忘れたい」というシニア世代の意識。様々な思いや主張が渦巻く中で、臭い物に蓋をせず事実に目を背けず 裁判に持ち込んだ当時の関係者の信念と勇気と努力。本作のおかげで、時代の違う遠く離れた日本にいても その一端を知ることができた。 知恵・知識が何か行動を起こし社会の役に立つ第一歩だとすると、「知らなくていい」とするスタンスはやっぱり罪だと思う。「知は空虚」というのは、ただ知っているだけでは何の役にも立たないということだろう。本作でもアウシュビッツで行われたことを知りながらもそのことに目をつぶるばかりか協力を拒み握り潰そうとする人々の存在が描かれる。「英知」は行動に結びつけられた知のことだ。実践して始めて大きな意味をなす。 劇中、奇跡的に生き残ったアウシュビッツ収容者だった男性が殺された娘達のことを吐露するシーンは激しく心を揺さぶられた。負の歴史に向き合うことはとてつもなく苦しいことだと思うけれど、それを実践したドイツ国民、とりわけ当時の関係者の功績は大きい。戦争経験国として私達日本人も見るべきだと思った。

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