漫画『婚約破棄後の悪役令嬢～ショックで前世の記憶を思い出したのでハッピーエンド目指します！～』5巻まで全話ネタバレあらすじ＆感想！シナリオとは全く違う人生が始まる！？

『婚約破棄後の悪役令嬢～ショックで前世の記憶を思い出したのでハッピーエンド目指します！～』は、弓削鈴音原作のライトノベルをあつみこ作画でコミカライズした女性漫画で、2024年4月時点の最新話は12巻です。 この記事では『婚約破棄後の悪役令嬢～ショックで前世の記憶を思い出したのでハッピーエンド目指します！～』のストーリーをネタバレ込みで解説していきます。どんなお話なのか気になっている人も、結末だけ知りたいという人も、ぜひ最後までチェックしてみてください！

悪役令嬢であるアマリリス・クリストは、魔法学校の卒業パーティーで婚約者のサーストン・ウィンドール第三王子から婚約破棄を言い渡されます。その理由は「将来我が妃となるララティーナを害したから」というものでした。 前世の記憶があるアマリリスは、この後自分がララティーナの前で罪を償うことを求められることまでわかっていました。アマリリスが今いる世界は、前世の自分がプレイしていた乙女ゲームの世界だったのです。 このまま断罪されるなんて納得がいかないと、決められたシナリオに反した行動を取っているうちに、アマリリスは知っているはずの展開とは違った未来に進んでしまってーー。

自分が知っているシナリオ通りに髪を切ろうと短剣を手に取ったアマリリスでしたが、そこにイリスティア王妃殿下が現れ状況が変わります。ゲームと違う展開が起きたことに困惑するアマリリスをよそに、イリスティア王妃殿下は第三王子のサーストンの断罪を求めたのです。 アマリリスの断罪ショーが行われるはずがサーストンが罪に問われてしまったことに、その場は騒然となりました。状況が呑み込めないアマリリスに、イリスティア王妃殿下はサーストンがアマリリスに告げた婚約破棄について丁寧に謝罪します。 しかしアマリリスは、ゲームのシナリオとは全く違う展開に混乱するばかりです。

兄のヴィンセントと共に「風呼びの宴」に招待されたアマリリス。「風呼びの宴」とは、ウィンドール王国で最も重要視されている宴で、風の恵みに感謝し国の繁栄を願う儀式であると同時に、国の重鎮が集まる政治的な場でもある宴です。 本来であれば「風呼びの宴」に参加できるのは、成人した王族と各機関の長、前年に特別な活躍をした者のみ。アマリリスはなぜ自分が「風呼びの宴」に呼ばれたのか見当もつきませんでした。 アマリリスたちを招待しにやってきたのは第二王子のラインハルト・ウィンドールですが、実はラインハルトはゲームには出てこない存在なのです。何かを知っている様子のラインハルトが気になったアマリリスは「風呼びの宴」へと向かうことを決めます。

突然の婚約破棄に始まり、「風呼びの宴」に招待されるという思いがけない事件で終わった長い1日が、ようやく終わろうとしていました。満身創痍で家へと帰ってきたアマリリスとヴィンセントは、今日はもうゆっくりと休みたいと思うばかりです。 そこに飛び込んできたのがアマリリスの弟たちです。上の弟のレオナールはアマリリスが卒業パーティーでひどい扱いを受けている間、ずっと屈辱に耐えていました。アマリリスのことが大好きな下の弟のシルヴァンも、姉の心痛を思いやるあまり涙が止まらなくなっています。 兄弟に愛されていることを改めて実感したアマリリスは温かい気持ちになるのでした。

黒い瞳を持って生まれてきたアマリリスは、いわゆる「黒持ち」でした。ウィンドール王国では「黒持ち」は災いをもたらす象徴で、忌み嫌われているのが通例です。 ある日、書庫で古い本を開いていたアマリリスは、本の中へと入りこんでしまいます。そこでは、ウルドロと呼ばれる少年が母親から虐待されていました。黒い髪を持つウルドロは「黒持ち」として虐げられていたのです。 ウルドロの人生を追うことで何かがわかるかもしれないと先行きを見守っていたアマリリスは、ウルドロが家族や社会への復讐心を煮詰めながら成長していくことを知ります。

『婚約破棄後の悪役令嬢～ショックで前世の記憶を思い出したのでハッピーエンド目指します！～ 』の魅力は、前世でプレイしていた乙女ゲームの世界に転生したはずなの主人公が、途中からゲームのシナリオとは全く違う人生を歩み始めるという点です。 主人公の代わりに王子が断罪されたり、出てこないはずの登場人物が出てきたりと、先が読めない展開にページをめくる手が止まりません！丁寧に敷かれた伏線がどのように回収されるのかにも注目です。