ぼくを探しに
ぼくを探しに
Attila Marcel
2013年製作 フランス 106分 2014年8月2日上映
rating 3.5 3.5
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『ぼくを探しに』のs_p_n_minacoの感想・評価・ネタバレ

s_p_n_minaco
s_p_n_minaco 0 2015年7月18日

もの言わぬピアニストが、幼い頃亡くした両親の記憶に釣り糸を垂れる。カラフルでシュールなルックスが印象強いけど、底に沈殿していたものが浮かび上がるにつれ、映画のトーンはどんどん哀切に満ちてくる。すてきなミュージカルやファンタジックな世界に置き換えられた悪夢。禍々しいほどの夢から醒めれば、現実も色合いを変えていく。主人公と父親が二役で、過去と現在の二面性がレコードのA面B面のように繋がっている。語らない、見せない工夫が沢山あって、一見コミカルなプロレスの場面はきつかったよ…。何しろ冒頭のツカミからして結末は予想がつくものの、更にそうくるか。ピアニスト養成ギプスみたいなのは『ペルヴィル・ランデヴー』の自転車選手と似てた。