漫画『愛人は逃げる』ネタバレあらすじ＆感想！傲慢な公爵から逃げ出した愛人の物語

漫画『愛人は逃げる』は、傲慢で人を信じない公爵の元から追い出された愛人が、その後、後悔した公爵から追いかけられる物語。彼女は公爵に再びなびくのか、それとも逃げ切るのか最後まで目が離せないストーリーです。 本記事では5話までのネタバレはもちろん、本記事で紹介できなかった部分を読むためのお得な方法も紹介していきます。

ヒロインのロウィナ・フィローネは、キリアン・デボンシャ公爵の愛人。周囲の人々からは公爵の財産で贅沢する「虚栄に満ちた女」であると噂されていました。愛人でありながら贅沢をしている彼女に対して、陰口はとどまることは知らず……。 ある日、公爵と馬車に同席をしたロウィナ。彼女に対して、公爵は「お前の願いどおりにしてやっただろ」と告げます。ロウィナは彼に対して感謝の言葉を述べますが、公爵は納得しません。ロウィナがぶすっとした表情をしていたために、彼は不満を感じていたのです。 しかし、それは誤解で彼女は陰口を聞いて疲れていただけだったのですが……。

三年前のある日、キリアンは皇后陛下と話をしていました。かつての婚約者と似た愛人を手元に置くキリアンが、陛下は気に入らない様子です。そんな陛下に対して、キリアンは彼女を妻にするつもりはなく、子どもを宿すこともないと伝えるのでした。 代わりに、外国の姫や富豪の娘を紹介してこないように要求します。その結果、ロウィナはキリアンの愛人として認められることになったのです。 ただそれでも陛下は、キリアンがロウィナを追い出すだろうと考えていたようで、三年が経過した今、何やら悪だくみを始めます。それを察したキリアンは……。

ロウィナがキリアンの愛人となったのは、ある雨の降る夜の出来事がきっかけでした。彼女は友人に騙されて、莫大な借金を背負わされ借金取りに追われることになってしまいます。逃げ回って建物の間に隠れている彼女の前に、馬車が止まり、そこからキリアンが現れるのでした。 彼はロウィナに手を差し伸べ、その手を彼女も掴みます。馬車に乗り、彼の家へと連れられた結果、ロウィナはキリアンの愛人としての地位を手に入れたのです。 彼女はキリアンを愛しており、彼が自分を愛していることを知っていました。ただ、このような形で愛人となったことには後悔しており……。

ロウィナが自分を裏切ったと勘違いしたキリアンは、本当のことに気づかないまま彼女に対して冷たい言葉を投げかけます。自分を裏切った奴は許さないと伝え、社交シーズンが終わるまで大人しくしてろと言い放つのでした。 ロウィナは自分が出版社の人と会っていたことが、彼の機嫌を損ねてしまったのだと思い、翌日の約束を断ろうとします。しかし彼女の作品をこっそり読んだ侍女のメリサは、その内容を絶賛し、出版社との約束を断るのはもったいないと後押しをするのでした。 彼女の話を聞いて、出版社の人と会う決心をしたロウィナでしたが……。

ある日の夜、ロウィナは侍女たちが噂話をしているのを耳にします。その内容とは、キリアンが宴会にバネサ伯爵の次女と参加したこと、そしてそろそろ彼が結婚を考えているのではないかというものでした。 もしキリアンが彼女と結婚したとしたら、ロウィナは適当なお金を渡されて追い出すんじゃないかとも話していたのです。ロウィナがその話を聞いて、ショックを受けていたところ、ガトルードが現れ侍女たちを一喝します。 翌日、ロウィナは返送をして出版社の人間に会いに行きます。しかし、その出版社の人間はガトルードに買収されていたのです。そのことを知らないまま、ロウィナは……。

貴族の世界を舞台にした本作は、きらびやかな世界観をフルカラーで描かれています。登場人物も綺麗な姿で描かれており、目の保養になるレベルです。 タイトルだけを見ると、どんな環境から逃げるのだろうかと思いましたが、ヒロインは思った以上に辛い立場にあります。ただ、多くの誤解から生まれている部分もあるので、ストーリーが進むにつれて、その誤解は解かれていくでしょう。 誤解が晴れて、ヒロインがどのように幸せになっていくか、最後まで是非見届けて下さい。